読書が好きで、毎日毎日本を読んでいる人いますね。私も大の読書好きで、小説でもビジネス書でも色んなジャンルを読み漁っています。
そしていつも思うのが、もう少し速く読めるようになれば、もっともっと沢山の本に出会ってそして読むことが出来るのに・・・ということです。
つまり、自分の読むスピードが遅いと感じているのです。
おそらく同じように、自分の読むスピードを遅く感じている読書家の人は多いでしょう。
そんな方たちにおススメなのが本書「遅読家のための読書法」です。それでは早速、本書を読んだ感想を紹介していきます。
まずは、本書の著者である印南敦史先生の紹介をしておきます。
印南先生は、ライフハッカーなどのサイトで書評を公開されている方で、「印南敦史の「毎日書評」というページで多くの本の書評を公開しています。
そんな書評のプロの方が、ご自身がかつて遅読家だったという経験から、どうやって年間700冊を超えるほどの本を読めるようになったのか、その方法について具体的に紹介しているのが、本書です。
年間700冊を超えるって本当にすごいです。読書家の憧れですね。
「遅読家のための読書法」を読んで
冒頭でも書きましたが、私は読書が趣味で、毎日必ず読書の時間を確保しています。
これまでジャンルを問わず、たくさんの本を読んできました。
ビジネス書、実用書、小説、漫画、結構読んだと思います。しかし、それでも感じるのは自分が遅読だということです。
もっと読むスピードを上げたいと思い、色々な速読法を試してみました。
しかし、正直なところ、読むスピード自体を上げる速読は身に付きませんでした。
目の動かし方など試してみて、多少は早くなったかもしれませんが、自分が満足できるほどのスピードアップにはなりませんでした。
そんな感じで、速読を諦めていたのですが、読むスピード自体を上げるという速読法ではなく、読み方を変える読書法で沢山の本を読めるようになる方法を紹介しているのが、本書です。
これまで色んな速読を試してきて身に付かなかったという方にも是非読んでいただきたい作品です。
読書に対する考え方を変える!
遅読家の方のほとんどの方が、読書するときに熟読するという読み方を当たり前のようにやっています。
一冊をじっくりと読んで、本の内容をしっかりと頭に定着させよう!
そう思ってじっくりと読んでいますね。それがほとんどの方の読書に対する考え方です。
本書では、本を沢山読むためには、この考え方を変える必要があるということを述べています。
本はしっかりと読まなければいけないという「熟読の呪縛」から自分自身を解放することが
たくさん読むための読書法を習得するための第1歩になります。
1冊の本をじっくり読まなきゃ、せっかく本を買った意味がない!読んだ意味がないじゃないか!と思っている方も本当に多いです。
さらっと大切な部分だけを読んで、ほんの内容なんて頭に入らないよ!もったいない!そんな気持ちから、買った本はじっくりすべて読むという心理が働いてしまいます。
しかし、ここで面白い比較があります。
本を読んだ場合と、さらっと流して大切な部分だけ読んだ場合で、しっかりと本の内容を覚えている部分はどちらが多いか、それらを比較して、分かりやすく解説してくれています。
情報が膨大な時代に最適な読み方!
本書では「フロー・リーディング」と言われる読み方について解説しています。それではこの「フロー・リーディング」とは一体どんな読書法のことなのか。
フロー・リーディングは、膨大な情報が押し寄せてくる時代に最適化された「ため込もうとしない読書」です。
P44 より引用
新しい情報が次々に出てくる、そしてスマホなどですぐに閲覧できる時代に、情報を溜め込んでしまうのは勿体ない読み方ですね。
中には間違った情報ももちろんありますが、やはり貴重な情報も多くあります。
このようなことから、今は音楽を流すように、読書をする、情報をどんどん流していくということも大切な読み方です。
私も、多くの本を読みたいと感じているので、この読書法を取り入れたいと思いました。
その本をじっくりと読みこむよりも、本を読み始める前に、この本から何を学びたいか、読み取りたいかなど、具体的な目標をたて、ぐんぐん読み進めてみたほうが、必要な情報を得られるという気がします。
内容を読む前に目次も!
本を読む、読書をするというと、いきなり本の内容を読み始める人がいます。
実はこれが、遅読の原因でもあり、本の内容が頭に入らない、記憶として定着しない原因の1つでもあるのです。
ではどう読むか!
読書をするときは、本の内容をいきなり読み始めるのではなく、まずは表紙や帯に書いてあることなどを見て、次に「はじめに」や「目次」をしっかりと読み込みます。
なぜ「はじめに」や「目次」を読むことが大切なのか、それは、それらの部分に、本の全体像が書かれているからです。「はじめに」では、その本を書いた目的や、最終的に何が言いたいのかなどが紹介されています。ということは、この本を読んだらこんな知識を得ることが出来るんだという目標が設定されます。
次に目次は、本に何が書いてあるのかが綺麗に整理された状態で書かれています。優れた本は、目次が優れていると言われており、本の流れを知るためには目次は絶対に必要な部分です。
そして目次では、本の内容を項目ごとにきちんと整理した状態で見ることが出来ます。本の内容では、もしかしたらすでに知っていることや、自分には必要のないことが書かれていることもあります。つまり目次を見ることで、自分には必要のない部分を読み飛ばすことが出来るのです。これは速読に必要なことなのです。
遅読家の方の多くは、本のすべてを最初から最後まで読んでいます。つまりすでに知っていることや、今の自分には必要ない情報にまで時間を使ってしまっているのです。
本が好きなんだなと感じる日々!!
最終的には、自分は本が好きなんだなぁと感じています。確かに今の時代、スマホが手元にあり、家にはパソコンがあり、常にインターネットにつながっている状態で、何かを知りたければすぐにGoogleで検索することが出来ます。
それでも本を読む。読書する、つまり、本が好きなんです。本がある生活が好きなんです。作者の方と同じように、私も本がある生活が楽しいのだと感じています。
「遅読家のための読書術」を読んで!まとめ
本書はまず、タイトルで心を奪われました。読書が好きでたまらないのですが、遅読が悩みでした。たくさんの本を読みたいのに、遅読でなかなか読めないという状態でした。しかし、本書を読んで、読書に対する気持ちに変化が現れて、何となく楽になって、更に読書を楽しもうという気持ちが大きくなりました。
まさに熟読の呪縛から解放された感じです。これからも、読書を続けると思います。そのためには、本書で紹介されている考え方や読書法は間違いなく必要になってくると感じました。特にこれからの時代の読書法として。
「遅読家のための読書術」はこんな方ににおススメ!
本作品はこんな方たちにおススメです!是非読んでいただきたい!
- 読書は好きだけど遅読で悩んでいる!
- これから読書を始めようと思っている!
- 情報や知識を沢山吸収したい!
- 色々な速読法を試したけど身に付かない!
これからの時代は更に情報が溢れ、そしてどんどんその情報は更新され、新しい知識が増殖していくでしょう。そんな時代の流れに遅れないようにするために、本書を一読の価値ありと思います!
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