完全犯罪の裏で狂わされた語られぬ家族の運命
【罪の声】

「罪の声」

未解決事件に翻弄された
知られざる家族の運命とは？

[nopc]

[/nopc][pc]

[/pc]

私がこの本を選んだ理由

本書は確か、アメトークの「読書大好き芸人」で紹介された1冊です。

その番組内で紹介されたことで本書を知りました。
そして、本書があの「グリコ・森永事件」をモデルにしたフィクションであるという事から

私も何となくその事件を覚えている年齢なので
大変興味を持ち、読んでみようと思いました。

著者「塩田 武士」について

日本の小説家。

新人賞に挑戦し続けるがなかなか結果が出ませんでした。
その後2010年「盤上のアルファ」で第5回小説現代長編新人賞を受賞。

2011年に作家デビュー

その後多くの賞を受賞している人気の小説家です。

本書「罪の声」について

皆さんの中には「グリコ・森永事件」を経験している方もいると思います。

食品会社を標的にした企業の脅迫事件です。
この事件は事項を迎え、未解決事件となります。

いわば「完全犯罪」という事になるのでしょうか。

本書は、この「グリコ・森永事件」をモデルとしたフィクションです。
フィクションではありますが事件の発生日時や、犯人による脅迫状などは
かなり史実通りに再現されています。

日本で大変有名なこの事件をモデルにした大作です。

忠実に再現された臨場感のあるストーリー！

事件の発生日時や脅迫状などについては忠実に再現されていることからも
とても臨場感のある状態で物語は進んで行きます。

当時の状況を経験している
テレビで見ていた人達にとっては、フィクションではないのではないかと錯覚してしまうかもしれません。

犯人の一人とされていた「キツネ目の男」も描かれており
あの事件が出来るだけ忠実に再現されています。

完全犯罪の裏で語られなかったこと

本書では、実際に起きた事件をモデルとしてその事件の詳細を書いている
いわば事件の表の状況。

しかし、私たちがテレビなどを通して感じることが出来なかった
事件の裏側で苦しんだ家族の状況についても描いている。

この部分は事実に忠実という事はないと思うが
その部分までも事件の本当の姿に感じられてくる。

私たちは、その事件の犯人は誰だったのか！
という点に興味を注いでしまうが
その事件の裏で家族というものが事件後にどう人生を歩んできたのか

人生を狂わされてきたか。

私たちが知ることが出来ない部分についても
フィクションではあるが、見事に描かれている。

「罪の声」を読んで！まとめ！

本書のモデルとなった「グリコ・森永事件」。
昭和に起こったこの事件は、当時に限らず日本の歴史に大きく刻まれています。

当時を経験した私たちはこの事件の恐ろしさを覚えている。
それほど日本を震撼させた事件が、未解決のままであるというミステリアスな部分。

本書はまさにそのミステリアスな部分と
現実的な部分をうまく表現していると感じました。

なぜ犯人グループがこの事件を起こしたのか
今、その犯人たちはどうなっているのか

私達が現実の中で感じている感情を
フィクションの中で見事に解決してくれています。

事件の表の姿を忠実に表現しながら
その裏側で事件に巻き込まれていった家族やその関係者達の現在がフィクションであると分かっていながらも
まさにそれが真実なのかとリアルさを感じさせてくれます。

日本の歴史にのこる
未解決事件、完全犯罪の臨場感を味わいたいという方にはおススメの1冊です。

未解決事件に翻弄された
知られざる家族の運命とは？

「罪の声」を読んでみたくなったらコチラ！

[st-user-comment-box title=”罪の声” user_text=”塩田 武士　　評価” color=”” star=”4″][/st-user-comment-box]

映画「罪の声」の紹介！

小栗旬さんと星野源さん初の共演で話題となった、「罪の声」を原作にした映画です！
原作本で描かれた事件の真相へ近付くスリルと、事件に巻き込まれたことで人生を狂わされた家族の切ないその後の人生を描いています。

原作の内容を映画にギュッと詰め込んでいる魅力あふれる作品です。

原作を読んだ後に観ても十分楽しめる面白い作品だと思います！

アマゾンプライムでレンタルで視聴しました！

[st-mybox title=”おススメ！” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

★ この小説は再読せずにいられない！「デルタの悲劇」：浦賀 和宏

[/st-mybox]