「東京百景」
東京の情景に夢を重ねる
「東京百景」のあらすじ
「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい。
ただその気まぐれな優しさが途方もなく深いから嫌いになれない」。1999年に芸人になる夢を抱いて上京し、現実をつきつけられ傷つき、挫折し、あきらめ、しがみつき、また傷つき―。
そんな憂鬱な日々の中にささやかな楽しさや幸せを見出し、なんとか過ごしてきた青春時代。
振り返ればかけがえのない東京での日々を描いた、又吉直樹の傑作エッセイ集が待望の文庫化!
東京百景 又吉直樹
「東京百景」を読んで
私が好きな作家さん又吉直樹先生。
私が又吉先生の作品のどんな部分が好きかといいますと、先生が描く、表現する人の心です。
又吉先生は心情の変化を描くのが、とても絶妙というか繊細で、思わずうなずいてしまうくらい共感できる部分が多く、その心が、読んでいる人にもリアルに伝わってくるような描き方。どの作品も、その部分がとても好きなんです。
この作品でもその魅力は、充分に発揮されていて、心に沁みる場面、切なく感じる場面、かと思えば笑いもあるという。さまざまな人たちの心の変化を感じることができます。
それは日常というこですよね。誰もが普通に日常生活の中で持っている心情なんですよね。
それを読者が共感できるよう文章で描くのがとても上手いと感じています。
その繊細な表現によって、本当に面白いというか、登場してくる人々の様子を頭の中でリアルに思い描くことができて、その感覚を楽しむことができる作品でした。
人間の心情を繊細に描く、小説というよりも、この作品は実はエッセイなんです。
又吉先生のエッセイ集となっています。
東京というものに憧れを持っている。
だから東京の景色、場面に、自分の身をおいてきた、そして得られた感覚をとても面白く、優しく、素敵に描いています。
東京を生き物のように捉えて、東京と会話をするような表現。
その関係を、又吉先生の独特な表現で表している。
読んでいて心が癒される、頑張ろうと思える作品でした。
今回この作品の分析評価として総合評価78点となりました。
小説というよりもエッセイなので、この評価項目で小説と同じように評価するのは難しいのですが、高評価となりました。
構成やキャラクターは本当に面白く、登場人物をリアルに想像することが出来ました。
又吉先生の文章が私はとにかく好きなので、読みやすさという点で高評価をつけさせてもらっています。
この作品はエッセイということで気持ちが落ち込んだときや迷ったときなどに、是非読み返したいという気持ちから、読後感であったり再読意欲の点も、高評価を付けています。
学びや発見という点では他の項目よりは少し低くしていますが、全体的に高評価とバランスが良くなっている作品です。
「東京百景」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「東京百景」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「東京百景」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
東京百景/又吉直樹
— みみみ (@kujirakko4) April 24, 2020
エッセイ、詩、ショートショート等100編!
又吉さんの文章は初読
思考には癖?がある気がするけど、文章自体は簡潔で分かりやすい
よい意味で不思議…
基本くすくす笑って読める
でも油断してると急に切なくさせられる
100編なのに読者をマンネリさせないのすごいなぁ#読了 pic.twitter.com/I8BZ8m1StX
「東京百景」(又吉直樹)
— 碧い琥珀 (@aoi_co89) May 11, 2020
初めて、読書で声を上げて笑いました。
エッセイだけれど小説の風味もあるように感じるのは、又吉さんが見ている世界は小説のようにドラマティックだからなのかもしれないと思いました。
三十九と八十八がとても好きです。
ファンになりました。#読了#東京百景#又吉直樹 pic.twitter.com/kEvYnYXkGO
Instagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「東京百景」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。ご興味のある方は是非ご覧になってください。
今回当ブログで紹介させていただくことを許可していただきありがとうございました。
「」さん、「」さん!
今後も投稿楽しみに拝見させていただきます。
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