「霧をはらう」

一緒に空を知ること、それが本当の愛になる

「霧をはらう」について
本作は、雫井脩介さんの法廷ミステリー・サスペンス作品です。
私が今回読んだのは、上下巻からなる文庫版です。
上下巻とも344頁あり、合わせて約700頁になるボリューム満点の物語。
雫井脩介さんの本作以外のでは以下のものがあります!
参考にしてください。
- 望み
- 検察側の罪人
- 犯人に告ぐ(シリーズもの)
「霧をはらう」あらすじ
小児病棟で発生した点滴にインスリンを混入させるという事件。
4人の子供が被害にあい、そのうち2人が死亡という悲しい結果となった。
そして容疑者として逮捕されたのは
被害者の1人である子供の母親であった。
母親は本当に殺人鬼なのか。。。
事件の真相を暴くために、ある弁護士が立ち上がる。
この事件によって有罪判決が出る前に世間の偏見にさらされてしまった容疑者とその家族を救うために、弁護士は偏見という霧をはらうために裁判に挑む!
医療現場で起こった事件を解決する法廷ミステリー、そして家族の愛情にも触れた家族ドラマ。
複数の楽しみ方が出来る作品です。
「霧をはらう」の感想
雫井先生の作品は「望み」という作品も読ませていただき、その物語の描き方や登場人物の心情の描き方など、とても好きな作家さんです。
今回、この「霧をはらう」という作品を読んでみて、ますます雫井先生の作品が好きになりました。
病院で起こったある事件をきっかけに、容疑者として逮捕された母親。
その母親のキャラの作り方、そのキャラがあったから、この物語は複雑な方向へと展開していくのです。
こういう設定がいいですね!物語がただの事件解決ではなくなる。
言葉には出せない、心に秘めた想い。
こういう心情の描き方が好きです。
そして容疑者を助けるため、二次被害にあっている容疑者の家族を救うため、1人の弁護士が登場します。
法廷ミステリーと家族愛という複数の楽しみ方が出来る。
この弁護士が勝算がない裁判に勝つために、些細な証拠を集めていく、しかしそこには様々な障壁がある。
ただ事件解決ではなく、困難を乗り越えて解決へと近づいていく、そして最後までその結果が分からない。
物語の構成でも、読者を飽きさせません。
上下巻で約700頁になる作品ですが、ぐいぐい読み進めることが出来る作品でした。
法廷ミステリーや家族愛、そして社会派サスペンスのような作品をお探しの方は是非読んでみてください。

法廷ミステリー・家族ドラマ。
単順には終わらないのが雫井先生の作品ですね。最後まで本当の結末が分からない事件に隠されたある事情。ほんとに最後まで分からない真相!こういう伏線が憎いです!
読旅の分析・評価

「霧をはらう」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「霧をはらう」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Xでの反応!
Xでも「霧をはらう」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
#霧をはらう 下#雫井脩介#読了
— いいの (@book_stand_mm) November 17, 2024
母親が逮捕され、周りからの嫌がらせや偏見に耐えながら娘たちは日々過ごす。無実を信じる弁護士は検察の立証を崩すべく奔走する。母は無罪か有罪か─
上下巻とも時間を忘れて読んでしまうくらい引き込まれた作品!まるで自分も裁判所で傍聴しているかのような臨場感! pic.twitter.com/fJ6NQJr7ij
小児病棟で同室の4人の幼い子どもたちの点滴にインスリンが混入され、2人が死亡する。
— 本野栞🔖📖 (@honno_shiori_bj) October 25, 2024
逮捕されたのは、生き残った女児の母親。#読了#霧をはらう#雫井脩介 pic.twitter.com/7vrcGiJJk4
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「霧をはらう」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
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