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彼の証言に感じる「違和感」。その違和感の理由は切ない罪と罰
【白鳥とコウモリ】

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白鳥とコウモリ_東野圭吾

彼の証言に感じる「違和感」

その証言に隠された切なすぎる「嘘」とは

読書記録

白鳥とコウモリ_読書記録※クリックで読書記録は拡大できます

本の基本情報
  • ジャンル:日本文学
  • 本の種類:単行本
  • 著者名:東野 圭吾
  • 出版社:幻冬舎

「白鳥とコウモリ」について

本作品は、東野圭吾氏の作家生活35周年記念作品ということで
とても楽しみにして読み始めました。

私が購入する前から最高傑作!という評価を耳にしていました。

そして読んでみて納得の傑作だと感じました!
東野圭吾氏も「今後の目標は、この作品を超えることです」とコメントされている程です。
渾身の作品ということなのでしょう!

ページ数も単行本で500ページ超えと長編作品で
読みなれてない人は、見た目で圧倒されそうですが、この作品、本当に読みやすいし、内容も次から次へと新しい展開が盛り込まれているので
グイグイ読み進めていくことが出来ます。

遅読の私も自分で思っていたよりも早く読み終えることが出来ました。

東野圭吾氏の作品を読んだことがないという方でも
本作品を読めば、この作家さんの魅力が感じられると思います。

二つの事件の関係と巻き込まれた人たちの生き方

ある殺人事件の容疑者として逮捕された男を調べていくうちに、時効を過ぎた過去の殺人事件が関係していることが分かってきます。

逮捕された男によって人生を狂わされた被害者の家族、そして加害者の家族。
殺人事件に巻き込まれた人たちの人生。

事件とその事件に巻き込まれた人たちの人生を辿るうちに
この2つの事件に違和感を感じ始めます。

容疑者の息子、被害者の娘。

容疑者の証言を聞いているうちに、それは私の父の言動とは思えないという違和感が大きくなります。

身内だから感じることが出来る違和感。
父は絶対にそんなことを言う人間ではない。

容疑者の証言には嘘がある。
しかし、容疑者は罪を認めている。
なぜ容疑者は、何のメリットもない嘘をつくのか。

真実よりも有罪か無罪にしか興味がない検察、弁護士。
有罪か無罪かよりも、なぜ父がそんな言動をとったのか
真実を知りたいと願う容疑者の息子と、被害者の娘。

自らの手で真実を知ろうとします。
そして分かった衝撃の真実。

そこには真面目で誠実な男の切ない嘘が隠されていたのです。

この切ない嘘が、多くの人間をこの事件に巻き込んでしまった。
多くの人間が、背負わなくてもよかったはずの罪を背負い。
受けなくてもよかった罰を受けた。

何が罪で、何が罰なのか。
簡単に、はっきりと答えを出すことは出来ない。

切ない嘘が守りたかったもの・・・とは。
更に切ない結末を最後に知ることになります。



「白鳥とコウモリ」を読んで!まとめ

本作品、東野圭吾さんの渾身の作品だと感じました。
その作品を読み終えた時の読後感は大変満足できるものでした。

ある2つの殺人事件が長い年月を越えて結びつき
その事件に巻き込まれた人間たちの関係、人生が実に繊細に描かれています。

事件に巻き込まれた人たちを更に苦しめる現代のネット社会。
根拠のない憶測が飛び交い、更にその人たちを苦しめる。

加害者とその家族、被害者の家族の関係と心情を描きながら
ネット社会によって更にその心情を揺さぶられる人間。

そんな中で、身内にしか感じることが出来ない違和感。
なんのメリットもない嘘をついている容疑者が、嘘をついてまで隠したかった守りたかったもの。

深みのある温かい人間関係とその心情を描きながら
その気持ちとは裏腹に事態は悪い方へと向いてしまう。

切ない人間の優しいはずの嘘によって予想もしない事態へと流れていく。

あの時こうしておけばよかった・・・
しかし、本当にそれでよかったのか・・・

読みながら、自分ならどうしたか
そう自分に問いながら読み進められる作品です。

しかし、最後の結末を見た時に
この嘘が結果的に更に切ないもに感じられました。

何かを守りたいという優しく切ないという心
真犯人が最後に見せたその本性が

私には、優しく切なさを感じさせる白鳥と
その白を何のためらいもなく塗りつぶしてしまうコウモリの黒。

このように感じられました。

「白鳥とコウモリ」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「白鳥とコウモリ」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

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本書の魅力がよくわかります!



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読んだ方によって感想が分かれる作品だけに、皆さんの感想に注目です!

 

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白鳥とコウモリ

東野 圭吾  評価

優しさからついた嘘が事態を思いもよらぬ方向へと向かわせる

ただあの人を守りたかっただけなんだ・・・

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