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中村文則

2021/9/4

小説 日本文学 書評

銃:中村文則

その圧倒的な魅力の前に人は自分の行動を制御できるか【銃】

人は圧倒的な魅力に出会った時、自分の変化をどう受け止めていくのか。越えてはいけないラインがあったはずなのに、そのラインを越える理由を探すその心理。誰にも言えない思考を頭の中で廻らせながら、その行動を正当化していく、正当化されたその魅力に人は抗うことができるか。その魅力に支配された人間が最後にとった行動とは。

2021/9/4

小説 日本文学 書評

土の中の子供_中村文則

暴力に支配された辛い記憶、それでも生に向かい、そして見た光【...

幼い頃に大人による壮絶な暴力を受けた子供、その子供は大人になりながら、記憶の中にある、心に残る暴力の記憶と向き合いながら生きる。暴力を受けた若者の心を実に繊細に描く作品です。暴力がどれほど人の心を乱し、壊し、支配していくか、その中でも希望という光を見つける。深く考えさせられる作品です。

2021/5/16

小説 書評

何もかも憂鬱な夜に

人間の奥底を独特な言葉で描く!「何もかも憂鬱な夜に」

本書は著者の独特な言葉使いで、人間が口には出さずに心の中で思っていることを表現している場面が多いです。まさにこの著者の特徴だと思います。全ての人がそう感じているワケではないですが、ある人の心の中の声が実に不思議な感覚で表現されています。著者の独特な表現の世界に引き込まれていきます。「死刑」という死を背景にしながら、実は生きるということであったり、人間が芸術に触れるということなどを伝えている作品です。

2020/4/4

ミステリー 小説 書評

去年の冬、きみと別れ

愛情と憎悪が作り出した男の姿とは!【去年の冬、きみと別れ】

死刑の判決を受けた猟奇殺人犯が起こした事件。その事件の真相には複雑な人間の感情が絡み合っていまいした。一見猟奇的な殺人事件を犯した犯人の異常な人間性により起こされた事件だと考えそうですが、実はその事件の裏にある真実の背景には、驚くべき理由が隠されていました。普通の殺人事件を解決する小説とは一味違います。

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