《読書感想》
◆暗殺◆
日本を震撼させた事件の隠された真実とは

読書感想小説政治サスペンス
暗殺:柴田哲孝
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暗殺

暗殺:柴田哲孝
暗殺:柴田哲孝

日本を震撼させた事件の隠された真実とは

暗殺:読書記録
暗殺:読書記録

『暗殺』について

本作は、2022年に実際に起きた元総理暗殺事件をモチーフにした衝撃的なフィクション作品です。

膨大な取材をもとに、陰謀と真実の狭間を描くスリリングな物語となっています。

『暗殺』あらすじ

奈良県で演説中の元総理が銃撃され死亡。
その場で逮捕された41歳の男は、手製の銃で背後から元総理を襲撃したとされる。

容疑者は宗教団体との関係を動機に挙げるが、事件には多くの疑問点が残る。
致命傷となった銃弾が現場から見つかっていない、銃創の方向が容疑者の位置と一致しない、現場検証が事件発生から5日後まで行われなかったなどである。

そしてこの物語は、週刊誌記者・一ノ瀬が真相を追う中で、政治的陰謀や過去の未解決事件(赤報隊事件など)との関連が浮かび上がるのであった。

著者『柴田哲孝』さんの情報

柴田哲孝さんは、フィクションとノンフィクションの両分野で活躍する日本の作家さんです。

作家だけでなく冒険家、カメラマンなどとしての経歴も持っていて、培われた取材力で大胆な構成でそしてリアルな描写で描くのが特徴!
特に「下山事件」など歴史の闇に迫るテーマでは、読者を深く惹き込む力を持っています。冒険家としての経験が、作品に深みと厚みを与えます。フィクションでもノンフィクションでも「真実を追う」という姿勢が印象的です。

柴田哲孝さんの代表作
  • 下山事件 最後の証言(2006年)
    日本推理作家協会賞、日本冒険小説教誨大賞。昭和史最大のミステリーとされる「下山事件」を徹底取材した作品。
    後に小説「下山事件・暗殺者たちとの夏」としても展開。
  • 日本怪魚伝
    日本各地の怪魚を追う冒険記
  • TENGU(2007年)
    大藪春彦賞

『暗殺』の感想

ここからは『暗殺』を読んだ感想を書いていきます。
誰もが忘れられない日本の元首相暗殺事件をモチーフにしたフィクション作品です。

それでは感想をまとめていきます!

圧巻のリアリティ

この物語はフィクションでありながら、現実の事件に基づいた描写が非常に具体的でリアルでした。

この物語のモチーフとなった事件は、みんながまだ記憶に新しい事件であることと、柴田哲孝さんの文章による表現力が重なり、読みながら、これは本当に小説なのか?と思わず混乱してしまうほどであった。

社会的な背景

政治・宗教・報道・警察の捜査など、様々な分野、そして視点から、現代日本における社会的構造の問題点に鋭く切り込んでいる作品。
様々な分野からの思考が細かく絡み合っており、その複雑さがまた、物語にリアリティを与えていると感じた。
陰謀論を超えた社会批評としての側面が強い。

歴史的な繋がりと構成力

過去の暗殺事件との関連なども物語の中に描かれており、柴田哲孝さんの特徴が惜しみなく詰め込まれていました。

そしてもう一つの特徴である綿密な取材力による表現が、読者を引き込んで離しません!ページをめくる手が止まらない、次が気になって読むことを辞められない!って感じです。

『暗殺』を読んでの感想まとめ

フィクションでありながら圧倒的なリアリティを持って読者に迫ってくる政治サスペンスでした。

誰もが知る、現実の事件を土台にしながらも、巧妙に散りばめられた情報と緻密な構成が、「これは本当に小説なのか?」と思わずにはいられませんでした。

容疑者の供述と事件の物理的な矛盾、遅れた現場検証など、読み進めるにつれ、次第に“真実”の複雑さに巻き込まれていきます。

陰謀論の枠を超えて、現代日本の構造的な問題に対する痛烈な批評となっている点で、非常に読み応えがあります。政治や報道、宗教といったテーマに興味を持つ読者にとって、ページをめくる手が止まらない一冊でした。

この物語は、誰もが衝撃を受けた事件が基として描かれています。
よってとてもリアリティのあるイメージを持って読むことが出来ました!

『暗殺』の分析・評価

暗殺:分析・評価
暗殺:分析・評価

『暗殺』はこんな人におすすめ!

  • 陰謀論や政治の裏側に興味がある人
  • 社会派ミステリーが好きな人
  • 知的好奇心が強い人

『暗殺』SNSでの反応!

SNSに投稿されている「暗殺」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Xでの反応!

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Inatagramでの反応!

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