「愚行録」
本当のことを言っているのは誰か!
本性を見せているのは誰か!
「愚行録」のあらすじ
ええ、はい。
あの事件のことでしょ?-幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。
深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。
理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。
確かな筆致と構成で描かれた傑作。「慟哭」「プリズム」に続く、貫井徳郎第三の衝撃!
愚行録 貫井徳郎
「愚行録」を読んで
この作品は最後まで淡々と話が進んでいきます。
この淡々と進む感じが、なんとも言えない全体的な雰囲気の不気味さを
増すような効果があります。
ある一家が家族全員殺害された。その殺された方は惨いものだった。
その事件について調べていた記者が、殺された家族の人間関係を探り
家族と関係のあった人物たちに取材をしていきます。
過去をさかのぼり、家族と関係のあった人物たちの話を聞くうちに
徐々に見えてくる人間たちの心に中に眠る愚かな感情。
殺された家族を、かわいそう、なんであの人が?と言いながら
実は、そうなっても仕方ないと思っている。
記者にその気持ちを語りながら、その本心、本性を少しずつ見せてしまう、隠しきれない本音。
本当のことを語っているのは誰なのか、本性を見せているのは誰なのか
そして見えてくる家族を殺した真犯人の姿
家族を殺害した本当の理由とは、人間の愚かさが、一体人をどこまで変えてしまうのか
愚かな人間が悪いのか
愚かな人間を作り出したのが悪いのか
愚かな人間に殺された人間が悪いのか
自分が持っている常識は、もしかしたらほかの人にとっては常識ではないのかも知れない。
読みながら
これまでに自分が人に言ってきたことを、自分が人に言われたことなどを思い出しながら、その時の自分の感情なども考えながら読みました。
淡々と進むストーリーだけど、目が離せない、飽きさせない作品です。
読旅の分析・評価
今回この作品の分析評価として総合評価76点となりました。
貫井徳郎先生のさすがとも言える作品!
感動や泣ける部分、学びや発見という部分では6点という評価にしましたが
ストーリー、構成、キャラクター設定、意外性などは8~9点と高評価をつけさせていただきました。
登場人物たちが目の前にいるように感じる文章力。人物の設定が非常に面白くてリアル。
キャラクターに9点の高評価をつけています!
「愚行録」SNSでの反応!
SNSに投稿されている「愚行録」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。
沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。
Twitterでの反応!
ツイッターでも「愚行録」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!
#読了
— @Nao読書垢 (@Nao80263622) January 27, 2021
一家惨殺事件被害者と関わった人々へのインタビュー形式で構成。
徐々に事件の輪郭が浮き彫りになりラスト10Pの衝撃と叙述トリックは流石!
AmazonPrimeで映画を見つけ読了後に視聴。原作を見事に映像化、役者の演技にも魅了されました。
他人を語り、本性を現すのは誰か?#愚行録#貫井徳郎 pic.twitter.com/kOfB5iQoxt
#愚行録 #貫井徳郎 #読了
— か な め 📕のベルズ (@knm_melody) May 13, 2021
“愚かなのは誰?”
幸せを絵に描いたような一家が惨殺された
被害者の隣人や友人へのインタビュー形式で物語は進む。
そして随所に挟まれるモノローグ。そこから見えてくる真相とは…❔
哀しさと人間の愚かさ、醜さが詰まった作品
読後、タイトルの意味を考えさせられた pic.twitter.com/xHyG8vSBgS
Instagramでの反応!
Instagramでも多くの方が「愚行録」について読了後の感想を投稿されています。
画像とともに、深い感想を投稿されています。ご興味のある方は是非ご覧になってください。
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