直木賞ってよく目にするけど!一体どんな賞なの?
なんだか難しそうな本が取るってイメージだけど。

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直木賞って一体何?
直木賞って一体何?

テレビなどを見ているとよく目にする「直木賞」。

いつもテレビで見ながら凄いなぁとは思いながらも、その賞がどれくらいすごいのか、一体どんな本に与えられる賞なのか、詳しいことは分からないまま見ています。

そして、本屋さんに行くと、「直木賞受賞作品!」と帯などに書いてあったり、特設コーナーが設置されているなど。
結構注目されている大きな賞なんだなぁと思いながら、そこに並べてある本を手に取っています。

そこで、この記事では「直木賞」という賞が一体どんな賞なのかについて詳しくまとめてみました。
興味がある方は是非読んでみてください。

直木賞って一体どんな賞なんだろう!

それでは早速「直木賞」という賞が一体どんな賞なのかについて解説していきましょう!

出来るだけわかりやすく書いていきますので、直木賞について知りたい、興味がある方は是非読んでみてください!
最後にはこれまでに直木賞を受賞した作品も紹介していきますので、直木賞というものを知り、その賞を受賞した作品を読んでみたいと感じた方は、是非過去の受賞作品を見てみてください。

きっとあなたの心に残る1冊が見るかるはずです。

直木賞とは!

直木賞とは!というこのページを訪れた方たちがまず一番最初に思っていることに簡単に答えましょう。

直木賞の正式名称!

直木賞とは、正式には「直木三十五賞」と言います!
え~っと思った方も多いでしょう。
私も初めて聞いたときは驚きました。直木三十五賞のことを通称で直木賞と呼んでいたのですね。

正式名称は分かりました。

直木賞ってどんな賞?

それでは直木賞って一体どんな賞なのかについて書いていきます。

直木賞とは、大衆小説作品に与えられる文学賞です。
文藝春秋社社長の菊池寛氏が友人である直木三十五氏を記念して1935年に芥川龍之介賞とともに創設した賞です。

そしてこの直木賞は芥川賞とともに、年に2回受賞作品を発表します。

この直木賞の創設当初は文藝春秋社が運営していましたが、第6回からは、財団法人日本文学振興会によって運営されています。

ここでちょっと調べて気付いたことを書いてみましょう。

財団法人日本文学振興会によって運営され始めたのは第6回(ウィキペディアでは第6回と記載)と書きましたが、実は第6回の直木賞受賞年は財団法人日本文学振興会のホームページの過去の受賞作品というところに「1937年下半期」と書かれています。

そしてこの日本文学振興会の設立年月日は1938年7月2日とこれまたホームページに記載されています。
この不思議で色々調べると、第7回からこの日本文学振興会が受け継いでいるという情報も違うサイトに記載されていました。

どちらが正式なものなのかは、現在更に調べています。

話を戻します。
直木賞の発表は、第二次世界大戦中の1945年から一時的に発表は中断されていましたが、1949年に発表が再開され現在に至っています。

直木三十五ってどんな人?

直木賞という文学賞が設けられるほどの「直木三十五」って一体どんな方だったのでしょうか。

直木三十五氏は、本名は「植村宗一」という日本の小説家です。
植村の「植」の字を分解して「直木」、「三十五」は年齢を基にしているのです。

彼の功績は、時代小説を知識階級の人たちに読まれるようにその内容を高めたことにあると言われています。
こういった生前の業績を記念して直木賞が創設されたのです。

直木賞はどんな作品が選ばれるの?

直木賞がどんな賞であるかは、分かりましたね。

結構歴史もある文学賞なんだな~ということもよくわかりましたね。

それではこの直木賞って一体どんな作品が選ばれているのかについて、その傾向についてまとめてみましょう。

直木賞に選ばれる作品の傾向

直木賞は、始まった当初は、無名であって、新人および中堅作家が書いた大衆小説作品が選ばれていましたが、1970年代あたりから、中堅作家が書いた作品が中心に選ばれるようになり、最近では中堅だけにとどまらず長年小説を書いているベテランの作家さんたちの作品が受賞することも増えて来ています。

