《感想》◆白いしるし◆
すぐに染まってしまう白、その白に儚さと強さを感じる

読書感想小説恋愛人生・人間ドラマ

「白いしるし」

白いしるし:西加奈子
白いしるし:西加奈子

すぐに染まってしまう白
その白さに儚さと強さを感じる

白いしるし:読書記録
白いしるし:読書記録

「白いしるし」について

新潮文庫の100冊:白いしるし
新潮文庫の100冊:白いしるし

この作品は、2023年に新潮文庫の100冊に選ばれた作品で、そのイベントで読むことになった作品です。西加奈子先生の作品ということもあり、迷わず手に取りました!

写真は、本作を購入したときにいただいたキュンタのしおりと一緒に撮影したものです。
この状態でSNSにアップするとキュンタの純金しおりが抽選でもらえちゃいます!
読書好きにはたまらない企画です。

作品に戻ります。

この作品は西加奈子先生が描いた恋愛小説です。
恋愛小説ではあるんですが、私的にはただの恋愛小説には留まらない作品だと感じました。

西加奈子先生の人間表現の力が発揮されている深い作品。

新潮文庫の100冊!
さすがの作品です!西加奈子先生の魅力が感じられる名作!

「白いしるし」の感想

先ほども少し書きましたが、この「白いしるし」という作品は、西加奈子先生の恋愛小説として紹介されています。
しかし、この作品を読んで感じたのは、もちろん恋愛小説であることは間違いないと思いますが、ただの恋愛小説ではないということです。

白という色に感じる儚さや、染まりやすさ、しかしそれはその反対に光りや強さを感じます。
儚い存在ではあるけど、その白、光に影響されて、大きく人間が心を震わされる、そんな状況になった主人公を描いています。

まさに人間ドラマ、人間の心情を深く描いた作品でもあると感じました。

西加奈子先生が描く人間の心情。
その描き方はとても繊細で、とても切なく感じることがあります。

白という色をただの白色としてではなく、光や強さを秘めたものに感じるような描き方。
そして、その白という色の存在によって、物語は儚さや強さという、ある意味反対の存在であるはずのものを持った深い物語という印象に変化していきます。

そしてもう1つ、白という色の純粋さ、この純粋さゆえに、反対の狂気。
この恋愛小説には、若干の狂気を感じる部分もあります。

ある男性のことを、白という色がきっかけで好きになる。
その好きはこれまでの男性に対しての好きとは違う、狂気にすら感じてしまう好きという感情。
白だからこそ、狂気を感じてしまう。

私の言葉ではどう表現していいのかわかりませんが、そんな白という色があるからこそ、この物語の本質を深いものにしていると感じる作品でした。

白という色だからこそ、その存在がどう変化していくのか、その変化を西加奈子先生の文章表現によって表現されているね。さすが西先生って感じです!

読旅の分析・評価

白いしるし:評価・分析
白いしるし:評価・分析

今回この作品の分析評価として総合評価75点と高評価になりました。

ストーリー、構成、キャラクター、考えさせられるなどの項目で8点という高得点をつけています。

学びや発見という感覚よりも、なんといっても考えさせられる、この作品の深さが際立っていると感じました!

西加奈子先生の表現の力が存分に発揮されている深い作品です!



「白いしるし」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「白いしるし」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Twitterでの反応!

ツイッターでも「白いしるし」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!

Inatagramでの反応!

Instagramでも多くの方が「白いしるし」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!

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