「潔白」

こんな隠蔽は決して許されない

「潔白」について
この作品は青木俊先生のミステリー小説です。
あらすじとしては、殺人犯となってしまった父親、さらに死刑判決を受けてさらにその死刑は執行されてしまっている父親。
この父親の無念を晴らす・無罪を証明するために、娘が権力と戦っていく物語を描いたミステリー小説です。
つまり、娘は知っているのです。絶対に父親が犯人であるはずがないということを。
しかし、この事件の裁判では、すでに父親が死刑執行されている。
娘はこの冤罪を晴らすためには、国家権力と戦って勝つしかない。
娘が戦うのは司法!
個人が大きな力に立ち向かっていく姿を描いた!
じっくりと読み進めていき、深さを感じることができる作品でした。

こんなことがあっていいのかと思ってしまう。
1人の人間が国の権力と戦っていくのって本当に難しいことだよね。たとえ個人の方が真実を言っているとしても。
「潔白」の感想
この作品は考えさせれらますね。
そしてほんとにこんなことが起こったら、家族がこんな事態に巻き込まれてしまったらと想像すると、とても怖くなってしまいました。
本当は国民を守ってくれる。
そんな存在の司法であったり、警察組織が、過去の事件から保身のために、個人では分からない組織内部で情報を操作し、真実を闇の中に葬ろうとする。
そして実際に死刑執行された父親は、絶対に犯人ではないということを知っている娘。
その娘が知っている真実に対して、いろいろな国の組織がその真実を隠蔽しようとする姿は、この娘にはどう映るのか。
そんな組織を、国を知ってしまったら何を信じていいのか分からなくなる。
本当の司法の在り方を考えさせられた作品。これが真実であったら、本当に恐ろしいことだと感じました。
真実を証明することがどうしてこんなに困難なことになるのか、こういうことが起きる仕組みは本当によくない、改善する必要があると思います。
本当に大切なことは、真実を真実、事実として明らかにすること、隠蔽は次の隠蔽を生んでしまう。

娘が知っている父親の冤罪。
それを保身のために隠蔽しよとする組織。これが本当なら、実に恐ろしいことだと心から思い、考えさせられました。
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価75点と高評価になりました。
この作品は全体的にバランスよく高得点となっています。
考えさせられるという項目では9点をつけて高得点となっています。
全体的に7~9点というバランスのいい形になっていることから、この高得点につながったのだと思います。
何度も言いますが、本当に考えさせられる、いつ自分の身に起こってもおかしくない、その可能性があるということを深く感じました。
保身という言葉・行動が凄く嫌なものに感じられた作品。真実を証明するのに、なぜこんなに苦労するのか、おかしなことだと思いました。
「潔白」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「潔白」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「潔白」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
潔白/青木俊 #読了
— 凛子@読書垢 (@RiN_nemurihime) April 5, 2022
既に死刑が執行された30年前の母子惨殺事件。被告の娘は冤罪を信じ再審を請求する。
冤罪死刑…。
何としても再審を阻止したい検察側。
こんな隠蔽工作が本当に行われているんだろうな…と思うと検察も裁判所も信用できない。 pic.twitter.com/MnYYy9PmRO
「潔白」青木俊
— 七原一花@読書垢 (@nanaharaichica) October 8, 2022
死の間際まで無実を訴え続けた父の無念を晴らすため、娘は国家と闘う決意をする。
30年前の冤罪事件をテーマに、検察や警察との壮絶な争いが繰り広げられる。
まるでドキュメンタリーを観ているかのような、リアルな描写に胸が抉られそうになる。
未だに、冤罪事件は絶えない。#読了 pic.twitter.com/BHxlfq0KRD
Inatagramでの反応!
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