薬丸岳

読書感想

《感想》◆蒼色の大地◆
山と海を生かすためにその人生を捧げた

中央公論新社「螺旋プロジェクト」という壮大な物語の「明治」の時代を描いたのがこの作品「蒼色の大地」。幼馴染として育った子供たち、その中には海族と山族の関係があった。やがて子供たちは大人になり、海賊と海軍という敵対する関係で再会する。幼いことから感じていた交われないという感覚。その関係がやがて国を揺るがす争いへと発展する。その関係を修復するために人生を捧げた者がいた!その結末とは!
歴史・時代読書感想小説
中公文庫螺旋プロジェクト薬丸岳
読書感想

あの人が僕を人間に戻してくれた。
【告解】

飲酒した上に人を轢いて逃げてしまった。その罪を償う刑期を終え出所してきた男性は、それからの人生をどう生きるか、生きるためには被害者の家族と会うべきなのか、自分は罪を償えたのか、罪を償うということがどういうことなのか、それを理解して分からせてくれたのは、ある意外な人物だった。罪を償うということを考えさせられる作品。
読書感想小説事件・裁判人生・人間ドラマサスペンス
薬丸岳講談社