意外と知られていない「図書館の本当の利用方法」。
本書ではこの図書館の利用方法、図書館という空間の魅力について解説しています。
著者は「奥野宣之」さん、この方はフリーランスの文筆家として活躍されており、「読書は1冊のノートにまとめなさい(完全版)」という私が大好きな書籍も書かれています。
今回紹介するのは「図書館 超 活用術:奥野宣之」です。
タイトルの通り、図書館を最大限に活用できる方法、私たちのほとんどが知らない図書館の利用方法について詳しく解説しながら、その具体的な方法についても紹介しています。
「ふつうに本を借りているだけでは、図書館は永久につかいこなせるようにならない」
(「すこし長めのまえがき」より)
おそらく図書館を利用したことがある人のほとんどが、この状態でしょう。
図書館ではただ本を借りただけという人、それ以外に何をすることがあるの?と思っている人がほとんどでしょう。
図書館の本当の利用方法!どれだけの価値がある空間なのかということは本書を読めば分かってきます。
図書館という空間が持つ本当の力!
図書館に行ったことがあるという人は多いと思います。
私も図書館は利用しています。
もちろん本を借りるためにです。
しかし、本書を読んでみて、次に図書館に行くとき、図書館の見方がガラッと変わっていまうと思います。
それほど図書館の価値を理解していない人が多いのです。
図書館の本当の利用方法を理解せずに利用しているのと、理解して利用しているのでは、その便利さや価値、そして自分自身の成長も大きく変わってくるでしょう。
図書館では集中力が上がるというイメージを持っている人は多いでしょうが、発想力や思考力が上がると考えて利用している人は少ないでしょう。
発想力を高めるコツは「みんなと同じ検索」より「自分だけの模索」です。
図書館で出会う何万、何十万もの蔵書のうち、ほとんどはお呼びじゃないかもしれません。それでもいくつかは必ずピンとくるものがあるはずです。
(P.68より)
じっくりと調査をしたり、文献を読み込んだりしながら、ひとつの課題意識やアイデアを育て上げ、「自分の考え」をまとめていく場面での「図書館の使い方」です。
(P.104より)
図書館の使い方次第では、発想力や思考力が上がるというものです。
確かに図書館に行って、館内を本棚を眺めながら歩いていると、ふと目に入った本のタイトルから、頭にアイデアや考えが浮かび、その本を手に取るということがよくあります。
自分が思ってもいないような本のタイトルを見つけて、新しい発想や思考に繋がる本に偶然出会うことがあります。
これはインターネットで検索して出てくる予想外の検索結果には見られません。
インターネットは自分自身で考えたことをキーワードとして入力していくので、あくまでも自分の今の想像できる範疇でしか検索することが出来ないことが多いです。
しかし、図書館では今の自分にはない思考やキーワードが沢山目に飛び込んできます。
そこから新しい発想が浮かび、新しい考えが生まれるのです。
こういう経験が出来る図書館はまさに新しいことを見つけることが出来る「知的生産空間」と呼べるでしょう。
こんな方ににおススメ!
本書はまさにこれから何かを学ぼうと考えている人に是非読んでいただきたいです。
何かを学び始めようと考えている人は、今何をするべきなのか、まずは何を学ぶべきなのか、はっきりとした目標であったりやるべきことが浮かんでいない状態だと思います。
そんな時にはフラッと図書館に行ってください。
必ず何かひらめきや発見があります。
図書館は無料で本を閲覧することが出来ます。
そして読んでみたい本が見つかれば借りて帰る。またはその本のタイトルをコピーしておいて、書店で購入する。
書店では買わなければその本を納得いくまで見ることは難しいですが、図書館では何冊でも納得いくまで本を閲覧することが出来ます。
まずは何かを始めようと悩んでいる人は、図書館に行ってみましょう!
行くときには、本書を読んでから行くと、更に図書館のメリットを感じることが出来るでしょう!
コメント