2020

読書感想

手に入れた「愛」と手放してしまった「愛」
【朝が来る】

実の子供が出来ない夫婦と、幼くして子供ができ出産し、その子を手放してしまった母親の人生を描いた作品です。「特別養子縁組」という制度を利用してつながった二人の母親。色々な家族の形、絆、そして葛藤を描く。現代の日本の社会が抱えている問題に踏み込んだ作品。今の家族の幸せの形、希望を追い続けた人間が見た光、その光に感動します。
読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動
映画化辻村深月文春文庫
読書感想

「ひと」のあたたかさがあるから前にすすめる
【ひと】

辛い経験をした若者が、ある町でちょっとした出会いを経験する。その出会いから、その若者の人生は優しく温かい日常へと変化していきます。その日常に包まれて、一人の若者が人生を前向きに生きていこうと考えを変化させていきます。ゆっくりとした流れの中に、若者の優しい情熱が感じられる作品です!
読書感想小説人生・人間ドラマ
小野寺史宜祥伝社
心情・思想

人間にとって「生」とは、究極の選択の結末とは
【最後の医者は桜を見上げて君を想う】

人は最後を迎える時、その最後の迎え方をどうするか考える。その最後の迎え方は、一体だれが決めるのか、そしてそれに満足できる正解はあるのか。自分の最後に向き合う患者と、その最後を握る医者の複雑な思いが交錯する作品。そこに正解はあるのか!
心情・思想泣ける・感動読書感想小説
二宮敦人TO文庫
読書感想

時にその関係は人間よりも深く美しい
【少年と犬】

人間にとって犬との関係とは?人間と犬の関係は時に、神秘的で深く美しい。直木賞受賞作品『少年と犬』の感想をまとめています。犬が人間のために最後にとった行動とは一体?
読書感想小説人生・人間ドラマ
馳星周文藝春秋直木賞
泣ける・感動

夢中になる姿は人を感動させる
【舟を編む】

何かに夢中になること。それが、人間にとってどんなふうに大切なことなのか、それを改めて感じさせてくれる作品。2012年本屋大賞受賞作品の「舟を編む」を読んだ感想をまとめています。何かに没頭できることで巻き起こる人間たちが作り上げるドラマに感動します。
泣ける・感動読書感想小説人生・人間ドラマ
映画化本屋大賞三浦しをん光文社文庫
小説

人間やるのって、難しいねぇ
【人間】

人間って難しい。人間を上手にやっていくのは難しい。人間らしさ、自分の個性、そういったものを考えさせてくれる作品です。人とのふれあいや付き合いが減ってきている現代、AIへと進んでいく時代。ここに人間にしかない感性が描かれています。これこそ人間だからできることだと思う作品でした。
小説人生・人間ドラマ読書感想
又吉直樹毎日新聞出版
読書感想

まずは何が一番大切かを知ろう!要らないものが見えてくる!
【捨て本】

あなたは自分の人生や生活に満足していますか?無駄なことだよなぁと思いながらも、それをついついやってしまっていませんか?捨てられないモノ、そのモノはあなたにとって本当に大切なものですか?もっと自分の人生をスマートに有効活用したいとう方には最適な1冊!堀江貴文さんの究極の無駄の省き方がわかる!
読書感想ビジネス書ビジネス人生論・生き方成功哲学
堀江貴文徳間書店
小説

この熱く激しい思いをぶつけられるのはあなただけ
【冷静と情熱のあいだ Rosso】

熱く激しい恋愛をしたことがありますか?あんなに激しく愛し合ったのに終わってしまった恋。そんな過去を持った一人の女性が、心に空いた穴を埋めるために感情を抑えながら生きている様子を繊細な背景で描く恋愛小説。きっとあなたも、あの恋愛を思い出してしまいます。
小説恋愛読書感想
江國香織角川文庫
読書感想

