《読書感想》
◆境界線◆
震災で人生の境界線を越えなければならなかった

読書感想小説ミステリ―人生・人間ドラマサスペンス

「境界線」

境界線:中山七里
境界線:中山七里

僕のこの愛を、僕の字で大切なあなたのに伝えたい

境界線:読書記録
境界線:読書記録

「境界線」について

本作は、東日本大震災の“その後”を描いた社会派ミステリーであり、心を揺さぶるヒューマンドラマでもあります。

シリーズ完結編『彷徨う者たち』も刊行されており、3部作として読むとより深く味わえます!
社会問題をテーマにしたミステリーが好きな方にお勧めの作品です!

「境界線」あらすじ

2018年5月、気仙沼の海岸で女性の変死体が発見される。

遺留品からその女性は、震災で行方不明になっていた宮城県警の刑事・笘篠誠一郎の妻だと判明。
しかし、現場に駆けつけた笘篠が見たのはまったくの別人の遺体だった。

妻の身元が“誰か”に騙られていた――。
捜査が進むにつれ、震災の混乱に乗じた戸籍売買という闇が浮かび上がる。

「境界線」の感想

震災が生んだ“境界線” 生者と死者、善と悪、正義と欺瞞――人間の価値観が揺らぐ瞬間を描いています。

特に、震災で家族を失った者が「失踪宣告」に踏み切れない心理描写は胸を締めつけます。

犯人の供述「死んだ人間は所詮ごみ屑でしかない。戸籍なんてただの情報だ」
――この冷酷な論理に、読みながら自分の価値観を鋭く問われます。

主人公・笘篠が自己欺瞞と向き合い、失踪宣告に向き合うラストは、人間の再生の物語として深い余韻を残します。

笘篠刑事が「失踪宣告」に向き合うラストシーンは、自己欺瞞と向き合う痛みが描かれ、涙なしには読めません。

震災が奪ったのは命だけか?
このような問いが読了後に湧いてきました。涙なくしては読めない深い作品。

読旅の分析・評価

境界線:分析・評価
境界線:分析・評価

「境界線」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「境界線」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Xでの反応!

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Inatagramでの反応!

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