この小説は再読せずにいられない!
「デルタの悲劇」

読書感想小説ミステリ―

「デルタの悲劇」

デルタの悲劇

読めば必ず再読したくなる!



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本の基本情報
  • ジャンル:小説・ミステリー
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:浦賀 和宏
  • 出版社:角川文庫

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本の基本情報
  • ジャンル:小説・ミステリー
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:浦賀 和宏
  • 出版社:角川文庫

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「デルタの悲劇」を読んで

まずこれを言っておきます。
本書を読んだら、再読せずにはいられなくなります。

公園の池でわずか10歳の少年が溺死します。
その事件から10年後に、その死に関して同じクラスメイトの不良少年3人が関与を疑われます。

亡くなった少年の親友と名乗る男が、3人の前に現れて、事件の関与を正直に話すように迫ってきます。
一体この少年は何が目的でこの3人に近付いてきたのか、事件の真相と、その少年の関連が少しずつ明らかになっていきます。

普通のミステリー小説?

上にも書いたように、普通のミステリー小説だと思いながら読み進めていきます。
勿論、その内容でも十分ワクワクさせられる内容で、楽しむことが出来ます。

しかし、ある程度読み進めていくと、何となく違和感を感じる部分が出てきます。
そして遂には、これを書いた人は何か勘違いしてストーリーを進めているのか?と感じる程違和感を感じてきます。

そして最後にはその違和感は確信になってきます。
これは絶対に何か勘違いしていると。

そして最後の解説を読んだ時に、驚く結末が待っています。
そう!勘違いしているのは私達読者!

解説を読んでみると最後の最後にスッキリ納得!
そして、それを踏まえたうえでもう一度読まなきゃと感じてしまいます。

しかもすぐに読みたくます。
明日読もうなんて呑気なこと言ってられないくらい読みたくなります!



最後に見事などんでん返し!

本書は、プロローグから解説、エピローグまで必ず読んでください!
そうすることで、本書は本当に巧妙な仕掛けがされた小説だと理解できます。

1度で2度美味しい小説です。

1度読んでみて、最後まで読んだ後に再読することでもう1度新鮮な気持ちで楽しむことが出来ます。

読者が気づかない巧妙な仕掛けやこだわりがふんだんに盛り込まれています。
久々に読みながら違和感、そして最後にその違和感をスッキリさせてくれるどんでん返しがお見事!と感じました。

まさに予測不能のミステリーです!

「デルタの悲劇」を読んで!まとめ

本書は、一見普通のミステリーと思わせます。
それだけでも十分面白い内容ですが、本書の本当の仕掛けが分かった時に、絶対再読したくなります。

それを理解したうえで再読することで、本書の本当のストーリーを理解しながら再度楽しめます。
これほど巧妙に仕掛けられ、そしてみごとにそれを解説して、読者を納得させる、まさに神業だと感じました。

本書の著者である浦賀和宏氏は2020年にお亡くなりになっています。
これほどの仕掛けを見事に回収していく著者の才能に感動しました。

著者の他の作品も読んでみたいと思いました。
素晴らしい作品をありがとうございます!

本当に細かい部分まで感性を研ぎ澄ませて本を読むという方は、是非その仕掛けに気付けるか試してみてください。

デルタの悲劇

読めば必ず再読したくなる!



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本の基本情報
  • ジャンル:小説・ミステリー
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:浦賀 和宏
  • 出版社:角川文庫

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本の基本情報
  • ジャンル:小説・ミステリー
  • 本の種類:文庫本
  • 著者名:浦賀 和宏
  • 出版社:角川文庫

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