あなたの愛は永遠に続くと言えますか
【四月になれば彼女は】

あなたの日常にある「愛」は、本当で、永遠に続くと自信を持って言えますが?人にある愛という感情に迫った、普通の恋愛小説とは違う感覚の恋愛小説。一瞬の愛を感じることができるか。そこに迫る究極の恋愛小説でした。
読書感想小説恋愛
川村元気文春文庫
読書感想

そこには、それぞれの人生が泊っている
【ホテルローヤル】

湿原を見渡す高台にある「ホテルローヤル」。そこで繰り広げられる様々な人間模様が面白い。人生がなんだかもやもやしてる、みんなどんな感じなのかなぁなんて思ったらちょっと読んでみてほしい。たくさんの人生がそこにはあります。
読書感想小説人生・人間ドラマ
桜木紫乃集英社文庫
読書感想

それがどうしてお前だったんだ・・・
【その日のまえに】

身近な人の「死」というものを描いた作品。死を迎える「その日」が、大切な友人や家族の死が訪れようとしているとき、周りの人たちはどんなことを思い、どんな行動をするのか、そして残された人たちは「その日」のあとにどうやって生きていくのか。深く考えさせられる感動の短編集です。
読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動
重松清文春文庫
読書感想

それは誰も知らない物語?
【蛇行する川のほとり】

過去に起きた不幸な事件。その真相を知る者、そしてその当事者が再会する。その再会から事件はまた違う方向へと形を変えていく。事件の真相とは一体?その事件を起こした真の犯人とは?
読書感想小説ミステリ―
恩田陸集英社文庫
読書感想

あなたは何も悪くない、事実と真実の違いとは
【流浪の月】

世の中の事実と、二人の中の真実。この二つの違いの中でどうやって生きていく。その違いをどうやって受け入れていくのか。現代で起こる誹謗中傷やネット上での優しさという名の勝手な憶測。そして二人が辿り着いた生き方、その安心の場所とは。
読書感想小説恋愛
東京創元社本屋大賞凪良ゆう
読書感想

母が貫いた、その生き方と愛とは
【眉山】

女一人で育ててくれた母が、末期癌であることがわかり、娘は母との時間を過ごす時間を持つようになります。そこで少しずつ見えてきた父親の存在、そして父に対する母の愛。女一人で生きてきた母親の強さと凛としたその姿。最後に見せる母としての愛。女性としての愛。娘が最後に母から受け取った深く優しい愛に感動します!
読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動
さだまさし幻冬舎文庫
小説

家族の望みは最後にどんな形をむかえるのか
【望み】

そう望むことは悪いことですか?息子が加害者?被害者?そんな状況になった家族のリアルな心中を描いた作品です。息子を信じる家族の思い。その望みがどう批判されるか、そんなことはわかっていても望まずにはいられない。深く心に刺さる作品です。
小説泣ける・感動サスペンス読書感想
映画化雫井脩介角川文庫
読書感想

あの島で起きた事件はまだ解決していない!
【十角館の殺人】

角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。これらの事件の真相へと迫りながら、実はその真相が、ある男の強い思いが関係していた。最後の最後に面白い展開を見せてくれるミステリ小説です!
読書感想小説ミステリ―
綾辻行人講談社文庫
泣ける・感動

私はあなただけの作家。僕は君のファン1号
【ストーリー・セラー】

複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病におかされてしまった妻。生きたいならば作家を辞めるしかない。究極の選択を迫られた夫婦はこれをどうやって乗り越えていくのか。永遠の夫婦愛が涙なくしては読めない感動ストーリー!
泣ける・感動読書感想小説恋愛
有川浩幻冬舎文庫
読書感想

これほどの存在感!天才の人生!
【天才】

若くして上京し、政界に入った男は遂に総理大臣にまで登りつめる。豪快で怖さのある男の本当の姿とは、田中角栄という男が目指した日本とは一体。田中角栄の生涯が見える。
読書感想ノンフィクション自伝・伝記
石原慎太郎幻冬舎文庫