「失はれる物語」
その物語には切ない意味が隠されている!
「失はれる物語」について
この作品は、私が好きな乙一先生の作品です。
乙一先生が持つ独特の世界観で描かれた短編集で、全8作品が収録されています。
7作の短編小説に、書下ろしの作品が1作品という構成になっています。
8作品収録されていますが、ページ数は400頁に満たない文庫本ですので、乙一先生の作品を始めて読む方にも、先生の魅力をサッと感じる、知ることができるおすすめの短編集です。
乙一先生の作品をまだ読んだことないけど
先生の特徴を知りたいという方にはおすすめの短編集です!
「失はれる物語」の感想
この作品を読んでみて、やはり乙一先生の独特の世界観を感じさせてくれる短編集で、さすがだなぁと思いました。
どの作品も、予想もできないような設定で物語が始まり、その世界観で物語が進んでいくのですが、いつの間にか、その世界観にどっぷりとハマってしまっている自分に気付きます。
設定や、世界観は独特なのですが、そんな中で描く登場人物たちの心情。
その心情の表現が優しくて繊細、そして独特な魅力を放っています。
この独特の世界観の中で、人間は自分がその状態になったときに、どんなふうに感じるだろうという部分が、読者の心に描きやすい、想像しやすいように描かれているのが、乙一先生の特徴だと思っています。
この作品でも、設定は独特でグロテスクな部分もあるのに、なぜかそこに優しさであったり、美しさを感じてしまう。まさに先生の文章での表現力だと思います。
先生が描く世界で、その表現力に、読者は引き込まれてしまうよね。
乙一先生のファンの方ならこの感覚が分かると思います。
そしてなんとも言えない切なさを感じる。
実に人間的な物語が収録されています。
どの作品も、それぞれに全く違った背景があり、その環境の中で、人がどう感じていくのか、リアルに描かれており、読者を飽きさせない魅力的な短編集です!
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価78点とかなりの高評価になりました。
乙一先生の作品にある独特な世界観や設定が、この作品でも表れていて、そういった点からも構成やキャラクターという部分で9点の高得点をつけています。
そんな独特の世界でも読みやすく、そして人間的な部分を描いて、読者の心に沁みてくる物語ということで、8点をつけています。
それ以外の項目でもバランスよく7点をつけていて、それが高得点へと繋がったと考えています。
独特の世界観、設定というものがありながら、読者が置いてけぼりにならず、その世界観に浸れる、先生のこの特徴を感じることができる短編集でした。
「失はれる物語」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「失はれる物語」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「失はれる物語」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
乙一さんの「失はれる物語」読了。どんな物語だった?って聞かれても、上手く説明出来ない。ただ、読んでる間、ずっと、不思議な夢を見ていたような気がする……としか言えない……乙一さんらしい短編集でした。#読了 #読書 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/dVivTFVykD
— めぐみ読書垢 (@PfZd4o8yhZXmCN8) July 28, 2023
『失はれる物語』
— たーさん@読書垢 (@tatsu_taki0221) July 28, 2023
乙一さん
8作品の短編集。
ミステリ?ファンタジー?
とミックス的なところがまた面白いです。
初の乙一作品ですが、次作も楽しみたいです😊#失はれる物語#乙一#読了 pic.twitter.com/Df82OuN9Ec
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「失はれる物語」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
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