《小説紹介》 中央公論新社!
「螺旋プロジェクト」!8作品完全読破!!

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螺旋プロジェクト
螺旋プロジェクト

中央公論新社の「螺旋プロジェクト」!8作品を完全読破した感想をまとめてみた!

今回紹介するのは中央公論新社の「螺旋プロジェクト」と言われるイベントです。

このイベント「螺旋プロジェクト」って一体何?と思っている人も多いと思うので、まずはこのイベントについてご紹介していきたいと思います。

中央公論新社の「螺旋プロジェクト」とは

螺旋プロジェクト」とは中央公論新社が行っているイベントの名称で、そのイベントの内容というのが、読書好きにはたまらない内容となっています。

8作家による限界突破コラボ!

作家の伊坂幸太郎先生呼びかけで始まった8人の作家さんによる競作企画なんです!

その8人の作家さんたちは
伊坂幸太郎先生をはじめとして、朝井リョウ大森兄弟薬丸岳吉田篤弘天野純希乾ルカ澤田瞳子という豪華メンバーです!

この8人の作家さんたちが、ある共通のルールを決めて物語を書くというものなんです。
そしてその設定されているルールは以下のものです!

螺旋プロジェクトの共通ルール
  1. 「海族」VS「山族」の対立を描く
  2. 共通のキャラクターを登場させる
  3. 共通シーンや象徴モチーフを出す

これらのルールを守ったうえで8人の作家さんが物語を描きます。
そしてこの物語は歴史物語となっていて、8人の作家さんたちが、それぞれ担当する時代があります。
それぞれが担当する時代を背景にして、上記ルールを守った物語を描くというものなんです。

担当する時代

それではそれぞれの作家さんたちが担当する時代を紹介します。

時 代作家名作品名
原 始大森兄弟ウナノハテノガタ
古 代澤田 瞳子月人壮士
中世・近世天野 純希もののふの国
明 治薬丸 岳蒼色の大地
昭和前期乾 ルカコイコワレ
昭和後期シーソーモンスター伊坂 幸太郎
平 成死にがいを求めて生きているの朝井 リョウ
近未来スピンモンスター伊坂 幸太郎
未 来天使も怪物も眠る夜吉田 篤弘
「螺旋プロジェクト」時代と作家・タイトル

このように、それぞれの時代を背景として、さらにルールを守った物語を書いていくのです。
ちなみにスピンモンスターはシーソーモンスターと合わせて1冊の文庫本になっています。

それでは早速それぞれの作品についての感想を紹介していきたいと思います!

中央公論新社のイベント「螺旋プロジェクト」ってすごいイベントだね。
小説好きにはたまらないイベント!
それでは早速それぞれの作品を見ていきましょう!

《作品1》【原始】ウナノハテノガタ:大森兄弟

ウナノハテノガタ:大森兄弟
ウナノハテノガタ:大森兄弟

まず最初の1作品目は、「原始」の時代を背景にして物語を描いた、大森兄弟の「ウミノハテノガタ」です。

まず皆さんが感じたことは分かります!
ウナノハテノガタ」というタイトルは一体何?ですよね!

私もまったく意味も分からないまま、読み始めました。安心してください。読んでいくとだんだんとその言葉、そして大体の意味は理解できるようになってきます(笑)

この作品はこれから始まる壮大な時代物語の始まりという役目を担っているということもあって、始まりの時代である原始で、海族と山族の関係が始まりだすという物語を描いています。

原始の時代ということもあって、分からない造語も出てきますが、それがまた、これから始まるんだなぁという感じを醸し出していますので、1つ1つ噛みしめながら読み進めました!

現代とは異なる世界観が現れている他とは一味違った物語を楽しめます!

読旅
読旅

螺旋プロジェクトの最初の1作目という重要な役割の作品!
海族と山族という関係が古代の時代にどうやって始まったのか、すべてはここからって感じです!

詳しい感想が見たくなった方は下の《感想》から作品の単独ページへ行くことができますので、そちらへどうぞ!

