「アヒルと鴨のコインロッカー」
隣人と盗もうとした広辞苑!
本屋を襲撃した謎が明らかとなる!
「アヒルと鴨のコインロッカー」について
この作品は、伊坂幸太郎先生の作品です。
2007年には映画化もされている、人気のミステリー長編小説になっています。
タイトルだけ見ると一体どういう意味があって、どんな内容の作品なのか予想も出来ないですが、作品を読み進めていくうちに、このタイトルの意味が見えてきだします。
さすが伊坂先生といった感じです。
ミステリー小説ランキングでも、上位に食い込んでくる作品で、読者の方たちからも高い評価を受けていることが分かりますし、第25回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで
この作品は、カットバック形式という手法で描かれた作品です。
カットバック形式とは、よく映画などで使われている表現方法で、メインのストーリーの途中に別のシーンを回想などとして挿入して、表現していく方法で、それが最終的には意味をなしてくる、話が繋がってくるというような手法です。
映画でよく使われる手法なのですが、最近では小説でもよく使われている手法になります。ただし小説の場合は、あまりにもその挿入が多かったりすると途中でメインのストーリーを忘れてしまったりなど、小説を読みなれていない人は混乱してしまうかもしれません。
この作品では。この手法をつかって、現在の物語と少し前の物語が同時に描かれていくという形になっています。それほど複雑ではないので、分からなくなることはありません。これも伊坂先生の技術ですね。
あるアパートに引っ越してきた主人公は、隣人からある頼まれごとをします。
その頼まれごととは「一緒に本屋を襲撃して広辞苑を盗む」というものでした。
そして断り切れなかったお人よしの主人公は、これを手伝うことになります。
しかし、この本屋襲撃、広辞苑を盗むということが、少し前に起きた事件と繋がってくるのです。
この本屋襲撃の本当の意味が見えてきます。
いきなり始まる本屋襲撃、この行動にはちゃんと意味があった、なぜ彼はそんなことをしたのか、しなければいけなかったのか。
少し前に起きた事件、その事件とこの襲撃の関係。
そこには、理不尽な犯罪や悲しい事故があった。
物語の内容、そして全体に散りばめられた伏線。それを見事に回収していくミステリー小説としても面白さ。両方を持っている、まさにその人気を納得できる作品でした。
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価75点となりました。
伊坂幸太郎先生の作品の特徴がちりばめられ、そして評価も高い作品です。
構成やキャラクター設定、読みやすさなどは高得点を付けました。
深く考えさせられるというよりも、みすていー小説として楽しめるという点が強いように感じたので、再読意欲や考えさせられるという点は平均的な点数としました。
しかし、全体としては75点という高得点になっていますので、小説としてとても魅力的な作品であると感じています。
「アヒルと鴨のコインロッカー」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「アヒルと鴨のコインロッカー」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「アヒルと鴨のコインロッカー」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎 #読了
— Miyukichi (@door_2_freedom) May 20, 2023
読んでる途中、何かがおかしい、誰かがおかしい・・・と頭の中がぐるぐる回り始めて、また最初から読み返してしまうほど、現在と過去、人と人との接点やその言動にとことんかき乱されました😵💫!
この本のタイトル、そういうことだったんだ🦆・・・ pic.twitter.com/i3u9b6edzU
5 アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎
— K (@KZ53878643) May 15, 2023
伊坂幸太郎で一番好きな本かな pic.twitter.com/vVxpLAQC63
Instagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「アヒルと鴨のコインロッカー」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。ご興味のある方は是非ご覧になってください。
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