サスペンス小説を読んだ感想・書評を公開!
《読書感想》
◆すべてがFになる◆
天才が仕掛けた密室殺人。二人はこの謎を解けるか
ある孤島にある研究所で起きた密室殺人事件。この密室で起こった事件の解決に挑むのが大学の研究室で旅行で孤島を訪れていた大学助教授とその知り合いの少女。二人の天才が、天才が仕掛けたこの事件の謎解きに挑む!理系推理作家の名作「すべてがFになる」が文庫化!これぞ科学的ミステリー小説の代表!
《読書感想》
◆白砂◆
愛する人の骨の存在、白砂が持つ意味とは
予備校生である少女が一人暮らしをしているアパートで殺害された。目撃された中年男性との関係は?二つの事件の繋がりとは?彼女が詠んだ短歌は何を意味するのか?様々な謎が最後にある切ない真実へと繋がっていく。心に沁みる切ないミステリー。ラストに向けて作品のタイトルの意味が見えてくる!
《読書感想》
◆法廷占拠 爆弾2◆
あの事件から新たな悪が生まれた
あの「爆弾」の続編が遂に登場!あの「スズキタゴサク」が遂に法廷に!しかし、その法廷で、新たな悪が登場する。法廷はその悪に占拠されてしまう!その悪は法廷内にいた人たちを人質にとり、ある要求をする!それは直ちに死刑執行しろということだった!ここからこの悪と警察との心理戦が始まる!この事件を解決する方法は?スズキタゴサクはどうなるのか!目が離せないミステリー!
《読書感想》 ◆プラスティック◆
ある主婦の奇妙な日記が次々に謎を呼ぶ
ある主婦の奇妙な日記が次々に謎を呼ぶ。主婦の日記から始まり、その日記の内容を読み進めれば進めるほど、その内容は謎を帯びていく、日記が、謎を不思議な感覚で感じる要素となっている。30年前の作品らしい内容ではあるが、今回、本屋大賞、超発掘本に選出された井上夢人先生のミステリー小説!
《感想》◆天空の蜂◆
人質は日本国民、犯人の要求とは
ネットで偶然見つけた、昔好きだった本について書かれたブログ。そのブログに書かれた感想に共感し、コメントしてみた。そのコメントにまさかの返信。そして二人のやり取りが始まった。やがて二人は会うことになった。しかしそこで感じた、なんとも言えないすれ違いの感覚。二人がわかり合うために本気で本音で話し合う。ほんとうの優しさとは。深く考えさせられた作品!
《感想》◆逆転美人◆
手記に隠された本当の意味とは
ネタバレ厳禁!作品に隠された謎が解けた時、この作品に隠されたメッセージを体感することになる!手記の中に隠された本当の意味、読者に伝えたかったメッセージとは!これから読む人は事前情報一切なしでこの作品を楽しむことをお勧めします!
《感想》◆夏と花火と私の死体◆
あの夏の日、私は死んだ
乙一先生のデビュー作!「夏と花火と私の死体」。なんとこの作品を執筆したのは先生が高校生の頃!その作品がすでに先生らしい独特の世界観で描かれ、読者が予想もしないような展開の物語を描いています!乙一先生の作品の中でも人気・評価ともに高い作品です!乙一先生の世界観を感じてみたいというかた!超おすすめの1冊です!
《感想》◆ルビンの壺が割れた◆
ある日突然送られてきた覆面作家のデビュー作!
ある日、出版社に作品が送られてきた。これが新人覆面作家の誕生、そしてこの衝撃の作品の誕生となった!SNSを通じて再会した昔の恋人同士。メッセージのやり取りで思い出話を繰り返す。やがてこの話は予想外の方向へと流れていく、そして迎えたのは衝撃の結末!最後にこの展開になると予想できた読者は少ないでしょう!これがデビュー作かと感動の衝撃!
《感想》◆愚行録◆
誰が本当のことを言っているのか!
人の隠された愚かさが見える!
一家を襲った残忍な殺人事件。被害者の知り合いに取材を申し込む記者が、その知り合いたちの証言を聞きながら進む物語。人間の愚かな行動、愚かな考えが見える。一体だれがあの家族を殺したのか、あの家族は殺されて当然だったのか。取材をするうちに見え隠れする被害者の素顔、そして知り合いたちの本性。人間の心の深くにある感情に迫る作品!
