凄く考えさせられたふか~い小説8作品を紹介!
今回紹介する本は「何だかすごく考えさせられた深い小説」です!
これまでに読んできた小説の中から、読んでいて自然と深く考えさせられた、読了後に一時じっと考える時間があったなど、考えさせられた深い作品を8作品厳選しました。
これぞ、名作ですよね。読んだだけでこんなに深く小説の世界に入り込み、そして読了後にその世界に浸り、自分の中の考えとすり合わせるように、この作品について考えてします。
文章でここまで人を深い考えに至らせる。
こういう作品に出会えたことがとてもうれしいです!
ということで、皆さんにも是非一読していただきたくでまずは、第1弾として8作品を紹介します!
《作品1》百花:川村元気
母親のことを大切にしようと強く感じた作品でした。
息子のことすら忘れてしまった母。
しかし、母が最後まで記憶の中に残していたもの
それはとてもとても身近にあった。
元気な頃は分からなかった母のこと自分が親になった瞬間に、母が息子のことをどう思っていたのか、それを心から理解できる。
それが分かった時、その愛の深さに気付く。
母の日に読んでよかったと思う作品でした。
映画化も決定している人気の作品です!
《作品2》虚ろな十字架:東野圭吾
この作品は、ガリレオシリーズの作者「東野圭吾」さんの書下ろし長編サスペンス小説です。
刊行されたあとにはオリコンチャートBOOK総合部門ランキングで1位になるなど人気の作品となっています。
内容としては、「死刑」の是非についての考え方などがあり、難しくデリケートなテーマについて描かれています。
強盗によって何の罪もない幼いわが子を殺害され、人生を大きく狂わされた夫婦。
犯人は捕まり、たとえ死刑になったとしても娘が戻ってくることはない。
また昔のように楽しく家族で暮らせるようになることはない、これからまだまだ長く明るい人生があったはずの娘を思えば思うほど「死刑」というものが分からなくなる。
「死刑」というものに真剣に向き合ったときの被害者家族と加害者側の家族、そして加害者の複雑な心情を描いた作品です。
読みながら「死刑」に対する自分自身の考え方についても、改めて考えさせられる作品です。
《作品3》BUTTER:柚木麻子
本作品は、第157回直木三十五賞の候補作品です。
惜しくも受賞はのがしたものの、話題性は十分な作品でした。
書店でも人気の小説として特設コーナーにも並べられているのをよく見かけました。
確かにこの「BUTTER」というタイトルと不思議な装画が人の目を引きます。
「BUTTER」というタイトルでその小説の内容を色々と想像した人も多いでしょう。
そして、読んでいくうちに想像を超える内容に引き込まれていきます。
《作品4》正欲:朝井リョウ
4作品目は朝井リョウ先生の「正欲」です。この作品は2022年の本屋大賞で4位を獲得した作品です。この作品は、読んで衝撃でした!かなり印象に残っている作品です。自分の考え方がいかに狭く、そして偏っているということに気付かされれる作品です。
この作品が本屋大賞にノミネートされた時に、私のインスタグラムで本屋大賞の予想アンケートを実施したところ、大賞予想をした方が最も多かったのがこの作品でした。この本を読んだ方たちの多くが衝撃を受けたという感想を残しています。
何かと多様性という言葉が出てくる現代で、この作品は一読しておく価値が十分にあると感じました。本当の多様性ということはこういうことなんだと、これまでの自分の常識を覆される経験をすることになります!
《作品5》52ヘルツのクジラたち:町田そのこ
本作品は、親による虐待というものを扱った、とても繊細な作品です。
しかし、そんな親にギリギリまで、愛情を求める、純粋で切ない子供。
もしかしたら、母親が、愛していると言ってくれるのではないかという、子供の無条件な純粋な期待。そんな期待を裏切るような母親の言葉。
本当に胸が痛くなる場面もありました。
その一方で、悲しく辛い経験をしている主人公と少年、この二人を支えよう、助けようと考え動く人たち、悲しい現実と人の温かさに触れられる作品でした。
ずっと我慢していたことが、もう止められないくらい爆発する。
心のずっと奥からあふれ出す涙と声。
悲しさと、温かさがグッと心に伝わってくる作品でした。
虐待という背景があるため、いい作品という表現がいいのか分かりませんが。
読んでよかったと思える作品でした。
さすが本屋大賞受賞作品です。
《作品6》望み:雫井脩介
息子が姿を消した。そして起こった殺人事件。
息子はその事件に関与している。
息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか。
加害者でもいい!とにかく生きていて欲しいと願う母親。息子は人を殺すわけがないと被害者であると考える父親。その状況に巻き込まれた妹。
ある事件に巻き込まれた家族のそれぞれの「望み」を描く感動作。
堤真一さん、石田ゆり子さん、岡田健史さんがキャストで映画化!
《作品7》告解:薬丸岳
この作品は、許されない罪を犯した加害者とその家族、そして被害者とその家族の心情のそれぞれを表現するという
とてもデリケートで難しいことを扱った作品です。
ある一人の少年が犯した罪は、被害者とその家族にとってはどんなに謝罪されても
どんなに長い刑を終えても決して許されるものではありません。
しかし、それでも残された被害者家族、そして加害者とその家族も生きていかなければなりません。
加害者である少年も、刑を終えて社会に復帰すれば、当然生きていくのです。
生きていきながら、自分は罪を償ったのか?償えてないのか?という迷いと葛藤していく事になるのです。
本当の意味での罪を償うということ。
それは一体どういうことなのか。。。
罪を犯した人がどれほどの償いの気持ちを持っているのかは他人には分かりようがない。
口ではどんなことでも言えるし、一時であれば反省の態度を示すこともできるから。
「告解」薬丸 岳 P.288 より
上の引用の言葉に罪を償うということも難しさのすべてが表されていると感じました。
《作品8》消滅世界:村田沙耶香
本作品は、「コンビニ人間」で第155回芥川賞を受賞した村井沙耶香氏の作品です。
コンビニ人間よりも前に出版されたのがこの「消滅世界」です。
コンビニ人間が面白かっただけに、とても期待しながら読みました。
そして、読了後の感想としては、「衝撃」を感じてしまった。と言えます。
本作品の中で描かれている、未来の人間の世界。
その世界に感じる違和感・恐怖・異質さ、そして不安。
この描かれた世界への違和感が
本作品の中では消滅したとされる、今の私たちの生きている世界への安心感や温かさをより大きなものに感じさてくれました。
本作品の世界が、今の世界、時代を生きる私たちが何となく想像できる世界だと感じられるからこそ
この作品の世界にグッと入り込み、その世界へ対する違和感や不安といった感情がよりリアルに感じられたのだと思います。
読んでみて何だか凄く深いと感じた人気の小説8選!まとめ
それでは最後に今回紹介した
読んでみて、何だか凄く深いと感じた小説8選!これが名作だなと感じる作品ばかりです!是非一度読んでみてください!!
【さっそく読んでみたいという方はコチラ!】
読旅が選ぶ!まだまだある!おススメ本!
積読を辞められない!という方は電子書籍がおすすめ!
積読をどうしても辞めたいと思っている人は電子書籍がおすすめ!
コメント