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こんな理不尽が許されていいのか!
【護られなかった者たちへ】

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護られなかった者たちへ_中山七里

こんな理不尽が許されていいのか
事件に隠されていたのは切なすぎる真実

読書記録

護られなかった者たちへ_読書記録※クリックで読書記録は拡大できます

本の基本情報
  • ジャンル:日本文学
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:中山 七里
  • 出版社:宝島社文庫

「護られなかった者たちへ」について

本作品は、2021年10月に映画化が決定している作品の原作です。
映画化されるということから、映画を観る前に原作を読んでおこうと思い、読み始めました。

仙台市で起こったある殺人事件。
その殺人事件の遺体は拘束され、体の自由を奪われた状態で放置して餓死させられたものでした。

最後の最後まで絶望感を感じながら徐々に死んでいくという残酷な殺害方法。
犯人は被害者に対して、計り知れない恨みがあったのではないかと考え、捜査を進めていくが、殺された被害者は、誰もが口を揃えて善人だという。
人に恨まれるような人ではないと証言します。

捜査を進めていくうちに、殺害された被害者たちにはある共通点があることが分かります。
そこから、この事件の裏にある大きな要因が見えるようになってきます。

そしてそこに見えてくるのは切ない事実。
これほどの理不尽が許されていいのかと感じずにはいられない真実でした。

この殺人は誰が加害者だと言えるのか!

この作品では、ある殺人事件が起こったことからストーリーが始まります。
そして、その事件の捜査を進めていくうちに、この日本のある制度「生活保護制度」に辿り着きます。

そしてこの制度には、問題点があることが見えてきます。

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という理念に基づき最低限度の生活を保障する制度

であるはずで、日本の国民が最低限度の生活を営むことが出来るようにするはずの制度が、実は色々な抜け道で間違った使い方をされていたり、正直にその制度を利用したい、本来護られるべき人たちが護られていないという問題が見えてくるのです。

この制度が間違った使い方をされたことで、そこに多くの方がつらい目に合い、そして本来はなかったはずの「恨み」が生まれてくる。

本来は、困っている人たちを助けるはずの制度が、間違った方向へ進むと、これほど理不尽で切ない出来事へと繋がっていくのだと感じました。

結果的に殺人という事件にまで発展する。
しかし、そこには心が痛くなるほどの切ない真実が隠されていました。

現実にこんなことが起きているのかもしれないと思うと、切なくてたまりませんでした。



「護られなかった者たちへ」を読んで!まとめ

本作品では、日本の「生活保護制度」というものが絡む事件をメインのストーリーとしています。

そしてその背景はあの東日本大震災の津波によって被害を受けた場所、仙台市です。
主人公はこの津波で妻子を失っており、突然何の罪もない人の命が奪われるという辛さを経験しています。

そんな被災地で起こっていた、「生活保護制度」という制度に絡む国の政策による影響。
本作品では、この制度に焦点をあて、それによって人生を大きく狂わされた人たちを描いています。

本来は人も護るために制定された制度が、いつの間にか護るべき人たちを追い詰めるような制度へとなってしまっていた。
この制度の盲点と実態が浮き彫りにされている作品だと感じました。

小説であることは分かっていましたが、読みながら、この現実にも起こりうるという切ない内容に、何度も胸が痛くなりました。
本来この制度によって護らなければならない人たちの声がかき消され、そしてその声をかき消したくて、そうしている訳ではない人、この制度で私腹を肥やす人、様々な人たちの姿に深く迫った作品だと思います。

こんな不条理、理不尽がまかり通っていいのかとザワザワして、何度も読みながら目をつぶってそのやり場のない怒り、何もできない歯痒さを感じました。
こんなことが実際に起こってはいけないと何度も思いました。

本当に「護られなければいけない人」。
それを決めるのは一体誰なのか、護られるべき人たちを確実に護れる制度が本当にできるのか、こんな切ないことが起こらないように、「護られるべき人たちが確実に護られる」そういう制度にしなければならないと強く思いました。

「護られなかった者たちへ」SNSでの反応!

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護られなかった者たちへ

中山 七里  評価

こんな理不尽が許されていいのか

起こってしまった殺人事件、その裏に隠された真実が切ない。

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