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「わたしはあんたたちを絶対許さない」
【贖罪】

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贖罪_湊かなえ

幼い頃に見たある事件!
その悲しい結末とは、最後に知ることになる事実が・・・

読書記録

贖罪_読書記録※クリックで読書記録は拡大できます

本の基本情報
  • ジャンル:小説・日本文学
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:湊 かなえ
  • 出版社:双葉文庫

「贖罪」について

本作品のイメージ!表紙を見て綺麗だなぁが第一印象でした。
表紙の綺麗さからは想像できないような「贖罪」というタイトル。

湊かなえさんの作品ということで、きっとも面白いだろうなぁと思いながら読みました。

物語は、幼い頃に同級生の友人の死を経験した少女たちの話から始まります。
同級生の少女がある男に殺されるという事件を経験した少女たち。

殺された少女と直前まで一緒に遊んでいた少女たちは、事件当時の様子を大人たちに聞かれますが、それに対して幼い少女たちは正確に答えることが出来ません。

そしてその結果、事件は迷宮入りとなってしまいます。

やがて時が経つにつれ、事件の記憶が薄くなっていく人もいる中で、少女たちは大人になり、それぞれの人生を歩み出します。
しかし、その人生には、幼い頃に経験した「友人の死」、「幼い少女の死」が常に付きまとい、彼女たちの人生を狂わせていきます。

そしてその事件がやがてその真相を見せ始めた時、その少女の死には、彼女たちが知らない真実が隠れていたことが分かりはじめるのです。

娘を亡くした母親の言葉の重さ

直前まで一緒に遊んでいた少女たちは、犯人の特徴など聞かれてもしっかりと答えられない、そのせいだけではないが、犯人が捕まらない。

そんな状況にどうしていいか分からず娘を失った悲しみを抑えられない母親は、そんな状況に対して、遂に感情を爆発させます。
娘を亡くした母親は、その少女たちに向かって、「わたしは、あなたたちを絶対許さない」という言葉を投げつけます。

その言葉を投げつけられた少女たちは、大人になっていく過程で、その言葉の影響を大きく受けてしまいます。

友達が殺されて犯人が捕まらないのは、私たちのせいなのか、私たちが悪いのか、残された少女たち自身も、まだ友達の死をうまく受け止められていない、そんな状態で母親から向けられた感情と言葉、少女たちはその言葉を何も考えずそのまま受け止めてしまったのです。

友達であった少女の死という事件とその母親から受けた言葉は、大人になった彼女たちの人生を負の連鎖へと向かわせてしまうことになります。

娘の死をどうしても納得できず受け入れられない母親は、その気持ちを爆発させて、何の罪もない少女たちに言葉を投げつけ、投げつけた母親自身も、自分自身が投げつけたその言葉によって人生を狂わされてしまうのです。

「わたしは、あなたたちを絶対許さない」
この言葉を投げつけた母親の感情、そして、その言葉を投げつけられた少女たちの感情。

母親が少女たちに向けて言葉を投げつけた時の状況や、その言葉を投げつけられた時の少女たちの様子が実にリアルに伝わってきます。
その鬼気迫る場面にドキドキします。

母親の言葉や事件当時の記憶がそれが少女たちの人生や考え方にどう影響していったかを一人一人の人生それぞれについてうまく表現しています。それぞれの人生がやがて、その事件の真相解明とともに、また同じ時間を過ごす人生へと重なっていきます。

少女たちの人生をも狂わせたその言葉が、幼い少女たちにとって、いかに恐しく重たいものだったか。



「贖罪」を読んで!まとめ

本作品は、幼い少女が男に殺害され、その殺害の直前に一緒にいた4人の少女たちと娘を失った母親の人生がその事件によって大きく狂わされていくというものです。
少女たちが大人になり、自分たちの人生を、その事件を忘れることなく語るという構成で物語は進みます。

少女たちの心には、大人になっても当時の事件の記憶が残っており、そして、娘を失った母親から受けたある言葉の意味を考えながら過ごしていました。

母親が放った「あなたたちを絶対ゆるさない」という衝撃の言葉。
それによって、彼女たちの人生は負の方向へと向かっていきます。

しかし、その事件はある真実へと繋がっていくのです。

同級生を失った少女たち、少女たちのトラウマとなった母親の言葉。
それらを抱えた少女たちの負の連鎖へと向かう彼女たちの人生を、湊かなえさんらしい表現で存分に描かれています。

しかし、これだけで終わらないのが本作の深さです。
その事件の真相には、実は母親に関するある過去の出来事が関係していたのです。

少女が殺害されたという事件の裏に隠れていた、事件の真相、そしてその真実の悲しさとは。
「贖罪」というタイトルの言葉の本当の意味。
自分が犯した罪、それを償っているのは、そして本当に償わなければいけないのは、少女たちか、母親か、それとも・・・

「贖罪」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「贖罪」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Twitterでの反応!

ツイッターでも「贖罪」に関するたくさんの投稿があります。
本書と湊かなえさんの人気の高さがよくわかります!



Instagramでの反応!

Instagramでも多くの方が「贖罪」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。
ご興味のある方は是非ご覧になってください。

「本当に謝罪すべきは誰だったのか」この贖罪というタイトルに込められた深さを考えます。
少女たちに投げつけられた言葉の重さ。本当にその罪は大きいと思います。

 

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たまたま犯人の顔を見ただけなんですよね。それだけなのに人生を狂わされるような十字架を背負わされた。本当につらいと思う作品でした。でもぐんぐん読めてしまいました!

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贖罪

湊 かなえ  評価

わたしはあなたたちを絶対許さない

幼い頃に経験した友人の死、その死には隠れた悲しい真実があった。
人生を狂わされた少女たち、娘を殺害された母親、そしてその見えなかった真実。
そこにあった真実とは。

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