「舟を編む」
生き方は不器用だけど
夢中になる姿に人は惹かれる
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何か大切なことに夢中になりたい!
評価点 4.5 [star45]
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「舟を編む」を読んで
本書は読む前から、色々評判を聞いている作品で
2012年、本屋大賞受賞作品ということもあり、読書を趣味としている方々の評価も結構高い作品でした。
読む前に結構期待が高まっていました。
読んでみた感想としては、評判の通り、とても魅力的な作品でした。
物語の舞台は、「辞書を作る」という
普通はあまり知られていない世界になっています。
このあまり知られていない世界で繰り広げられる個性ある人間の言葉や感情、行動が描かれています。
そこには恋愛、ユーモア、悲しさ、感動など
辞書つくりに関わった人間たちが作り上げるストーリー、思わずその世界に引き込まれてしまいます。
大切なことに夢中になれる、その魅力
本書の物語の舞台は「辞書を作る」という
普段はあまり目にすることはない仕事です。
辞書を作るという仕事に、本書の主人公である男が選ばれます。
物語はそこからスタートするのです。
この男はどちらかというと、冴えないというか、普段はあまり魅力を感じない男なのですが
いったん辞書を作る、言葉と扱うという仕事に入ると、周りが驚くほどの集中とこだわり、まさに夢中になるという状態になるのです。
物語はこの男のそんな姿を中心に進んでいきます。
この男のそんな姿に、そこに関わる人たちは引き込まれていくのです。
普段は冴えない男が、あることに夢中になる。
周りは、その姿に魅力を感じ、知らず知らずのうちに引き込まれ、同じ目標を達成するために
一丸となって進んでいきます。
何かに夢中になるということの大切さ、そこに人間の本当の魅力があるのだと感じました。
「舟を編む」を読んで!まとめ
本書の舞台は「辞書を作る」という編集社の仕事。
あまり知られていない仕事に関わっている人たちの物語。
その中で、恋愛あり、ユーモアあり、人情ありで繰り広げられていく人間模様がとても面白いと感じ、最後には感動しました。
何かに没頭できる人、そしてそんな能力、才能を持っている人。
その人間を中心に、その魅力に引き寄せられ、最後には大きな目標を達成していく、辞書を完成させるという目標を達成するまでに、それにかかわった人間たちが作るドラマがとても魅力的でした。
人間の人生を豊かにするために何か大切なことに夢中になるということの大切さや難しさ、そうなりたいけどそうなれない、そう出来ないというもどかしさなど、いろんな人間の気持ちがあふれた作品だと感じました。
私的には、主人公の男の元同僚が、ストーリーの表にはなかなか出てきませんが、陰ながらずっと主人公を支えていた、そして、実は主人公もそのことを意識していたという部分にも感動しました。
小説の中であまり触れられていない部分ですが、その背景にはずっとその二人の関係も続いているということを思いながら読みました。
そして見事な日本語、そしてその美しさを改めて感じる作品でした。
日本語を使いこなすって本当に難しいんだなぁと思います。
本書は、何か1つのことに夢中になれる自分、夢中になるためにはどう考えればいいか、夢中になれることを探している人に是非読んでいただきたい作品です。
何かに夢中になることで、人間から発せられる魅力というものが見えてくる作品だと感じました。
生き方は不器用だけど
夢中になる姿に人は惹かれる
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何か大切なことに夢中になりたい!
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