《感想》◆暗いところで待ち合わせ◆
盲目な女性と殺人容疑の男との奇妙な同棲
盲目な女性と殺人容疑のかかった男性との奇妙な同棲を描いた作品。乙一先生の特徴がよく表れた作品!タイトルや表紙からは、想像もつかないような物語で読者の気持ちを離さない!乙一先生の世界に嵌るきっかけになった作品です!
《感想》◆テミスの剣◆
冤罪と隠蔽。権力・組織に立ち向かう!
冤罪を作り出してしまう今の警察の取り調べや、司法のシステムの問題、それを隠蔽しようとする関係者たちの保身を繰り返す姿。その中でも真実を明らかにしようと権力と組織に立ち向かう男の姿を描く!渾身の裁判ミステリー小説!
《感想》◆ひとつむぎの手◆
医師の戦い!心臓外科医の使命とは
リアルな医療現場と現場で起こる怪文書事件!医療ミステリーの人気作!2019年本屋大賞第8位を獲得した作品です!医療に向き合う姿と、医療現場に起こる派閥・権力争いを描く。心臓外科医の使命とは!
《感想》◆花束は毒◆
そこにある真実すべてを知ることが果たして幸せか
結婚を控えた男のもとに届く脅迫状。脅迫状を送っている犯人を探し出すために調査に乗り出す。そして調査を進めていくうちに見えてきた真実。しかしその真実は誰も予想できないモノだった!真実を知ること、果たしてそれが必ず幸せになると言えるのだろうか。。。
《感想》◆六人の嘘つきな大学生◆
仲間だったはずの6人が、ライバルになったら!
2022年本屋大賞ノミネート作品に選ばれた「六人の嘘つきな大学生」。成長中のIT企業の新卒採用を獲得するため最終選考まで残った六人の大学生。仲間だった、みんなで内定を獲得しようと頑張っていた矢先、この六人がたった1つの内定を奪い合うライバルになった、この状況で繰り広げられる心理戦が見どころ!
《感想》◆殺した夫が帰ってきました◆
殺したはずの夫が帰ってきた・・・一体なぜ
「殺した夫が帰ってました」??と思えるインパクトのあるタイトルが特徴!タイトルで読んだという人も多いでしょう。しかしこの作品!内容もインパクトがある作品です。読者の予想を超えた展開にタイトルに負けないインパクトで楽しむことが出来るサスペンスミステリー小説です!サッとミステリー小説を読みたい人におススメの作品!
《感想》◆虚ろな十字架◆
この問いには、模範解答はあるのか?
人を殺した者は、どう償うべきか、死刑が正しい方法なのか、たぶん模範解答はない。死刑判決が出れば被害者の家族は納得できるのか。自分が犯した罪にどう向き合ってい償っているか、それは誰にも分からない。死刑制度という難しいテーマを大胆に描いた作品。自分自身の考えに問いながら読み進める作品です。
《感想》◆護られなかった者たちへ◆
こんな理不尽が許されていいのか!
こんな理不尽が許されていいのか。餓死という残酷な状態で見つかった遺体、この殺人事件に隠された切ない真実。護られなかった人たちの声。その声を代弁するために、男がとった行動。この行動を悪だと言えるのか、この殺人の加害者は一体誰だ、あなたはどう感じるだろうか。日本のある制度の盲点が明らかになる!
《感想》◆盲目的な恋と友情◆
盲目的な恋と盲目的な友情、そこから生まれる歪みとは
人生を変えるような恋愛に夢中になる女性と、その女性を大切な友人、親友と思って接している女性。この二つの視点から描かれた、恋愛と友情の究極を描いた作品。この二つが大きくなった時に現れる歪みとズレに。最後の結末には思いの強さに恐怖を感じるかもしれません!
彼の証言に感じる「違和感」。その違和感の理由は切ない罪と罰
【白鳥とコウモリ】
守りたかった。ただそれだけ。だから嘘をついた。しかし、その嘘が事態を思いもよらぬ方向へと向かわせてしまった。優しさからついた嘘が罪なのか、その罪に与える罰は。真実が明らかになった時に白鳥とコウモリは果たして一緒に空を飛べるのか。その過ちは断罪させるべきなのか。東野圭吾氏の世界を存分に感じることが出来る作品です。
あの人が僕を人間に戻してくれた。
【告解】
飲酒した上に人を轢いて逃げてしまった。その罪を償う刑期を終え出所してきた男性は、それからの人生をどう生きるか、生きるためには被害者の家族と会うべきなのか、自分は罪を償えたのか、罪を償うということがどういうことなのか、それを理解して分からせてくれたのは、ある意外な人物だった。罪を償うということを考えさせられる作品。