《作品2》【古代】月人壮士:澤田 瞳子

月人壮士:澤田瞳子
月人壮士:澤田瞳子

続いて2作目!
この作品は「古代」の時代での物語を描いています。古代と言えば日本ではちょうど奈良時代が始まった頃、そこから平安時代の終わりまでの時代をさします。

天皇と貴族を中心とした政治が行われていたこの時代。律令国家を形成し始めたころの物語です。

そんな時代での海族と山族の関係を描いた作品。

古代の時代の聖武天皇、海族と山族の血統に翻弄されて生きた天皇の人生を描いた作品です。

ただの時代小説ではなく、血統に悩まされ、苦悩の中で天皇という立場を貫いた聖武天皇の心情も含めた人間の心に触れた物語です。

みんな歴史の授業で知っている聖武天皇の生涯、そして聖武天皇の人生を語る人たちの物語なんだね。あの時代から、海族と山族の血の宿命があって、聖武天皇はその宿命に悩まされて生涯天皇として生きたんだね。

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《作品3》【中世・近世】もののふの国:天野 純希

もののふの国:天野純希
もののふの国:天野純希

次は3作目!
この作品は、「中世・近世」の時代を描いた作品です。中世・近世と言っても分かりずらいですね。

日本ではちょうど鎌倉時代から安土桃山時代のあたりを中世、そして江戸幕府の創立から明治維新までのあたりを近世と呼んでいます。

この時代は、武士の力が増してきて、武家政権と言われており、武士同士の争いが多かった時代です。

源氏、平氏の源平合戦などもこの時代の出来事です。

そんな武士同士の争いに、海族と山族の関係を絡めて描いたのがこの作品で、海族と山族の対立する宿命をより強く印象付けた作品だと思います。

実際に起こった歴史上の出来事には、海族と山族の血の宿命が関係していたという物語なんだけど、これが何だかしっくりときていて、本当に海族と山族のことが関係しているのかな?と思ってしまう作品です!完成度高いよな~

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《作品4》【明治】蒼色の大地:薬丸 岳

蒼色の大地:薬丸岳
蒼色の大地:薬丸岳

次の作品は「明治」の時代を描いた「蒼色の大地」です。薬丸岳先生の作品です。

この作品から、ちょっとこれまでの海族と山族の関係の姿が変わってきます。変わってくるというよりも変えようとするといった方が正しいでしょう。

これまで絶対に交わることがない、近づけば必ず争いごとが起きるとされていた関係に対して、この関係を何とか修復しようという人間が登場します。

海族と山族の血の宿命が、国をも動かすほど大きな争いごとを引き起こします。
そんな中その関係を修復し、逆に支えあう関係にできるのではないかと動いた者がいた。

そんな人間の生涯を描いたのがこの作品です。
ここから終わりに向けて、この関係がどうなっていくのか、とても楽しみになる起点となった作品だと感じました。

原始の時代から続いてきた、海族と山族が交わらないという血の宿命に抗った人がいたんだね。
その関係を逆に支えあう関係に修復しようとした。

いつの時代も、そうやって動いた人がいたんだと感動させてくれた作品でした。

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《作品5》【昭和前期】コイコワレ:乾 ルカ

コイコワレ:乾ルカ
コイコワレ:乾ルカ

この作品くらいから、ちょっとずつ現代に近づいたかなぁという感じになってきます。

この作品は「昭和前期」を描いています。

昭和前期、つまり日本は日中戦争や太平洋戦争の勃発など、外国との戦争が起こっていた時代です。

そんな時代で、親元を離れて疎開先で暮らしていた子供たちの間で現れた海族と山族の関係を描いたのがこの作品です。

この血の宿命が、大きな争いごとではなく人間という範囲に起こっていたということを描いています。

本来、そんな血の宿命など知ることもない子供たちですら、本能的にその宿命に従っていた、そんんな人間たちの姿を描き、その関係を身近なものだと感じさせた作品です。

この作品は、人間同士、子供同士という単位に、海族と山族の血の宿命を当てはめたんだね。
だからその宿命をとても身近に考えることができた。本当にこの宿命は存在するんじゃないかと思ってしまう作品です。

