《読書感想》 ◆爆弾◆
誰も私を望んでいない、父親や母親でさえも
仕掛けられた爆弾!いつ爆発するのか、あと何発あるのか、爆弾魔と警察の心理戦がハラハラさせる。最初から最後まで目が離せない展開。前評判に負けない面白さ!数々の賞を受賞した名作を是非読んでみてください!
《読書感想》
◆教誨◆
約束に隠された、その深い愛の切なさ
自分の子供とその友達を殺害した母親の女性。死刑判決を受け、執行される。その後、彼女の身元引受人となっていたのは遠縁の女性。死刑となったっ女性とは幼いころに少し会っただけ、だけど、彼女が幼女二人を殺害するような事件を起こすようには感じられなかった。調べていくうちに彼女に隠された切なすぎる過去があった。
《読書感想》
◆箱の中◆
真実の愛によって人は変化していく
冤罪で実刑を受け刑務所に入ることとなった男。刑務所で出会った男との関係を描いた作品。二人は友達という関係以上の感情を持つようになる。やがて二人はお互いのことを大切に思い始める。BLというジャンルに留まらない、読者を作品の中に入り込ませる木原先生の表現にハマります!
《感想》 ◆潔白◆
こんな隠蔽は決して許されない
私のお父さんは犯人じゃない!この真実を知っているのは娘。お父さんが犯人であるはずがないのだ。しかし、この真実を証明することができない。死刑執行されている父親の冤罪証明のために娘は大きな組織と戦うことになる。保身のために情報を隠蔽する組織と個人との戦いを描いた作品。深く考えさせられるミステリー小説!
《感想》◆天空の蜂◆
人質は日本国民、犯人の要求とは
ネットで偶然見つけた、昔好きだった本について書かれたブログ。そのブログに書かれた感想に共感し、コメントしてみた。そのコメントにまさかの返信。そして二人のやり取りが始まった。やがて二人は会うことになった。しかしそこで感じた、なんとも言えないすれ違いの感覚。二人がわかり合うために本気で本音で話し合う。ほんとうの優しさとは。深く考えさせられた作品!
《感想》◆テミスの剣◆
冤罪と隠蔽。権力・組織に立ち向かう!
冤罪を作り出してしまう今の警察の取り調べや、司法のシステムの問題、それを隠蔽しようとする関係者たちの保身を繰り返す姿。その中でも真実を明らかにしようと権力と組織に立ち向かう男の姿を描く!渾身の裁判ミステリー小説!
《感想》◆虚ろな十字架◆
この問いには、模範解答はあるのか?
人を殺した者は、どう償うべきか、死刑が正しい方法なのか、たぶん模範解答はない。死刑判決が出れば被害者の家族は納得できるのか。自分が犯した罪にどう向き合ってい償っているか、それは誰にも分からない。死刑制度という難しいテーマを大胆に描いた作品。自分自身の考えに問いながら読み進める作品です。
あの人が僕を人間に戻してくれた。
【告解】
飲酒した上に人を轢いて逃げてしまった。その罪を償う刑期を終え出所してきた男性は、それからの人生をどう生きるか、生きるためには被害者の家族と会うべきなのか、自分は罪を償えたのか、罪を償うということがどういうことなのか、それを理解して分からせてくれたのは、ある意外な人物だった。罪を償うということを考えさせられる作品。
男が無実を伝えたかったその相手とは「完全無罪」
少女誘拐殺人事件の犯人として世の中を恐怖に陥れた男は、実は「人を傷つけたくない優しい男」。人が犯罪を犯してしまう悲しい現実が見える。多くの人が関わるからこそ真実が複雑で見えなくなる。しかし、1人の人間が持つ本性は1つである。完全無罪の男が、最後に犯した罪とは。