「ぎょらん」
この珠は亡くなった人の思いかのか
それとも残された人の思いか
「ぎょらん」について
この作品は町田そのこ先生の涙なくしては読めない、感動小説です。
まず興味を持つというか、惹かれてしまうのは、なんといってもこの小説のタイトル「ぎょらん」です。
多くの方が魚卵?というイメージが浮かんだと思います。
タイトルがひらがなで書かれているので、一体何を意味しているのか、とても興味が湧きました。
そしてこの作品を書かれたのは、「52ヘルツのくじらたち」で本屋大賞を受賞した、町田そのこ先生。
こうなってくると、読まずにはいられなくなり、手に取りました!
この作品は、2018年にまずは単行本が刊行され、2023年に文庫化されました。
今回私が読んだのは2023年、今年刊行された文庫本の方です。
この作品は本屋大賞を受賞した町田そのこ先生の作品。
ぎょらんというタイトルで、興味が湧きました。
「ぎょらん」の感想
この作品を読んでみて、町田そのこ先生の人間を表現するときの優しいくてリアルな表現力がとても際立っていて、登場人物たちの表情までが頭の中に浮かんでくるような、そんな繊細な文章で心を掴まれた作品でした。
この作品の中で登場するのは、人が亡くなるときに残すと言われている「ぎょらん」と呼ばれる赤い珠です。
この赤い珠が存在する意味を探しながら物語は進んでいきます。
人が亡くなるとき、最期のときに残されると言われている、このぎょらんという赤い珠は、食べてみるとその亡くなった人の最期の願いを知ることができると言われています。
このぎょらんについてはネット掲示板でもその存在と意味について語られており、都市伝説のように扱われていました。
しかし、実際にそれを見た者はとても少なく、その珠の存在はあくまでも噂程度でした。
その珠の存在とその意味を調べていくうちに、その珠にはいろいろな噂があることを知ります。
- その珠は亡くなっていく人の本当の思いを教えてくれる。
- その珠は残される人の思いが込められている。
など、その珠を食べた人が実際に感じた思いを残しており、それが噂となって定着していることを知ります。
人が亡くなるときに残された者に遺す思い。
その思いを知った、残された人は、その先の人生をどう生きていくのか、その思いに縛られ、一生心にその思いを持って生きていくのか。
亡くなっていく者の思いは知るべきなのか、知らない方がいいのか。
人が亡くなっていくということについて、そして残される者について深く考えさせられる作品でした。
いや~深いです。
人が最期に遺す赤い珠「ぎょらん」。その珠には一体どんな思いが込められているのか。
知りたい気持ちもありますが、怖いという気持ちもありますね。
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価77点と高評価になりました。
この作品は全体的にバランスよく高得点となっています。やはり考えさせられる、感動・泣けるるという点が最高で9点をつけています。
意外性・ドキドキ、学び・発見という点では6点と中間点になっていますが、やはりそれ以外の項目では8点をマークしていますので、全体的にはとても高い評価になっています!
「ぎょらん」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「ぎょらん」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「ぎょらん」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
#ぎょらん #町田そのこ
— hiruneko@読書 (@hiruneneko22) October 5, 2023
濃密な小説 設定はファンタジーなのにリアルに感じて何度も泣きそうになった 大切な人の死の直前に現れるという「ぎょらん」の正体が次第に明らかになる 死者の最後の思いに、遺された人はどう向き合えばいいのだろうか いろんな感想が思い浮かんだがうまく言い表せない pic.twitter.com/t5QUdA5JPi
#ぎょらん #町田そのこ #読了 #読書好きな人と繋がりたい
— ゆん📘読書 (@yun_dks) October 2, 2023
人が死ぬときに残す小さな珠「ぎょらん」を巡る連作短編集。ぎょらんを食べると死者の最後の願いがわかるらしい…。
遺された人が、想うこと・出来ること。それをどう受け止め、これからの人生に意味を見出すか、他人に委ねられないね。 pic.twitter.com/5B8bUilH40
Inatagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「ぎょらん」に関する感想を投稿しています。
本書の魅力がよくわかります!
コメント