《感想》 ◆潔白◆
こんな隠蔽は決して許されない

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「潔白」

潔白:青木俊
潔白:青木俊

こんな隠蔽は決して許されない

潔白_読書記録
潔白_読書記録

「潔白」について

この作品は青木俊先生のミステリー小説です。

あらすじとしては、殺人犯となってしまった父親、その父親は死刑判決を受け、その死刑はすでに執行されてしまっている。
この父親の無念を晴らす・無罪を証明するために、娘が権力と戦っていく物語を描いたミステリー小説です。

娘は知っているのです。
絶対に父親が犯人であるはずがないということを。
娘は絶対に父親が犯人ではないという、それはあり得ないというアリバイを確実に知っているのです。
しかし、この事件の裁判では、父親は死刑判決を受け、すでにその刑は執行されている。
間違いなく冤罪なのです。

娘はこの確実な冤罪という事実を胸に秘めたまま、父親の無念を晴らすために、国家権力と戦って勝つことを誓うのです。
そして、この戦いは絶対に勝つしかないのです!娘が立ち向かう、戦うのはこの国の司法!

個人が国の司法という大きな力に立ち向かっていく姿を描いたミステリー小説!
じっくりと読み進めていき、その物語の深さを感じることができる作品でした。

こんなことがあっていいのかと思ってしまう。
1人の人間が国の権力と戦っていくのって本当に難しいことだよね。たとえ個人の方が真実を言っているとしても。

「潔白」の感想

この作品は本当に考えさせれらました。
ほんとにこんなことが自分の家族に起こった、家族がこんな事態に巻き込まれてしまったらと想像すると、とても怖くなってしまいました。

国民を守ってくれるはずの国。
そんな存在のはずの国の司法であったり、警察組織が、過去の事件から自分の保身のために、個人では知ることができない組織内部で情報を操作し、真実を闇の中に葬ろうとする

そして実際に死刑を執行されてしまった父親は、絶対に犯人ではない、それはあり得ないということを知っている娘。
その娘が知っている真実に対して、いろいろな国の組織がその真実を隠蔽しようとする姿は、父親の無念を晴らそうとする娘の目にはどう映るのか。

そんな組織を、国を知ってしまったら何を信じていいのか分からなくなる。
本当の司法の在り方を考えさせられた作品。これが真実であったら、本当に恐ろしいことだと痛感しました。
そしてこれは小説ではあるが、現実にでもあり得ないことではないと思いました。

真実を証明することが、どうしてこんなに困難なことになるのか、こういうことが起きる仕組みは本当に改善する必要があると思いました。
本当に大切なことは、真実を真実、事実として明らかにすること、隠蔽は次の隠蔽を生んでしまう
そして個人がそれを知るためには、計り知れない時間と労力が必要となる。
これは本当におかしなことであると感じました。

娘は父親が犯人であるはずがないと確信している。父親の冤罪は間違いない。
それを保身のために隠蔽しよとする組織。これが本当なら、実に恐ろしいことだと心から思い、考えさせられました。

読旅の分析・評価

潔白_分析・評価
潔白_分析・評価

今回この作品の分析評価として総合評価75点と高評価になりました。

この作品は全体的にバランスよく高得点となっています。

考えさせられるという項目では9点をつけて高得点となっています。

全体的に7~9点というバランスのいい形になっていることから、この高得点につながったのだと思います。

何度も言いますが、本当に考えさせられる、いつ自分の身に起こってもおかしくない、その可能性があるということを深く感じました。

保身という言葉・行動が凄く嫌なものに感じられた作品。真実を証明するのに、なぜこんなに苦労するのか、おかしなことだと思いました。



「潔白」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「潔白」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

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