なぜ息子はあの時、母の思いと息子の本当の姿とは!
【あの日、君は何をした】

読書感想小説サスペンス

「あの日、君は何をした」

あの日、君は何をした_まさきとしか

母の思いと息子の本当の姿とは!

あの日、君は何をした:読書記録
あの日、君は何をした:読書記録

「あの日、君は何をした」を読んで

日常を楽しく過ごしている家族。
幸せな家族を突然の悲しみが襲います。

さっきまで何の変わりなく笑顔でいた息子が、ある事件そ捜査中の事故に巻き込まれ、命を失ってしまいます。
息子を失った母親はどんどん精神的に壊れていきます。

家族の1人を失った家族の様子がリアルに描かれています。

息子を亡くしてから15年後にその母親が起こした行動。
それは息子の死の理由を知るための長い執念の結果でした。

息子を亡くした母親の執念と
ある事件の捜査をする刑事の行動が、無関係であったはずの2つの事件を結び付けていきます。

なぜ、なぜ、なぜ、何故息子は死んだのか!

さっきまで明るく夕食のテーブルを囲んでいた家族。
その家族の1人である息子を突然失うことになった母親、家族。

そこに残るのは「なぜ」という気持ちです。
息子が亡くなることになった原因が事故。
その事故はまったく関係ない事件の捜査中に起きた事故でした。

この息子の死に、家族は、そして母親は「なぜ」という気持ちがずっと抑えられず
やがて、その気持ちは夫や娘との関係すらも壊していく事になります。

そして、死にたいして「なぜ」という気持ちを持っているのは家族だけではありませんでした。
その「なぜ」を解明するために、捜査に関係しているある刑事が動きます。

事件は、長い年月を経て、ある事件をきっかけに
なぜ息子が亡くなることになったのか、その当時の様子が見えてきます。

関係のない事件に巻き込まれて死ぬことになった少年。
そしてその死を受け入れられない母親の気持ち。
この前に読んだ「罪の余白」に並び、家族の突然の死を扱っている内容でした。
どちらも読んでいて胸が痛くなる場面がありますが、とても深く考えながら読み入り込める作品でした。



「あの日、君は何をした」を読んで!まとめ

本作品は、ある事件の捜査に巻き込まれ、家族の1人を失うことになった家族と、解決になった事件に巻き込まれ死ぬことになった少年の死の理由を確かめるべくある事件を追う刑事。
この2つの執念が無関係であったはずの事件を結び付け、新しい展開を、事件が起こるきっかけとなった真相を浮き彫りにしていきます。

息子を失った母親。
なぜ息子は死ななければいけないのか、なぜ息子が死んだのに周りは変わらない、なぜ自分は生きているのか。
息子に対する愛情が母親の心を「なぜ」という感情で埋め尽くしていく、その様子が描かれていて、読者の心に家族を失った家族の無念が伝わります。

そしてその母親の愛情・執念は長い年月を過ぎてもなお無くなることはありませでした。
その執念と事件の真相を追う刑事の行動が合わさり、徐々に2つの事件の関連性が見えてきます。

本書は家族の愛情、母の執念、そして刑事の事件の真相を明らかにするという行動が入り混じるミステリーです。
最後にすべてが明らかになり、エンディングへと向かいます。

その中で、息子の死。
そこには、ある見えてなかった事実へと展開します。
最後の最後に、誰にも分からなかった心。そこにすべての解決に関わることが。

最後の最後に本当の理由が分かる。
そこにすべてがあると、最後に思わせてくれるよなぁ!

「あの日、君は何をした」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「あの日、君は何をした」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Twitterでの反応!

ツイッターでもたくさんの投稿があります。
人気のある作品だということがよくわかります。

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Instagramでも多くの方が「あの日、君は何をした」について読了後の感想を投稿されています。
綺麗な画像とともに、素敵な感想を投稿されています。
ご興味のある方は是非ご覧になってください。

 

 
 
 
 
 
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「あの日、君は何をした」を読んでみたくなったらコチラ!

 
啓文堂書店「2020文庫大賞」

なぜ息子は死ななければいけなかったのか、息子は死んだのになぜ私は生きているのか。
母親の深い深い愛情は、やがて執念へと変わっていく。
その執念の先には一体何が待っているのか。
母が思う息子、その息子の本当の姿とは。

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