本書は、「どうしてビジネス書を読む必要があるのか?」そんな疑問を持った方に、ビジネス書は、ただ読んで知識を得るだけではダメ!ビジネス書を読んで、それをビジネスへと直結させるために、ビジネス書の力を最大限ビジネスに活かすための読書法についてまとめています。これまでにあった速読や多読とは一味違った読書法を紹介しています!
「読書の方程式」を読んで
本書は、羽田康祐氏によって書かれた作品で、ビジネス書を読んで、それを実際のビジネスに活かす読書術について紹介しているものです。
著者は波乱万丈な職業人生を送っており、その経験のなかで、著者自身が、読書を通して成長を実感した読書法について公開しているもので、これまで私が読んできた読書法について書かれた作品とは一味違った読書法が紹介されています。最後までかなり興味を持ったまま読み進めることができました。
本書を読んでみて、現代の情報過多の時代において、この読書法は十分に実践的なビジネスに活かせる読書術だと感じました。むしろ、この情報時代だからこそ、この読書法の価値が出てくるのではないだろうかと思える内容です。
本書に紹介された読書法は実に読書の本質的な部分を改めて感じさせてくれる方法で、読書をしたという実感を感じることができると思います。多くの多読・速読が世の中には溢れていますが、どうしても懐疑的な方法も多く存在しています。そんな読書法の中で、本書で紹介されている読書法は、おそらく多くの方が納得できる読書法でしょう。
ただ納得はできますが、その方法が自分に合っているかは別の問題であるということも言えると思います。読書をすることで到達したい、達成したい目標や目的をどこに置いているかで、読書の方法は変わります。変えなければいけないということもよく分かる作品です。
読書、本に書かれている内容を限られた時間を使ってどこまで活かせるか!
本書で紹介されている読書法は、世の中に溢れている多読や速読とは違い、1冊の本をじっくりと読んで、本から得られる知識やノウハウをしっかりと自分のものにしようという方法です。
ビジネス書の読者の大半は、普通のビジネスパーソンのはずです。より直球で言ってしまえば、月に30冊も読めるほど書籍代なんて、簡単には用意できないのが実情です。
(P.8 まえがき より)
多読や速読を実践している人で、1日に10冊以上の本を読んでいるという人もいます。読み方を工夫してこれを実践しているのでしょうが、これを実践していると、確かに月に書籍代がとんでもないことになってしまいます。
普通のビジネスパーソンは、少ない本の中から、ビジネスに活用できる知識とそのノウハウや考え方を身につけたいというのが本音でしょう。それを実現できる読書法とビジネス書の選び方を紹介してくれている本書は、普通のビジネスパーソンにはぜひ読んでみてくださいとお薦めしたい1冊です。
本書が勧めるビジネス書の読み方では、ビジネス書の内容を20〜30パーセント活かすという多読ではなく、1冊のビジネス書からじっくりと知識とノウハウを読み解く読書法なので、もちろん1冊を読み終えるまでにある程度の時間が必要ですが、本書で目指すビジネス書の活用は普通の読書の10倍!「10倍読書」、更にアウトプットまでも考慮した内容になっています。
普通のビジネスパーソンが本書の方法をマスターすれば、絶対に成長できると感じました。
速読・多読では気づけなかったビジネス書の力を更に引き出すことが出来る読書法です。1冊を読み終えるには時間がかかるかもしれませんが、ビジネス書が持っている秘められた力をビジネスに活かせる読み方なので、ぜひ試してみてください!
「読書の方程式」はこんな方ににおススメ!
本書は、ビジネス書を読んでいるけどイマイチその成果を得ることができない、自分仕事にどうやって活かせばいいのかがよくわからない。そんなビジネスパーソンには超おすすめの1冊です。
一生懸命読書してインプットはできているけど、アウトプットしなければ、ビジネスに生かしたということにはなりません。インプットばかりが上手くなって、アウトプットがまだできていないという人にもおすすめの1冊です。
ビジネス書の力を最大限活かす読書法。これを身につけたときに、出来るビジネスパーソンになれる!
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