「夏のピルグリム」
推しに会いに行く!
そのひと夏の巡礼・奇跡が少女・家族が再生する
「夏のピルグリム」について
この作品はポプラ社様よりご恵贈いただいたものになります。
ポプラ社様、いつもありがとうございます。
早速ですが、読了後の感想を掲載させていただきます。
やはり気になったのは、この作品のタイトルですね。
「夏のピルグリム」、ピルグリムってなんだ?ということで早速意味を調べてみました。
ピルグリムとは簡単にいいますと「巡礼者」や「霊場参拝者」などの意味があるようです。
この作品を読んでみてもなるほどと納得できますよ!
タイトルを日本語でいうと夏の巡礼という感じの意味になるようですね。
そしてこの作品はポプラ社の「第12回 ポプラ社小説新人賞奨励賞」を受賞した作品です。
この賞はどういった作品に贈られるかといいますと、「この作品は世に出したい!」とポプラ社の編集部の方たちが審査を行って選び出した作品です!
まさにポプラ社様の期待を受けた作品ということですね!!
この賞は、寺地はるなさんなども選ばれ受賞し今では、見事人気作家さんとして読書家さんたちの間でも認知されていますね!
ポプラ社様の期待が強く感じられます!
ポプラ社小説新人賞!
今年で第14回を迎えます。
ポプラ社小説大賞を含めると、小川糸さん、寺地はるなさん、前川ほまれさんなど、今では有名で人気となった数々の作家さんたちがデビューしてきました。
この新人賞の特徴はポプラ社様の編集部が審査を行うということです。
純粋に面白いと思え、編集者として最高の作を作り上げたいと願う作品を選びます!
対象は日本語で書かれた自作のエンターテインメント小説。ジャンルは問わない。
そういう作品を募集して、ポプラ社様の編集部が審査をし新人賞として正賞、特別賞、奨励賞、があり、さらに作品に応じて「部門賞」として、ピュアフル部門賞、時代小説部門賞を贈呈する場合があります。
作品を応募してみるのも面白いかもですね!
作品を応募してみて、選ばれたら一気に人気作家さんへの道が開ける可能性がある賞ですね!
「夏のピルグリム」の感想
幼い妹を失くしてしまった姉妹。
しかし姉には妹の姿が見えている。。。妹との会話を楽しむ毎日を送っていた。
そんな毎日の中で、その姉は学校で、共通の人気アイドルグループのことで、ある一人の友達と仲良くなる。
推しのライブに行きたい!
そのためには学校の勉強を頑張り、テストで結果を出す必要がある。
そして猛勉強の末、無事にライブに行くことが出来たのだが。。。
そこで、その姉は自分の推しが卒業することを知ることになる。
そして卒業した推しが、あるところで目撃される。姉はその友達と自分の推しに会いに行くことを決める!
目指すは九州の宮崎!推しが目撃されたのは宮崎だった!
二人は何とか宮崎までの旅に出発するのだが、その道中、二人に様々な困難が降りかかる。
しかし、二人はこの旅道中で、思いもよらない困難を経験していくしていくことになるのだが、その経験で、二人は少しずつ大人への成長を見せていく。
そして行き着いた宮崎で、姉は「妹の死について」、これまで誰にも言えず、心の中に抱えていた自分の中の「罪」を告白することになる。
姉が心に秘めていた妹への償いの気持ちとは。。。
タイトルにある「ピルグリム(巡礼)」。
推しを求めて宮崎へと動き出す旅の中で少女は何を思い何を見つけていくのか、巡礼と捉えることが出来るこの旅の中で、姉とその家族の再生が描かれており、一人の少女の成長を感じることが出来る初々しさを感じる作品でした。
読み始めは何となく、軽い感じで読んでいく何となく若い作品というか、軽やかな感じの内容かなと思いながら読んでいましたが、読み進めていくうちに、この作品の深さにハマっていくことになりました。
人気アイドルグループの推しを探しに行くという設定から、徐々に一人の少女が成長していく過程やその変化の様子、家族との関係など、深い人間ドラマへと変化していきます。
主人公である姉が、その胸の中にずっと秘めていた悲しく切ないその償いの思いと、その気持ちを理解して、家族としての再生に感動する物語でした。
始まりと終わりで作品に対するイメージが大きく変化しました!ズバリ面白い作品でした!
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価73点と高評価になりました。
この作品はポプラ社小説新人賞で奨励賞に選ばれた作品だけあって、全体的にバランスよく高得点をマークした結果となりました。
構成・キャラクター・表現・感動など多くの項目で8点をゲット!
それ以外の項目では6~7点と中間点を付けましたが、バランスのいい形となっています。
意外性やドキドキ、学びなどの項目については6点となっています。ドキドキ感などに関してはそれほど感じる場面もなく、どちらかというと心にジンと沁みてくる人間ドラマといった感じの内容となっていました。
読み始めの軽い感じから、徐々に人間ドラマという深い内容へとうまく変化していっているところで、読者が作品にグッと入り込んでいく感覚を感じることが出来る作品だと感じました。
「夏のピルグリム」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「夏のピルグリム」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「夏のピルグリム」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
#夏のピルグリム
— 坂城良樹 (@yoshiki44444) July 27, 2024
ある理由から
夢を持てないでいる中学生
夏子の「巡礼」の旅。
いい話である上に
終盤ある人物が彼女を諭す内容が
「いい話」の批評にもなっているのが
とても良かった。
市川準監督の映画みたいな
雰囲気も好み。
猛暑日には
家でこれ読んで旅するのがいいかも。#高山環 pic.twitter.com/CgOx8QyEAz
📚夏の読書にオススメの新刊🎐
— ポプラ社 文芸編集部 (@poplar_bungei) July 26, 2024
『夏のピルグリム』高山 環
――悲しみに浸かるように生きる少女に
温かな涙がながれるまでの物語
無気力に生きる中学生の夏子は、
ある”喪失の記憶”を抱えた旅の道中で
様々な出会いを経て心の傷を癒していく
自然と涙が頬を伝う💧
ひと夏の奇跡をたどる青春小説‼ pic.twitter.com/oTMxuwoWWs
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「夏のピルグリム」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
コメント