「永遠の0」
臆病者と言われても男が守った思いとは!
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- ジャンル:日本文学・小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:百田 尚樹
- 出版社:講談社文庫
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- ジャンル:日本文学・小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:百田 尚樹
- 出版社:講談社文庫
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私がこの本を選んだ理由
「永遠の0」とう映画が公開されるという事を知り
私のいつものクセですが、映画を見る前に、原作を読む!
なので、映画化されるということで本書を読みました。
読むまでは何となく戦時中のストーリーなんだなぁ
くらいにしか考えていませんでしたが
読んで行くうちに引き込まれ、ぐいぐい読み進めました。
涙が止まらなくなる作品です。
著者「百田 尚樹」について
本書「永遠の0」で小説家デビューされた方です。
一時期テレビにも多く出演されていましたので、ご存知の方も多いと思います。
本書以外にも「海賊と呼ばれた男」など
映画化されている作品もあり、有名な小説家です。
この方が発言する事も世間ではちょっとした騒ぎになる事もあり
強烈なインパクトを残してくれる方です。
的を得た大胆な発言で
SNSなどでも話題になっていることもあります。
本書「永遠の0」について
本書は現代に生きるある若い姉弟が
戦死した祖父の事を調べていきながら
祖父が「臆病者」と呼ばれていた事を知ります。
がっかりした姉弟は、その事に対して情けなさを感じてしまいますが
祖父が、なぜ「臆病者」と呼ばれていたのか
祖父の事を調べていくうちに
その本当の理由が明らかになっていきます。
臆病者と呼ばれた男の真実
祖父と関わった多くの方たちの話を聞いていくうちに
臆病者と呼ばれた理由には、祖父のある発言と行動が関係している事が分かっていきます。
祖父の発言と行動を知った姉弟は
徐々に祖父がとったその発言や行動に同調していくようになります。
現代では当り前である行動が
戦時中には、同じ様に受け取られていないという事実を知ることとなり
現代での感じ方と戦時中での感じ方。
この時代の違いに戸惑いながらも、祖父の本当の気持ちに気付きだします。
そして、祖父の心にあった深い愛情と強い意思。
そして戦時中でも
その愛情と強い意思を付け継いだ男達もいたという事をしります。
男は何故それを選んだのか
男は臆病者と呼ばれながらも、ある発言と行動を曲げなかった。
しかし、戦時中に多くの若者たちの死を目の当たりにしていくうちに
祖父の精神は徐々に限界を迎えます。
そして遂に、限界を越えてしまいます。
男が頑なに守ってきた意思、思いを守れなくなった時
男はそれまでの行動とは正反対の選択をしてしまうのです。
それがどういう結果になるかは
当時誰が見ても明らかでありました。
しかし、彼はそれを選択してしまうのです。
祖父が託した思い
最後に、祖父はある男に自分の思いを託します。
その男は、託された思いを忘れずに生涯を
その思いに応える事に費やします。
祖父が託したその思いは時代を越えて引き継がれ
祖父が託したその思いの深さ、大きさが
孫たちの心に刺さります。
「永遠の0」を読んで!まとめ!
本書を読んで、久しぶりに涙が出ました。
現代では、当たり前だと言える事が
戦時中には言えなかった、言えば臆病者というレッテルを貼られる。
たとえそれが正しいことであっても。
正解だと分かっていても
その状況で自分に同じ事が出来たかと考えると
その祖父の思いや意思がどれほど強く、そして深かったかが分かります。
しかし、その思いを途中で諦めるしかなかった
諦めなければ自分が壊れてしまう。
その状況に追い込まれた祖父の無念が本当に伝わってきました。
しかし、祖父は自分の思いを諦めたのではなかったのです。
違う形で意思を貫き通します。
どんな状況になっても
最後まで思い、信念、そして愛を貫き通しました。
祖父が最後に選択した道が
正しかったか、正しくなかったかは分かりません。
ただ、そうするしかなかったということだけがはっきりしています。
現在では想像も出来ないような選択。
しかし、そんな時代は実際にあった。
そんな歴史の先に私たちがある。今の日本がある。
戦争がどれほど人を追い込むか
人の精神を、そしてその家族を崩壊に追い込むか
無念を抱えたまま命を落とした人達がどれほどいたかと思うと。。。
読了後にはとても複雑な感覚になりました。
本書に対して言えることは
まさに戦時中にあった人の本当を正直に表現されている作品だという事です。
臆病者と言われても男が守った思いとは!
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- ジャンル:日本文学・小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:百田 尚樹
- 出版社:講談社文庫
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- ジャンル:日本文学・小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:百田 尚樹
- 出版社:講談社文庫
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