「十三番目の人格-ISOLA-」
あどけない少女に現れたのは
十三番目の人格「ISOLA」
「十三番目の人格-ISOLA-」のあらすじ
賀茂由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスだった。
その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に出会う。
由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。
だがやがて、十三番目の人格<ISOLA>の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
<第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作>
十三番目の人格-ISOLA- 貴志祐介
「十三番目の人格-ISOLA-」を読んで
解離性同一性障害と怨霊をミックスさせて見事に新しい感覚のホラーとして仕上げている作品です!
少女の中には13の人格があり、その人格たちのそれぞれに、特徴がはっきりと設定されていて、その不思議な感覚がミステリアスな部分にもつながっていて、ただのホラー小説で終わっていないところも、この作品の面白さ、魅力であると感じました。
ボランティアであり、心の声を聞き取るエンパシーという能力をもつ女性は、主人公である少女の中の13の人格の中に「イソラ」という名の人格がいることに気付きます。
その「イソラ」という名の人格はなぜ誕生したのかがわからない人格で、不気味な雰囲気を持っていました。そして徐々にその「イソラ」の恐ろしさを知ることになるのです。
この「イソラ」をどうやって消滅させるか、イソラとの戦いを描きながら少女を救うためにはどうすればいいのかを見つけ出す。そしてついに見つけたイソラを消滅させる方法、その方法とはいったい、そしてそれは成功するのか。
とにかく読んでいて、新しい世界観の物語で、ずっとハラハラしながら読んでいました。多重人格という難しいテーマに、さらにホラー的な要素も混ぜ込んでいる、楽しめる作品でした。
今回この作品の分析評価として総合評価75点となりました。
キャラクター設定や物語の構成、ストーリーなどは高評価としましたが、感動・泣ける、学びや発見などといった部分は少し低い評価としています。
解離性同一性障害、多重人格などを扱った作品なので、新しい学びなど、その部分に関してはありますが、どちらかというとホラー性の方を重視した物語なので、その点は学びというよりも、物語の背景として設定されている感じです。
ホラーミステリーというカテゴリなので、泣ける小説という部分では評価が低くはなってはいますが、新感覚のホラー小説としては、満足いく面白さなので、おススメの作品です!
解離性同一性障害や多重人格といった難しい設定でありますが、難しい専門的な用語など多少はありますが、読みにくく感じるものではありません。
「十三番目の人格-ISOLA-」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「十三番目の人格-ISOLA-」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「十三番目の人格-ISOLA-」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
『十三番目の人格ISOLA』
— タムー (@tamutimu) October 31, 2022
ラストがひっくり返るくらい怖い#コワイ本 pic.twitter.com/BfWQ3qpMLV
#読了📘
— 文月*・☪︎ 司書×デザイナー (@snowdrop_77777) January 22, 2019
「十三番目の人格-ISOLA-」 貴志祐介
人の強い感情を読みとることができる能力を持つ由香里。彼女が出会った多重人格障害の少女千尋。千尋の中の13番目の人格ISOLAの出現。
イッキ読み。怖くて悲しい物語。
ゾクゾクからのハラハラドキドキ、そしてゾワゾワ…😨
映画も気になる…けど怖い。 pic.twitter.com/yJ2prE7HOF
Instagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「十三番目の人格-ISOLA-」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。ご興味のある方は是非ご覧になってください。
今回当ブログで紹介させていただくことを許可していただきありがとうございました。
「」さん、「」さん!
今後も投稿楽しみに拝見させていただきます。
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