《感想》◆天使も怪物も眠る夜◆
二つが一つになるとき新しいものが生まれ始まる
中央公論新社「螺旋プロジェクト」という壮大な物語の「未来」を描いた作品がこの「天使も怪物も眠る夜」です。この作品では、古代の時代から続いてきた、海族と山族の血の宿命の最終的な形、その結末を描いています。螺旋プロジェクトという壮大な物語がついに吉田篤弘先生によって、結末を迎えます。これまで続いてきたこの宿命が一体どんな形に収まるのか、未来の時代がこの宿命をどんな関係にしていくのか、見事なその結末に、読後感最高の作品です!