「いじめへの反旗」

いじめは犯罪だ!学校内の悪を許さない!

「いじめへの反旗」について
日本の学校内で起こる「いじめ」の問題に迫った内容。
いじめの問題はいつの時代もとても繊細で、とても難しい。
しかし、この作品では大胆な形で、大胆に「いじめ」についてリアルに書き表わしている。
まさに今学校に通っている学生から大人まで、是非読んで欲しい社会派小説。
「いじめへの反旗」あらすじ
アメリカで育ち、教育を受けた一人の日本人の少年が、家族と共に日本に帰国。
そして日本の中学校に編入することになった。
その少年がこの中学校で見たのは、同級生に対する陰湿ないじめ。
そんないじめの存在に気付いた少年は、そのいじめに対する違和感を感じていた。
いじめている本人、周りの同級生、先生、学校、そしていじめられている本人でさえ、いじめを認めようとしない。
少年は自分の育ってきたアメリカでの考え方を信じ、この異常な状態を大人たちに指摘していくのだが。。。
その反応は冷めたものであった。
そして遂に、あってはならないことが起きてしまう。。。
少年は、日本の学校で起こっているいじめ、そしてそのいじめに対する学校や先生の対応、社会の対応に反旗をたてていく!
学校という舞台でいじめ問題にせまる!社会派小説!
「いじめへの反旗」の感想

日本の学校内で起きているいじめについて書かれた作品です。
これがリアルなんだと思いながら読み進めた。アメリカの教育を受けて、日本の学校に編入してきた少年が、日本のいじめに対する違和感を覚えたことをリアルに描いている。
アメリカと日本の違いについてもよくわかる。
読みながら、いじめの存在を皆に訴える言葉や、先生に押さえつけられないその態度に、スッキリする場面もありました。
しかし、起きてはいけないことが起こってしまい、どうしようもない虚しさや悔しさに打ちひしがれる少年の心を感じた時、日本の学校のいじめに対する対応や、社会や大人たちの対応が果たしてこれでいいのかと、強くそして深く考えさせられました。
ニュースでも、いじめによって自ら命をたってしまう子供たちのことが流されているにも関わらず、現状では何も変わっていないように思える。
いじめに蓋をする学校や大人たち、いじめがあったことを認めて、それを改善するという前向きな姿勢が無いかぎり、いじめはなくならないのではないかと感じた。
いじめによって、人の命が失われること、これは紛れもない犯罪であると思う。学校外で起きれば間違いなく警察が介入するのに、学校内、そして子供たちの問題となるだけで、なぜ犯罪ではなくなってしまうのか、少年法というが、これが障害になっているのであれば、改正することが望まれる。
この作品は、日本の社会、そして少年に対する法制度の見直しなどを考えさせられる作品である。

いやーこの作品はサラッとよんで終わりにはできない作品!
もっともっと学校のいじめに対してどうするかを大人たちがそして日本全体が考えなければいけないと感じた。
読旅の分析・評価

「いじめへの反旗」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「いじめへの反旗」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Xでの反応!
Xでも「いじめへの反旗」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
いじめは犯罪である。この本をきっかけに、著者の高嶋さんの思いが届きますように。#いじめへの反旗 #集英社文庫 #高嶋哲夫 pic.twitter.com/BTS14rthwS
— 高橋一彰📖歌が上手い書評家 (@ichi_kazsun) January 14, 2021
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「いじめへの反旗」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
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