《読書感想》
◆35年目のラブレター◆
僕のこの愛を、僕の字で大切なあなたに伝えたい

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35年目のラブレター

35年目のラブレター:小倉孝保
35年目のラブレター:小倉孝保

僕のこの愛を、僕の字で大切なあなたのに伝えたい

35年目のラブレター:読書記録
35年目のラブレター:読書記録

『35年目のラブレター』について

本作は、実話をもとにした感動のノンフィクション作品で、2025年には映画化もされました。

人間の尊厳と再生、そして夫婦の絆や愛情を描いた感動作品です。

『35年目のラブレター』あらすじ

物語の主人公は西畑保さん
彼は幼少期に貧困と差別により学校に通えず、読み書きができないまま社会に出た男性です。

飲食店で働くも、文字が読めないことで差別を受け続け、結婚後もその事実を隠していたが、妻・皎子さんに知られてしまいます。

しかし、妻に責められると感じていたが、彼は妻の優しい言葉に支えられ、64歳で夜間中学に入学することを決める。
その目的は「妻にラブレターを書くこと」──それがタイトルの由来です。

自分を励まし支え続けてきてくれた妻へ、自分の字でラブレターを書いて送りたい。
妻との絆、そして愛情が丁寧に描かれている感動作。

著者 小倉孝保さんの情報

日本を代表するジャーナリストであり、ノンフィクション作家としても高い評価を受けている人物。
社会の周縁にいる人々や、歴史に埋もれた実話に光を当てるものが多く、読者に深い問いを投げかけるような作品が特徴。

ジャーナリストなどの経験を活かして、国際情勢、中東政治、報道倫理など幅広いテーマで講演なども行っている。

小倉孝保さんの代表作
  • 柔の恩人(2012年)
    小学館ノンフィクション大賞受賞。女子柔道の母ラスティ・カノコギの生涯を描く
  • 空から降ってきた男(2016年)
    アフリカの奴隷社会と移民問題を描いた衝撃の実話
  • ロレンスになれなかった男(2020年)
    空手でアラブ世界に挑んだ岡本秀樹の破天荒な人生を描く
  • 踊る菩薩 一条さゆりとその時代(2022年)
    伝説のストリッパー・一条さゆりの生涯と昭和の風俗文化を描く
  • 十六歳のモーツァルト(2021年)
    若くして亡くなった天才作曲家・加藤旭の軌跡

『35年目のラブレター』の感想

ここからは『35年目のラブレター』を読んだ感想を書いていきます。
実話をもとにした感動のノンフィクション作品で、心を揺さぶる物語。夫婦のお互いの絆、そして愛情を優しく描く。

2025年春に映画化もされて注目されている名作。
それでは感想をまとめていきます!

感動が押し寄せるメッセージ

主人公・西畑保さんは、幼少期からいじめや貧困により学校に通うことが出来ず、文字の読み書きができないまま、大人になった。しかし、彼は諦めなかった、諦めたくない理由があった。

言葉を覚えるために、64歳で夜間学校に通うことにする。
何歳になっても、人は目標を持てば、それを達成できる。そんなメッセージが込められた言葉、そしてそれを実行した、その心に感動が止まらなかった。

夫婦愛

この物語では、文字の読み書きができない夫を支える妻の姿も描かれている。
結婚後も文字の読み書きが出来ないことを隠していたが、妻に知られることになる。

妻の反応は意外なものだった。妻の「辛かったやろ?」という一言で、主人公は文字を勉強してみようという気持ちが湧き上がる。

自分を支えてくれた妻に、「自分の字でラブレターを書く」。
この純粋な夫婦愛に、優しく温かい感動が押し寄せた。

教育と尊厳

文字の読み書きができない。
幼い頃から、学校に通うことが出来なかった、今ではなかなか想像できない状況で育っている主人公。

教育を受けることが出来るということが、当然であると思っていたが、当然ではない時代に生きた人たちがいるんだと知ることができた。
学ぶ機会を奪われた人の苦しみと、それでも学び直す勇気が描かれており、それでも前向きに生きる感動的な言葉が心に残っている。

『35年目のラブレター』を読んでの感想まとめ

まず感じたのは、実話をもとにしたノンフィクション作品でありながら、まるで小説のような深い余韻を残す一冊であったということ。

主人公・西畑保さんは、文字の読み書きができないまま社会に出て、長年その事実を隠しながら生きてきた。結婚してからも妻に打ち明けることができなかったが、ある日、隠しきれなくなったとき、妻はただひとことこう言った。

つらかったやろ

その瞬間から始まる再生の物語。
主人公である保さんは64歳で夜間中学に入学し、35年越しの想いを一通のラブレターに込めようとする。
その姿に、読みながら自然と涙が溢れました。

この作品は、教育の機会を奪われた人の苦しみを浮き彫りにしながらも、人間の尊厳と希望を静かに、力強く描いています。「挑戦に遅すぎることはない」「人はいつでも変われる」――そんなメッセージを強く感じることができました。

夫婦愛、学び直し、自己肯定感。さまざまなテーマが丁寧に織り込まれ、読者自身が“次に進む勇気”をもらえる作品!

『35年目のラブレター』の分析・評価

35年目のラブレター:分析・評価
35年目のラブレター:分析・評価

『35年目のラブレター』はこんな人におすすめ!

  • 夫婦愛や家族に絆に感動したい人
  • 実話ベースのヒューマンドラマが好きな人
  • 人生の後半に希望や挑戦を見出したい人
  • 文字や言葉の力に心を動かされる人
  • 静かな感動を味わいたい人

『35年目のラブレター』SNSでの反応!

SNSに投稿されている「35年目のラブレター」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Xでの反応!

Xでも「35年目のラブレター」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!

Inatagramでの反応!

Instagramでも多くの方が「35年目のラブレター」に関する感想を投稿しています。
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