「アントキノイノチ」
その命と向き合う、それでも生きている
「アントキノイノチ」について
この作品の著者は、歌手のさだまさしさんです。
さだまさしさんと言えば、皆さんの頭にパッと浮かぶのは、もちろん歌を歌っているさだまさしさんの姿、そしてたくさんの歌だと思います。
そんな歌手としてのイメージが強いさだまさしさんですが、この作品以外にも、多くの小説を書かれています。作家としての活動もされています。
歌手活動をしながら、実は小説家というもう1つの顔もお持ちなのです。
これまでの出版されている小説も、この作品だけでなく、このブログでも紹介している「茨の木」や「眉山」など数多くの小説を出版されています。
出版されている小説は、私も何作品か読ませていただきました。
さすが作詞作曲をされている歌手の方ということもあるし、その歌にも人間の心情をうたったものが多いので、この小説についても、非常に人間的な部分の表現が多く出てきます。そしてなんといってもその表現が読書の心に沁みるという作品です。
さだまさしさんが小説で描く人間や情景、さだまさしさんの小説の世界をこの作品でも、十分に楽しませてもらえました。
この作品に限らず、他の作品も、さだまさしさんらしく人間的な部分を描いた人間ドラマが魅力の作品が多いです。
人の心に訴えかける歌の歌詞と同じように、感動する小説を書かれています。
この作品は歌手のさだまさしさんの作品。
歌と同じように読者の心に沁みてくる作品だよ!
「アントキノイノチ」の感想
この作品を読んでみて、やはりこの作品で感じるのはまず、さだまさしさんの人の心情の描き方の上手さです。
物語としては、とても複雑で切ない人間関係を描いた内容となっています。
そして登場人物たちのその心情がそれぞれの立場で違うことを、とても分かりやすくそしてリアルに描いています。
辛いことを経験して、心を閉ざしてしまった。そして就いた仕事は「遺品整理」という、人の死というものを感じずにはいられない職場。
辛い過去から立ち直ろうとするが、その過去を思い出すような出来事が自分の周りで起こる。
どうしてもその過去を忘れることができない。
しかし、忘れなければ、自分はいつまでもその記憶に支配されたまま、自分の人生を幸せと感じることができない。
そしてやがて、自分の人生を共に幸せにしようと思える相手出会う。
しかし、またしてもその前には過去の辛い思い出が。。。
一体二人はどうやって、辛い過去から自分を脱し、幸せへの道を歩いていくのか。
二人が出す最後の答えに、感動の涙とともに、微笑んでみてしまう。
そんな風景が浮かぶ、優しさの中に芯のある強さを感じる感動小説でした。
いろんな辛いことがあります。
でもそれを乗り越えなければいつまで自分の本当の幸せは手に入らないね。
乗り越えるのは難しいけど、この作品は乗り越える勇気をくれる。
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価77点と高評価になりました。
この作品は全体的にバランスよく高得点となっています。やはり考えさせられる、感動・泣けるるという点が最高で9点をつけています。
意外性・ドキドキ、学び・発見という点では6点と中間点になっていますが、やはりそれ以外の項目では8点をマークしていますので、全体的にはとても高い評価になっています!
「アントキノイノチ」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「アントキノイノチ」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「アントキノイノチ」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
#アントキノイノチ #さだまさし
— 帆波 (@homami360) October 10, 2023
杏平は同級生の゙悪意によって
心を病み、高校を中退する。
引きこもっていた杏平に父が
知り合いの遺品整理会社で働くことを進める。
聞き慣れない遺品整理の仕事の過酷さに驚愕したが
苦しみながら成長する杏平に救われる☺️#読了 pic.twitter.com/KZyNj7hijl
え、さだまさしって、あのさだまさし?歌手でしょ?歌詞は書けるかもしれないけど、小説だと限界あるでしょー。
— domdom (@domdom41125150) May 24, 2020
とか思っててすみませんでした。マジで面白かったです。題材も人物も展開も、何もかもが魅力的でした。さだまさしさん、ありがとうございました。#アントキノイノチ#さだまさし pic.twitter.com/NfPcEAPviu
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「アントキノイノチ」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
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