「ウナノハテノガタ」
古代の時代に別々に生きていた海族と山族
この2つの民族が出会ってしまう。
この出会いは一体何を引き起こすのか!
「ウナノハテノガタ」について
この作品は、中央公論新社の「螺旋プロジェクト」という企画の中の作品です。
螺旋プロジェクト
中央公論新社 「螺旋」プロジェクト|特設ページより引用
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」
伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家
朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画である。
このプロジェクトの共通ルールがあって、まずはそのルールを紹介します。
- ルール①
「海族」と「山族」の対立を描く! - ルール②
共通のキャラクターを登場させる! - ルール③
共通のシーンや象徴モチーフを出す!
これらの共通ルールを守って書かれていることが前提にあります。
本作品はまさにこの歴史物語の始まりにあたり、原始の時代を描いた作品です。
「ウナノハテノガタ」というタイトル、初見では「ん?」という反応が多いでしょう。
もちろん私も、「ん?」となりました。
でも読み進めていくうちに、このタイトルもその言葉が何となくわかってきます。
螺旋プロジェクト、8作家による壮大なプロジェクトの始まりとなる本作品を読んだ感想についてまとめていきます!
「ウナノハテノガタ」を読んで
この作品は、冒頭でも紹介した「螺旋プロジェクト」の中の作品です。
この壮大な歴史物語の始まりとなる原始時代を描いた本作品は、読者の興味を引くタイトルと表紙がまず最初に気付く特徴です。
そして物語、小説の内容としては、まずは原始の時代を描いているということもあって、作品中には聞きなれな、読みなれない言葉が多く出てきます。
読み始めは、単語の意味を予測しながら読み進めるので少してこずるかもしれませんが、徐々にその単語が何を意味しているのかも分かってきます。
この作品は原始時代が舞台となっていて、海族と山族の始まり、初めてこの2つの民族が交わり、その関係性を知り、のちの時代へと繋がっていきます。
螺旋プロジェクトを読破しようと思っている人は、まず本作品を読んで、壮大な物語の始まりを感じましょう!
現代とは異なる「原始」という時代を文章で表現している。他とは一味違う作品となっています!
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価69点という評価になりました。
螺旋プロジェクトの中で、まさに物語の始まりである「原始」の時代を舞台として、海族と山族の始まりを描いています。
全体的に7点という評価が多くなっています。
やはり原始の時代を舞台として文章や言葉でその時代を表現しようとしているので、読み始めの時に読み進めるのに苦労したという点から「読みやすさ」の項目が6点と中間点になっています。
「感動・泣ける」、「考えさせられる・心に沁みる」などの項目でも6点の中間点をつけたのは、この物語が始まりという役割を担っていて、単独の作品で感動したり、心に沁みるという感じではなかったので、この点数になっています。
海族と山族のまさに始まりを描いているので、ここから物語が始まっていくという感じです。評価項目にわくわく感などがあれば、高得点をつけていると思います。
この作品が始まりで、次へと繋がっていくという感じで読んでいくと、この作品が始まりとして大きな役割を担っているということが分かっていただけると思います。
「ウナノハテノガタ」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「ウナノハテノガタ」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「ウナノハテノガタ」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
大森兄弟『ウナノハテノガタ』#螺旋プロジェクト 「原始」の物語。
— すぐ📚 (@me_reading) November 4, 2019
"死"を知らない海の民の少年が、生贄の運命を逃れた山の民の少女と出会う。
固有名詞を原始における架空の固有名詞に置き換えているため、初めは読みにくさを感じましたが、気づけば自然に理解でき、想像力を刺激させられました。 pic.twitter.com/N45Ea07wpE
『ウナノハテノガタ』
— ひい (@pooh_q3q) March 3, 2023
初、大森兄弟さん。
原始時代で言葉が最初何のこと言ってるか分かんなかったけど、読んでいくとおもしろかった🐳
次は古代読む😎#読書好きさんと繋がりたい #読書垢さんと繋がりたい pic.twitter.com/7IfjH9Cmpo
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「ウナノハテノガタ」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
コメント