2021年に読んだ本の中から読旅が選びました!
2021年も終わり、2022年を迎えました!
皆様、明けましておめでとうございます!本年も「日々是読書旅」と「読旅」をよろしくお願い致します!
2022年を迎えたわけですが、ここでまず2022年の一発目の記事として2021年を振り返ってみて、私、読旅が2021年に読んだ本の中から、この作品はおもしろかったと思った本を紹介してみたいと思います。題して、「読旅が選ぶ!2021年!おもしろかった本!《小説編》」です!
今回は、小説編として小説の中から選びたいと思います。この記事の冒頭にも掲載している画像に小説の表紙画像が沢山並んでいます。2021年に読んだ本はもちろんこれだけではありません。載せられなかった作品も沢山あります。ごめんなさい!
我ながら2021年は本当にたくさんの作品を読んだなぁと感じながら記事を書き始めています。それでは早速、そんな作品の中から、読旅がおもしろかったと思った本を紹介していきたいと思います!!今回は6冊の作品を紹介していますので是非読んでみてください!
1冊目!芥川賞受賞作品「コンビニ人間」
まず1冊目は村田沙耶香先生の「コンビニ人間」です!!
この作品は直木賞を受賞した作品で、私が読む前から、かなり面白いと話題になっていた作品です。テレビなどでも面白いと紹介されていました。
そして実際に読んでみて、納得の面白さでした。前評価が高いと、読んでみて、期待外れだと感じることもあるのですが、この作品は読んでみて期待以上の面白さを感じることが出来ました!
コンビニで働く主人公の生き方が描かれた作品です。その中で「普通とは一体何?」と読者が考えさせられる、とても深い作品です。もう一度読んでみようと思える読後感のいい作品だと思います。
「コンビニ人間」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
2冊目!2021年本屋大賞受賞作品!「52ヘルツのクジラたち」
続いて2作品目に紹介するのは2021年本屋大賞受賞作品!町田そのこ先生の「52ヘルツのクジラたち」です!
私は本屋大賞にノミネートされた本は出来るだけ、全作品読むようにしています。これまでの経験から本屋大賞に信頼を置いていまして、いい作品探しの参考にしています。そして2021年に大賞を受賞したこの作品は、読んでみて納得のいい作品でした。
作品の背景には、少し悲しい出来事が描かれており、悲しい気持ちになる部分がありますが、その悲しさを感じながらも読んでいくと、人間の温かさや優しを感じることが出来る部分もあります。その嫌な部分といい部分の人間らしさを描いた作品で、現実にでも起こっている背景に、読者はグッと入り込んでいきます。
辛い過去を背負っている者だからこそ分かる、人間の心情的な部分。そのデリケートな部分を実に繊細に描いている作品です。虐待という背景があるため面白い作品と表現していいのか分かりませんが、とてもいい作品です。
「52ヘルツのクジラたち」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
3冊目!すごい作品!「本日は、お日柄もよく」
3冊目のこの作品は、私の中でもとても記憶に残っている作品の1つです。原田マハ先生の「本日は、お日柄もよく」です。
私はこの作品を読んで、原田マハ先生のファンになりました。原田マハ先生の作品を読みたいと強く思うようになり、どの作品もいい作品と思えるものばかりで2021年は原田マハ先生の作品を多く読んでいます。
あまりメジャーではない「スピーチライター」という職業を描いた作品ですが、これが読む人を感動させる凄い作品なのです。
私たちが日常で使っている「言葉」。この言葉の「力」をいうものを感じさせてくれる作品です。私たちが使っている「言葉の力」。このすごさに感動して、涙する作品です。
悲しい内容ではないのですが、感動で胸を打つ作品。読んだ後に、その余韻に浸った作品でした。読み終えて、その内容はもちろんですが、原田マハ先生の凄さを感じ、次の作品を!という期待が大きくなりました。私にとってとても記憶に残る、何度でも読みたい作品です。
「本日は、お日柄もよく」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
4冊目!簡単には感想を書けなかった!「正欲」
続いて4冊目の作品。この作品は2021年で読んだ本の中で、最も感想を書くことが難しかった作品です。朝井リョウ先生の「正欲」です。
この作品、なんだかとても深い意味を感じさせるこの表紙もそうですが、読んでいくと、その深い内容に圧倒されます。
