「シーソーモンスター」
時空を超えてもなお続く運命を変える!!
「シーソーモンスター」について
この作品は、中央公論新社の「螺旋プロジェクト」という企画の中の作品です。
螺旋プロジェクト
中央公論新社 「螺旋」プロジェクト|特設ページより引用
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」
伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家
朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画である。
このプロジェクトの共通ルールがあって、まずはそのルールを紹介します。
- ルール①
「海族」と「山族」の対立を描く! - ルール②
共通のキャラクターを登場させる! - ルール③
共通のシーンや象徴モチーフを出す!
これらの共通ルールを守って書かれていることが前提にあります。
本作品はこの螺旋プロジェクトの中では、昭和後期の時代を描いた作品です。
「昭和後期」の時代は、歴史の時代区分では、冷戦が激化したころから平成までの時代を言います。
そしてこの作品は、この「螺旋プロジェクト」の発起人である、伊坂幸太郎先生の作品でもあります。
発起人である伊坂先生が、海族と山族の関係をどう描いているか楽しみですね。
そっか、螺旋プロジェクトの発起人である伊坂先生の作品なんだね!
そしてこの作品ではもう1つの物語があります。
スピンモンスターというタイトルの作品もあり、全2作品です。
スピンモンスターでは「近未来」の海族と山族の関係を描いています。
「シーソーモンスター」の感想
この作品は、冒頭でも紹介した「螺旋プロジェクト」の中の作品です。
この物語、シーソーモンスターで描いたのは昭和後期時代、世界では冷戦が激化している頃。
そしてもう1つの作品スピンモンスターでは近未来の時代を描いています。
この2つの作品になると時代的にも今の時代に近い感じになっており、言葉も大変読みやすくなってきます。
そして伊坂幸太郎先生らしいテンポのいい展開で、読者を飽きさせません。
シリアスな場面にも、少しクスっと笑えるような表現や場面を入れてくる。
楽しめる作品です。
伊坂先生の作品の特徴!
クスっと笑えるテンポのいい展開がこの作品でも溢れていました!
昭和後期から近未来でもなお続く海族と山族の運命。
この関係に翻弄されながらでも、何とかその関係を理解して変えようとする。
しかしどうしても引き寄せあってしまうこの関係。
近づけば争いが起きてしまう。
でもどうしてもその血は引き寄せあってしまう。
そんな血の運命に現代を生きる人間は
どう立ち向かうのか!
最後まで一気に読める展開の面白さ!
おすすめ!
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価71点と高評価になりました。
螺旋プロジェクトの中で、「昭和後期」の時代と「近未来」の時代を舞台として、海族と山族の関係性を描いた作品。
ストーリーや構成などは8点、キャラクターや読みやすさも8点の高得点を付けています。
感動・泣けるという点が、楽しめる作品なので、この項目が5点と中間点になっています。
作品の雰囲気的に軽快で楽しく読める感じだったので、心に沁みるなどの項目も中間点の6点でとどまっています。
全体的には、伊坂先生の特徴がよく表れている楽しめる作品でした。
「シーソーモンスター」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「シーソーモンスター」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「シーソーモンスター」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
病院の待ち時間のお供にシーソーモンスター、楽しい本だ!! pic.twitter.com/R6FuQ7r6Ts
— Nao📚読書と手帳と勉強 (@nao_nichijo18) July 21, 2023
『シーソーモンスター』読了🧡
— 灰音の読書垢📙 (@rirumunobook) July 3, 2023
前編と後編が地味に繋がっててワクワクした♪
昭和と近未来2編。後半のAIとの頭脳戦みたいなやつは伊坂先生だなって書き方でおもしろすぎた!!
螺旋物語この調子で読んでく!#読了#読書記録#読書好きと繋がりたい#今日読んだ本 https://t.co/7en4K5UdqM
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「シーソーモンスター」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
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