《感想》◆テミスの剣◆
冤罪と隠蔽。権力・組織に立ち向かう!

読書感想小説事件・裁判サスペンス

「テミスの剣」

テミスの剣:中山七里
テミスの剣:中山七里

冤罪と隠蔽。
権力・組織に立ち向かう!

テミスの剣:中山七里
テミスの剣_読書記録
テミスの剣_読書記録

「テミスの剣」のあらすじ

豪雨の夜の不動産業者殺し。
強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。
隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!

どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。

テミスの剣:中山七里

「テミスの剣」を読んで

この作品は、冤罪を作り出してしまった刑事。そして、その冤罪に関係した関係者たちが色々な立場で葛藤する姿を描いています。

冤罪を作り出すきっかけの取り調べをした刑事、裁判を担当した裁判官。
そして冤罪の被害者になった遺族たち。

この複雑な関係を、それぞれの立場ではこの冤罪事件に対してどんなふうに考えるのか、それぞれの葛藤や揺れ動く心情を、実にリアルに描いています。

冤罪を作り出してしまう今の警察の取り調べや、司法システムの問題、それを自分の保身のために隠蔽しようとする関係者たちの姿。

この作品を読みながら日本の司法の中で実際にこんなことが起こっているのではないかと、不安が大きくなりました。自分の立場や人生を守りたいという気持ちは分かるが、誰かの命を犠牲にしてまでも守った立場に座っていていいのだろうか。

そこに罪悪感はないのか。罪悪感を持ちながらも保身に走る人間たちの姿と、真実は絶対に明らかにするべきだという正義を持った人間の姿、この対比も見られる作品です。

小説だとは分かっているけれど、色々な思いが読了後に溢れました。
そんな入り込める作品です。

読旅の分析・評価

テミスの剣_分析評価
テミスの剣_分析評価

今回この作品の分析評価として総合評価76点となりました。

ストーリーや構成などは8点の高評価で並んでいます。
意外性や感動、泣けるという項目では7点となっています。

物語の全体的な構成や面白さなど、本当に満足いく作品です。
日本の司法についても色々と考えることになる作品です。

6点の評価がない、全体的な高評価の点数がバランスよく配分される評価となっています。

どんなジャンルが好きな方でも楽しめる作品だと思います!



「テミスの剣」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「テミスの剣」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Twitterでの反応!

ツイッターでも「テミスの剣」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!

Instagramでの反応!

Instagramでも多くの方が「テミスの剣」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。ご興味のある方は是非ご覧になってください。

今回当ブログで紹介させていただくことを許可していただきありがとうございました。
「」さん、「」さん!
今後も投稿楽しみに拝見させていただきます。

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テミスの剣

どんでん返しの帝王が生み出す!
渾身の裁判ミステリー小説!
☆中山七里
☆文藝春秋

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