「浅田家」
一生にあと一枚しかシャッターを切れないとしたら
何を撮る?
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:中野 量太
- 出版社:徳間文庫
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:中野 量太
- 出版社:徳間文庫
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「浅田家」のあらすじ
一生にあと一枚しかシャッターを切れないとしたら、
僕は「家族」を撮る―――。写真家を目指し、大阪の専門学校へ入学した政志が卒業制作に選んだのは、幼い頃の家族の思い出をコスプレで再現すること。
消防士、レーサー、ヒーロー・・・・
家族を巻き込んだ様々なコスプレ写真集が賞を受け、写真家として順調に歩み出した政志だが、ある家族のかたちに出会い、自分の写真に迷いを感じ始める。そんなとき東日本大震災が起こり・・・・・。
※裏表紙より引用
写真を撮ることで何ができるか
本書は、写真家を目指すある男とその家族の話です。
主人公の男は、幼い頃に父からカメラをもらい、写真を撮ることにはまっていきます。
男は色んな「家族」を撮るようになります。
やがて写真を撮ることで自分には一体何ができるのかを考えるようになり、男は写真というものを深く考えるようになります。
そんな中で、東日本大震災が発生。
今まで撮影してきた「家族写真」そしてその主役となった家族の身を案じ、男は被災地へと向かいます。
男が被災地で見た光景とは、そして、そこで男は自分に何ができるかを考え、仲間とともに答えを探す行動に出ます。
「浅田家」を読んで!まとめ
本書は、写真家を目指す男とその家族について書かれています。
写真家を夢見る男がカメラを手に、家族という形を撮影していきます。
自分の家族の夢をコスプレで再現して、家族写真を撮影し、それをアルバムにし、写真家になるために勝負に出ます。
そして写真家となった男が、順調にその才能を伸ばしていこうとしているときに
東日本大震災が発生。
男は、写真を撮る気持ちになれず、被災地へと乗り込みます。
男がそこで見た光景、そして被災した多くの家族。
写真を撮るということ、それが一体この被災地でなんの役に立つのか、それに何の意味があるのか
被災地で深く考えるようになります。
そして最後に男が辿り着いた答えとは、最後に見た家族の形とは。
東日本大震災という未曾有の災害。
その中で主人公がとった行動、深く感動しました。
被災地に乗り込み、自分には何ができるか分からない、何もできない自分。
そんな中で主人公や災害を乗り越えようといろんな形で必死に頑張る人たち。
そんな人間たちのそれぞれの気持ちが、前を向こうと頑張る姿に感動しました。
家族にはいろんな形があり、それを誰も批判することはできない。
そして、何よりも家族の強さ、大切さを感じる作品でした。
一生にあと一枚しかシャッターを切れないとしたら
何を撮る?
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:中野 量太
- 出版社:徳間文庫
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:中野 量太
- 出版社:徳間文庫
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