「ワイン一杯だけの真実」
8本のワインに秘められた力。
普遍的な女はワインの中に真実を見つける。
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:村上 龍
- 出版社:幻冬舎文庫
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- ジャンル:小説・ミステリー
- 本の種類:文庫本
- 著者名:村上 龍
- 出版社:幻冬舎文庫
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「ワイン一杯だけの真実」を読んで
本書は何らかの力をもった8本のワインと、そのグラス一杯のワインの中に真実を見つける、普遍的な女性で描かれた短編集です。
これだけでは「んっ?」と思う方がほとんどだと思います。
私も最初はまったく分かりませんでした。
しかし、8本のワインの特徴を理解したうえで再読して見ると、うん!何となく描かれていることの雰囲気などを理解できるようになってきます。
8本のワインと普遍的な女。
その二つの関係、普遍的な女性のとワインの絡みが実に官能的に描かれ、不思議な感覚で引き込まれます。
ワインのことがまったく分からないという方は、本書の解説で選ばれた8本のワインの特徴を掴んでから読んでみるというのもいいかもしれません。
普遍的な女性とワイン
普遍的な女性とワインの絡みを描いた作品です。
普遍的な女性と言われてもイメージしにくいので簡単に解説しておきます。
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本書では、「自分自身や人生に違和感を持っている女性」を普遍的な女性と言っています。
普遍的とは、「きわめて多くのものごとにあてはまるさま」という意味があります。
つまりここでは、世の中には自分のことや人生に違和感を持っている女性が多く。
様々な女性を本書の主人公としてワインと絡めていると言えます。
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選ばれた8本のワイン
本書の中に登場する「8本(種類)のワイン」。
高級なものから有名なものが選ばれています。
私もそうですが、ワインの知識は全くありませんでした。
本書を読んでいる時の、ワインを表現している部分などはワインのことを知らないと分からないのかもしれませんが、知らなくてもそのワインを想像しながら読んで楽しむことも出来ます。
これらの8種類のワインが持つ力。
ワインの力が女性の官能的な部分と重なるようなイメージになりました。
そういうイメージからワインを想像する事も出来ます。
8本のワインを知るには、本書の最後の解説を読めばいいと思いますが、ネットで1つ1つ調べながらラベルやボトルのイメージを画像で確認して読み進めるのもおススメです。
「ワイン一杯だけの真実」を読んで!まとめ
本書は、ワイン好きには当然「分かるな~」と感じる作品でしょう。
ではワインが分からない人は楽しめないかというとそうではありません。
ワインと絡む普遍的な女性たちの感情や行動も、著者の独特の表現で描かれていますので、ワインのことを知らなくても十分興味深く読むことが出来ます。
最初から最後まで、実に大人の雰囲気を醸し出す流れの内容です。
普遍的な女性。。。とありますが、登場する女性達は複雑な背景を持っている女性であると感じました。
一般的な女性というよりも深い悲しみや寂しさを知った女性が描かれていると感じました。
人間描写が読得なので、その表現をワインと絡めている部分など、じっくりと感じてイメージしながら読む作品だと思います。
8本のワインに秘められた力。
普遍的な女はワインの中に真実を見つける。
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- ジャンル:小説
- 本の種類:文庫本
- 著者名:村上 龍
- 出版社:幻冬舎文庫
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- ジャンル:小説・ミステリー
- 本の種類:文庫本
- 著者名:村上 龍
- 出版社:幻冬舎文庫
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