ただし、公益財団法人日本文学振興会のよくある質問のページには、直木賞についてこう書かれています。

直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。

公益財団法人日本文学振興会HP「よくある質問」より

ということで、やはり直木賞は上記のような作品が選ばれやすいという傾向にあるのは間違いないようです。

直木賞が選ばれ発表される時期

次は、直木賞が選ばれて発表される時期について書いていきます。

直木賞は芥川賞と共に、上半期と下半期の年に2回発表が行われます。

上半期は前年の12月から年を越して5月までの6か月の間に発表された作品が対象で、選考会は7月中旬に行われます。
受賞作品は、「オール讀物(オールよみもの)」という文藝春秋が発行する月刊の娯楽小説誌の9月号に一部掲載されます。

下半期は6月から11月の6か月の間に発表された作品が対象で、選考会は翌年の1月に行われます。
受賞作品は上半期と同じように「オール讀物」に一部掲載されます。下半期は3月号に掲載されます。

直木賞の選考方法

直木賞作品はどうやって選ばれるのでしょう。

まずは直木賞に選ばれる候補作品ですが、日本文学振興会に委託される形で、文藝春秋社の社員が20名、選考スタッフとして選ばれます。
この20名のスタッフが前項の上半期・下半期の対象期間に発表された対象作品の中から多数決により決定します。

こうやって選ばれた候補作品を、7月と1月に行われる選考会にかけて選考員会において、選考委員たちの討議によって決定します。

ちょっとここで気になってしまったことがあります。
それは直木賞候補作を選ぶ選考スタッフが、文藝春秋の社員20名ということです。

こうなってしまうと、どうしても文藝春秋に関係する作品が候補作として選ばれる傾向が強くなってしまうのではないかと思ってしまいました。
最終的に受賞する作品が文藝春秋に関係している作品だけではないという事実があるので、それほど偏る心配はないとは思いますが、候補作品に選ばれる作品の中にどうしても文藝春秋に関係する作品が入るという傾向はあるようです。

直木賞作品選考委員って?

直木賞受賞作品を最終的に決定する「直木賞選考委員」。
この委員のメンバーについて、書いていきます。

最終的には一体どんな人たちが直木賞を決定しているのでしょう。

この選考委員のメンバーは実は作家さんたちが担っているのです。
現在(2021年6月時点)の選考委員のメンバーは次の作家さんたちです!

  • 浅田次郎
  • 伊集院静
  • 角田光代
  • 北方謙三
  • 桐野夏生
  • 髙村薫
  • 林真理子
  • 三浦しをん
  • 宮部みゆき

すごいメンバー作家さんたちが選考委員をされているのですね。
先程、候補作品としては文藝春秋の作品が入りやすいのかもしれないと書きましたが、このメンバーが最終的に決定していると知ると、直木賞受賞作品の重みというものをより感じますね。

この選考委員のメンバーは色々な人が過去に選ばれていたようで、過去には川端康成氏、松本清張氏、東野圭吾氏など、この他にも多くの有名作家さんたちが選考委員として在任されていたようです。

直木賞について!まとめ!

ここまで直木賞について書いてきました。
直木賞のこと、少しでもわかっていただけたと思います。

私が感じたことですが、直木賞を受賞できるって、つまり同業の作家さんたちに高く評価されたという作品というになると感じました。

つまりプロの目から見ても面白い、いい作品と言える作品ということですね。
色々な文学賞があって、この直木賞に選ばれた作品を読んでみたこともありますが、私の印象としては面白いけど、少し難しい作品が選ばれるという傾向にあるように感じています。

その理由として、直木賞は最終的に決定している選考委員として本格的な作家さんたちの存在があるからだと思いました。
プロの人たち、文章を読んだり書いたりすることのプロの方たちが選んだ本だから、少し難しい本格的な小説が選ばれるのだと感じました。

難しい本が受賞していると感じている一方で、確実に内容の濃い面白い作品が選ばれているということも感じています。

確かに好き嫌いはあるとは思いますが、それはどの文学賞に選ばれた作品にも言えることです。
直木賞というこの歴史も長く、信頼されている文学賞。
この賞を受賞できるということは、作家さんたちにとっても、同業の作家さんたちに認められたという大きな自信につながるのではと感じました。

今後もこの直木賞受賞作品からは目が離せないと思います!

直木賞受賞作品紹介!

【第164回受賞作品】
心淋し川
【第163回受賞作品】少年と犬【第162回受賞作品】熱源
【第161回受賞作品】渦 妹背山婦女庭訓 魂結び【第160回受賞作品】宝島【第159回受賞作品】ファーストラヴ

こんな文学賞がある!

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