「怒らないこと(アルボムッレ・スマナサーラ)」を読んで
本書を知ったのは2021年12月に放送された「アメトーク!本屋で読書芸人」です。この番組の中で、ゾフィーの上田さんが紹介していたのが本書です。
タイトルの通り、「怒らないこと」について書かれた本で、怒る人の特徴や、怒るとどうなってしまうかということ、そしての「怒り」というものがいかに自分にとって、そして自分の人生にとってマイナスなことに繋がっているかについて書かれています。
そして、最終的には、その「怒り」というものをどうやって鎮めればいいのか、そして怒らないようにするためにはどういう思考でいればいいのかについて色々なパターンを例に挙げながら紹介してくれています。
怒る人は「バカ!」、怒る人は「愚か者!」、怒る人がどれだけダメな人なのかボロクソに書いています。これ読んだら、確かに怒ることが恥ずかしくなります。。。
怒る人は人間の中でも最低です!何にも出来ない負け犬です!
本書では、「怒る」ということがいかに愚かなことで、人生にとってマイナスなことであるかについて解説されています。
この本を読んでいると、これまで色々な場面で怒ったりしてきたことが恥ずかしく感じてしまいます。怒った時に自分の心の中にあった気持ちをズバリ言い当てられたり、怒ったことで相手にはもしかしたら「こいつはバカだ!」と思われていたのではないかと思うと、これからはもう怒ることを辞めようと思える作品です。
怒る人は負け犬です。知性のかけらもありません。たんなる怒りで動く肉の塊です。
(P.182より)
怒る人は、怒りで動く「肉の塊」とまで書かれています。もう人間ではありませんね(笑)
怒っている姿を客観的に見てみると、それは確かにとても愚かな姿に感じることの方が多いです。怒っている本人は、自分の正当性を証明しようと必死になって怒っているのかもしれません。その時には何の迷いもなく正しいと信じているのです。
しかし本書では、自分が正しいと思うことも間違っていると書いています。
人間というのは、いつでも「私は正しい。相手は間違っている」と思っています。それで怒るのです。「相手が正しい」と思ったら、怒ることはありません。それを覚えておいてください。「私は完全に正しい。完全だ。完璧だ。相手の方が悪いんだ」と思うから、怒るのです。
(P.41)
「私は完全に正しい」という思考がまず間違っているのだということを理解しましょう!
「怒らないこと」はこんな方ににおススメ!
本書は、とにかく「怒らないこと」の大切さを紹介しています。
今の世の中テレビやスマホでニュースを見ていると、実に怒っている人が多いと感じます。コロナ渦も重なって、ストレスを溜めている人も多いのでしょう。町での喧嘩や、あおり運転など、色んな所で怒っている人が多いです。
怒っている人が多いことは、とても残念なことだと感じます。でも実際は怒っている人たちの中でも、、実は心の中では怒りたくないと思っている人も多いと思います。怒るということは、本書でも解説されていますが、自分自身を破壊してしまうのです。
怒って相手を威嚇して傷つけているつもりでも、実際は自分自身を傷つけている。自分自身の人生を不幸にしている。それを理解していると、怒る人も少なくなってくるのではないでしょうか。
本当は怒りたくないけど、どうしても怒ってしまうという方。怒ることを辞めたいと思っている人は是非本作品を読んで、その気持ちをもっと強く、そしてそれが正しいということに自信を持ちましょう!今のこの情報過多、コロ渦、ストレスが多い世の中だからこそ読んで欲しい作品の1つです。
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