《読書感想》
◆月の満ち欠け◆
生まれ変わっても、あなたに逢いたい

読書感想小説恋愛SF・ファンタジー泣ける・感動

「月の満ち欠け」

月の満ち欠け:佐藤正午
月の満ち欠け:佐藤正午

生まれ変わっても、あなたに逢いたい

月の満ち欠け:読書記録
月の満ち欠け:読書記録

「月の満ち欠け」について

本作は、第157回 直木賞を受賞した作品です。
「生まれ変わり」、「永遠の愛」、「輪廻転生」をテーマにしたファンタジー要素もある切ない恋愛小説です。

ファンタジーとリアルな世界のバランスが上手く融合して、時間と人の運命的な出会いが交差する独特の世界観が特徴です。

「月の満ち欠け」あらすじ

妻と娘と共に円満に過ごしてた主人公。
ある日娘が高熱を出し、熱が引いた後に、小学生の娘は、これまでとは違う行動をするようになった。

そして妻と娘は、娘が高校生になったある日、突然の事故で亡くなってしまう。
悲しみに暮れる主人公の前に現れた一人の男性。

この男から聞かされたのは信じられない「生まれ変わり」の話。
信じられない主人公の周りで、次々と起こる、信じるしかないと思えるような出来事。

やがてこの「生まれ変わり」という現象に、主人公は心動かされていく。

「月の満ち欠け」の感想

時間や場所を越えて「」は「想い」は続いていく、生きているうちに想いを果たせず亡くなってしまう人、逢いたい人に会えずにその人生が終わってしまう人

出逢ったあなたに、忘れることの出来ないあの人に、時代を超えて想いを届ける、いつかきっと二人が結ばれるために

ファンタジー要素を持った純粋な恋愛物語。
想いは時代を超えてその人に届く、逢いたいという想いは必ずあなたの元に、相手の心に届く、たとえ姿は私じゃなくても、あなたの元に届く

タイトルの「月の満ち欠け」。
月が満ちて欠けるように、月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。
そうやっていつかあの人の元へ。。。

読んでいてその想いの切なさに胸が痛くなる作品。
前世の想いを現世へ、しかし現世でも想いを果たせなかったから、来世でも必ずその想いを届ける。

心のうちに秘め、言えない言葉もある。
いつかその言葉が言えずにいた言葉、想いが繋がる時が来る。
それが繋がった時に、きっとあなたはその愛と運命を信じることが出来る。

真実の愛を幻想で終わらせないために、登場人物たちがその想いを受け継いでいく。
その愛を消さないために。
その様子を描いき読者を離さない、著者の表現が光る名作。

何度も読みたくなる作品。
本当に生まれ変わりがあり、人の想いが続いているんじゃないかと優しく感じることが出来ました。

切ない思いもありながら、優しい気持ちに包まれる作品。

読旅の分析・評価

月の満ち欠け:分析・評価
月の満ち欠け:分析・評価

「月の満ち欠け」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「月の満ち欠け」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Xでの反応!

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