「その日のまえに」
涙なくして、この小説は読めない・・・
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大切な人を抱きしめたくなります!
評価点 4.5 [star45]
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:重松 清
- 出版社:文春文庫
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:重松 清
- 出版社:文春文庫
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「その日のまえに」のあらすじ
僕たちは「その日」に向かって生きてきた――――。
昨日までの、そして明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。
消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか・・・・・。
死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれの中にある生と死、そして日常の中にある幸せの意味を見つめる連作短編集。
※裏表紙より引用
大切な人の大切さを思い出す
本書は、自分の身近な人に訪れる「死」というものに対して、その本人や周りの人がどんな思いでその死を迎える日、「その日」に向かっていくのかを描いています。
私たちは生きています。
そして、死は必ず誰にでも訪れます。
その日は突然かもしれない。
ゆっくりかもしれない。
そんなとき、その日を迎えるまで、そしてその日を迎えたその後、周りの人たちは一体どんな気持ちになるのか。
その日をどんなふうに迎えるか、それまで大切な人とどう過ごしていくか。
本書を読みながら、自分の大切な人や自分の死についても考えてみました。
本書に書かれているような気持になるのかは分かりません。
しかし、大切な人、自分の周りで起こる「死」というもの、それについて考えました。
考えることで、大切な人を大切だと再確認することができ、そして大切な人を抱きしめたくなりました。
「その日のまえに」を読んで!まとめ
本書は、自分の身近な人の「死」とその時に周りの人たちがどんな気持ちになり、行動するかを描いています。
長く生きていると、身近な人の死というものを経験します。
そしてその時に、人はどんな気持ちでその「死」というものを受け入れているのでしょう。
はっきりとした答えは言えません。
身近な人でも、その人とどう関わっていたのかでも大きく変わってしまうと思います。
受け入れ方や感じ方は、その人との関係性などでも大きく変わってきます。
本書を読んで、印象に残ったことの1つに、死を迎える人がなぜ選ばれたかということを考える部分があります。
これは本当に考えてしまう部分です。
私自身も命に関わるような病気をしたことがあり、その時に「なぜ自分なんだ」とベッドの中で何度も考えました。
その時、私の家族も同じように思っていたでしょう。
しかし、その答えは見つかりません。
死というものを目の前に感じた時、人は何を考え、そしてどんな行動をするのか
人それぞれのそれを優しく、深く描いているのが本書であったと思います。
読んでいて悲しく辛くなる場面も多い小説ですが
最後には、その悲しさや辛さを、時間とともに少しずつ忘れていき、乗り越えて生きていくことが大切なのだと思えました。
そして忘れるということは、決して悪い、酷いことではなく
なんと言うか、忘れ方を変えていくというか
残された人達が前を向けるように、死というものをきちんと受け止める、受け入れるということなのだと感じました。
短編集になっていますが、それぞれの話のはある仕掛けがしてあり
読み進めていくと、それぞれの物語の関係が見えてきます。
最後に、それが分かった時に、私たちの周りには本書にあるような状況が常に起こっているのだなと感じました。
涙なくして、この小説は読めない・・・
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大切な人を抱きしめたくなります!
評価点 4.5 [star45]
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:重松 清
- 出版社:文春文庫
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:重松 清
- 出版社:文春文庫
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