「多様性」ということについて深く考えさせられる作品です。多様性とは、「異なる多くの人や物の集まり」ということですが、この多様性について、自分が何も分かっていないと思い知らされる内容となっていて、私たちが知っている多様性は、あくまでも自分が知っている、感じている、理解できる範囲での多様性であり、本当の多様性にはなっていないということが分かります。
多様性というものを自分が理解しているなんてこと、この作品を読んだら、簡単には言えなくなります。本当の意味での多様性の理解や受け入れるということは、もっともっと多くを知り、理解しなければならないと感じました。
ここで感想を書くのも難しくなってしまう作品。圧倒的なその衝撃がとても印象に残っている作品で、読後感は重く深い何かが、ずんっと心にのしかかったような感じでした。
是非多くの人に読んでいただきたい作品です。
「正欲」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
5冊目!本屋大賞・直木賞のダブル受賞「蜜蜂と遠雷」
5冊目に紹介するこの作品は映画化でも話題となっている作品です。しかも本屋大賞と直木賞をダブル受賞した圧巻の作品。恩田陸先生の「蜜蜂と遠雷」です。
この作品は音楽の国際ピアノコンクールを舞台にして、そこに挑戦するピアニストたちを描いています。この作品も面白いと話題となっていました。何といっても「本屋大賞」と「直木賞」を受賞した作品ですから、多くの方がその構成や内容の面白さを感じたという証でしょう。
私はピアノのことはよくわかりません。しかし、読んでいるとそのピアノの「音」が想像できるというか、感じることが出来るのです。その音の描き方があまりにも凄すぎて、音の広がりやそれぞれのピアニストが奏でる音の違いを文章から感じることが出来るという衝撃を受けました。
面白いというか凄いという言葉の方が合っている作品でしょう。
文字数やページ数もかなり多めの作品ですが、あっという間に読んでしまいます。まだまだ読みたい、次が読みたい、音楽を聴いているようにすらすらと進めることが出来る読者が「感じる」ということを実感できる作品です。
「蜜蜂と遠雷」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
6冊目!模範解答はない!「虚ろな十字架」
6冊目に紹介するこの作品は、刊行されたあとにはオリコンチャートBOOK総合部門ランキングで1位を獲得するなど、話題の人気作品、東野圭吾先生の「虚ろな十字架」です。
この作品は「死刑」というものの是非、そして被害者と加害者の関係や心情、そして加害者はどう償うべきなのか、どう償えば被害者は納得できるのか。このような非常にデリケートな内容を描いています。
誰も正確に知ることが出来ない、加害者の心。加害者の本心。反省して刑期を終えたからそれで本当に反省しているのか、罪をつぐなったと被害者家族は納得できるのか、被害者家族が納得するためにはどう償えばいいのか、とても深くデリケートな内容を描くこの作品、賛否両論あるかもしれませんが、読者が深く考えさせられる作品として、とても印象に残った作品なので選びました。
読みながら自分自身の考え方がぐらぐらと揺らぐのを感じながら、問いかけながら読み進めるとても考えさせられる面白いというよりは考えさせられる作品と表現したい作品です!
「虚ろな十字架」についてもの読旅の詳しい読書感想文はコチラで紹介しています!
2021年に読んだ本から選んだ6冊のまとめ!
今回、2021年に読んだ本の中から6冊を選んでみました。実際には、ここで紹介している本以外にもたくさんのいい作品があります。今回6冊に抑えていますが、それ以外の作品も多くが、私の心の中に残り、そして経験として今後の自分の成長へと繋がっていくものと感じています。
2021年のわたくし、読旅の読書の総評としましては、まず、よくこんなにたくさんの本を読んだなぁと感心しています。今回冒頭の画像に載せている多くの小説以外にも読んで、それ以外にもビジネス書なども読んでいるので、1年で150冊は超えていると思います。
2021年は例年にないくらい新刊本を読みました。話題になっている本や賞を受賞した本が多かったように思います。確かに面白いと思えるいい作品に多く出会えました。
それ以外でもたまたま立ち寄った古本屋さんなどでも、読んでみて「これ面白いなぁ」と思える作品が沢山ありました。少し古い時代の作品や、10年以上前に出版されている本など、時間が過ぎてもいい作品だと思える本に出会えて、「本ってやっぱりいいな」、「読書っていいなぁ」と感じることができる2021年でした。
2022年になっても、更に「いい本!」に出会うために読書旅を続けていこうと思っています。そして出会えた本の感想を書いていきますので、また今後もよろしくお願いします!
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