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《作品6》【昭和後期】シーソーモンスター:伊坂 幸太郎

シーソーモンスター:伊坂幸太郎
シーソーモンスター:伊坂幸太郎

次の作品は、螺旋プロジェクトを8人の作家さんに呼びかけた伊坂幸太郎先生の「シーソーモンスター」です。

この作品は「昭和後期」の時代を描いています。
そしてこのシーソーモンスターには「近未来」を描いたスピンモンスターも収録されています。

2つの時代を楽しめるようになっています。

この作品は、伊坂先生の特徴を持った物語の中に、見事に海族と山族の関係を絡めています。さすがだなぁと感じた作品です。

海族と山族の血の宿命を、昭和後期における嫁姑問題にリンクさせている。さすが伊坂先生。

国も動かすようなこの血の宿命が、嫁姑問題にも関係していたなんて。。。
まさに現代における血の宿命を軽快なリズムで描いている、とても楽しめる作品です。

この血の宿命をほんとうに家庭という小さな範囲に落とし込み、より身近に感じられるものにしています

海族と山族の血の宿命は、嫁姑問題にまで影響していたなんて。。。
この作品で、血の宿命はもっと身近なものにまで浸透しているんだと感じることができたね。

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《作品7》【平成】死にがいを求めて生きているの:朝井 リョウ

死にがいを求めて生きているの:朝井リョウ
死にがいを求めて生きているの:朝井リョウ

7作目のこの作品、ついに時代は「平成」。1つ前の時代にまで来ました。そしてこの時代にもまだなお続く海族と山族の血の宿命。

原始の時代からまだなお続く血の宿命が、平成という時代でどう描かれるのか、そして描くのは朝井リョウ先生。

深く考えさせられる作品を多く書かれている先生が、これをどう描くのかがとても楽しみでした。

そしてこの作品で注目しているのは、平成に生きる若者たちです。この若者たちの間に血の宿命を絡めて描いています。

競争をしなくていいと言われてきた若者たちが、自分自身の存在する意味を考えながら、生きるということに意味を見出すために苦悩する。

そんな葛藤する若者たちの人間関係の裏には、血の宿命が関係しているのではないか、そんな血の宿命など知るはずのない若者たちが、徐々にその宿命に気付いていく。

そして彼らが選択した生き方とは。
この作品も、螺旋プロジェクトの他の作品とは少し雰囲気が違うものになっています。

朝井先生らしく、読者に深く考えるということをさせる作品でした。

朝井リョウ先生の作品好きだな~期待通りの、すごく深くここに訴えてくる、沁みる作品でした。ボリュームは大きいけど、それだけズンと心に入ってくる作品です!

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《作品8》【未来】天使も怪物も眠る夜:吉田 篤弘

天使も怪物も眠る夜:吉田篤弘
天使も怪物も眠る夜:吉田篤弘

螺旋プロジェクト最後の8作目を飾るのは吉田篤弘先生の「天使も怪物も眠る夜」です。

この物語は未来の日本を描いています。
未来の日本で続く海族と山族の血の宿命。
この関係は一体どんな姿に変わっているのかを描いています。

しかし、この未来では、血の宿命にクローズアップしているとは感じませんでした。
確かに未来の日本にも海族、山族は存在している。だけど、この血の宿命は、ある1つの形へと収まっていこうとします。

全8作品に及ぶ、壮大な螺旋プロジェクト、この8作目で海族と山族の関係は、対立を繰り返してきた海族と山族の関係には、ある必要性があったのではないか。

ラストのこの作品で、見事にある結末を迎えるこの宿命。
納得のラストを感じてください!

壮大なこの螺旋プロジェクトが遂にこの作品で完結します!
これまでしっかりとこのプロジェクトを読んで、噛みしめてきて、本当によかったと感じたラストでした!ぜひ皆さんもこの「螺旋プロジェクト」完全読破をしてみて下さい!

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中央公論新社!「螺旋プロジェクト」まとめ

それでは最後に今回紹介した中央公論新社の「螺旋プロジェクト」の全8作品を改めて紹介しておきます。
壮大なこのプロジェクト、皆さんもぜひ読んで、この世界を感じてみてください!!

【全8作品のそれぞれの詳細な感想はコチラ!】

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