GWだから時間をかけてじっくり読みたい!長編小説8選!
今回紹介する本は「ゴールデンウィーク中にじっくり読みたい!長編小説8選」です。普段は時間がないこともあって、なかなか手に取れない、読む時間がない!でも時間がある時に、長編小説にチャレンジしてみよう!思っていた方もいると思います。そんな方たちに、2022年のゴールデンウィークに是非じっくりと時間をかけて読んでいただきたい、おすすめの長編小説を8作品、読旅が選んでみました!
最近話題になっている作品や、古い作品だけど今でも根強い人気の長編小説の中から選んでいます。その作品も時間をかけてもじっくりと読んで欲しいおすすめの作品になっています!
ここからは1~8と番号を付けて紹介していきますが、この番号はランキングではありません。ランキングを付けずに8作品を選んでいます。
①蜜蜂と遠雷:恩田陸
紹介する1作品目は恩田陸先生の「蜜蜂と遠雷」です。この作品は読んだ人が必ず、先生の文章力に驚いている作品です。国際ピアノコンクールが舞台となっている作品で、ピアノの音を文章で表現している部分がかなり多いです。文章で音を表現するなんて本当にできるの?と思うかもしれませんが、この作品を読んでみると、恩田先生の文章力によって、音が分かるという経験をすることになります!
本作は、2017年本屋大受賞と第156回直木賞受賞のダブル受賞を達成しています。
更に2019年には映画化されており、松岡茉優さん、松坂桃李さんが出演しています。映画も小説も見ましたが、おすすめはやはり原作である小説を読んでから映画をみるのをお勧めします。まずは文章による音の表現を楽しんでみてください!
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天才たちが覚醒し進化していく様子が見える!
【蜜蜂と遠雷】突如として現れた、天才によって贈りこまれた一人の少年。天才がギフトとして贈りこんだその少年の存在が、天才たちを覚醒させて進化させていく。ピアノコンクールを舞台に、広げられる天才たちの葛藤と成長。文字で表現されるその曲に読みながら引き込まれていく!恩田陸さんの天才的な言葉の表現が光る本屋大賞・直木賞ダブル受賞作品!
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②正欲:朝井リョウ
この作品は「衝撃」でした!これほど衝撃をを受けて、読んだ後にもじっくりと考えさせられた作品は珍しいです。傑作とされるか、それとも問題作とされるか、読む人によって評価が大きく変わる作品です。苦手だったという評価をしている人もいますが、私はこの作品は読んでよかったと思っています。
ここで紹介している8作品の中でも、雰囲気の違い作品ですが、とても深い作品です。一度は読んで欲しいと自信を持って紹介する作品です。
この作品は2022年本屋大賞で4位を獲得しています。本屋大賞にノミネートされた時に、私が実施した大賞予想アンケートでは、一番人気でした!
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理解しなくていい、ただそっといておいて欲しい
【正欲】理解してほしい訳じゃない。ただそっとしておいて欲しい。想像できないことはこの世の中に多く存在しているということを思い知らされる作品。今までの自分の中の考えを新しい考え方へと導く作品。肯定的な傑作と捉えるか、否定的な問題作だと捉えるか、現代の多様性が網羅できていない世界の存在を知ることになる。
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③永遠の0:百田尚樹
3作品目は百田尚樹先生の「永遠の0」です。この作品は読んでいて涙が止まらなくなりました。まさに感動小説。
戦争で亡くなった祖父のことを調べていた少年は、仲間たちの間で祖父は「死にたくないと言っていた臆病者」と呼ばれていたことを知ります。しかし、なぜ臆病者と呼ばれていたか、なぜ死にたくないと言っていた祖父が自ら零戦に乗り、命を落とすことになったのか、その本当の理由を知ることになるのです。
その本当の理由が分かった時に、「真実の愛」、「本物の男」ということを考えさせられ、気付かされる作品です。実際に戦争というものによって命を落としていった方たち、そして引き裂かれた愛があると思うと、胸が締め付けられ、戦争は絶対にしてはいけないと改めて感じました。
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戦場で臆病者と言われた男が守りたかったものとは
【永遠の0】臆病者と言われてまで男が貫き通した思いとは?その思いを探るために、時代を越えて孫たちが祖父の事を調べていく。調べていくうちに、祖父が守った事が見えてくる。その真実に感動が止まりません。
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④罪の声:塩田武士
4作目は塩田武士先生の「罪の声」です。昭和の未解決事件の真相に迫る!日本中を震撼させた、ある実際に起こった未解決事件を描いているように感じるこの作品。その事件を知る人はもちろん、実にリアルに描かれた作品に引き込まれていきます。ゴールデンウィークにじっくり読むには大満足のボリューム!内容も大満足のおすすめの作品です。
- 「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位!
- 第7回山田風太郎賞受賞作!
- 2017年本屋大賞3位獲得!
更に小栗旬さん、星野源さんで映画化もされており、人気の作品です。
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完全犯罪の裏で狂わされた語られぬ家族の運命
【罪の声】日本の歴史に名を残す未解決事件「グリコ・森永事件」。本書はまさにこの完全犯罪をモデルに書かれた作品です。出来る限り忠実に再現されたフィクション作品ですが、事件の本質はもちろん、その事件の裏側で巻き込まれた家族の人生についても真実と思わせられるような臨場感の伝わる作品です。
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⑤黒牢城:米澤穂信
5作目は、米澤穂信先生の「黒牢城」、時代小説です!時代小説は苦手だなあと思っている方にも是非読んでいただきたい作品です!私も時代小説は苦手だと思いないがら、話題の作品だったので読んでみることにしました。するとどうでしょう!なんとも読みやすい!そして面白い!あっという間に読み終えました。
読んで感じたのは、時代ミステリ小説の傑作だ!ということです。これは面白い!それを証明するかのように史上初の四大ミステリランキング完全制覇など、数々の賞を受賞しています。
- 第12回山田風太郎賞
- 週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位
- 「ミステリが読みたい! 2022年版」国内篇 第1位
- 『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 第1位
- 『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 第1位
- 2022年 本屋大賞9位獲得!
納得の作品です!是非読んでみてください!
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直木賞・山田風太郎賞・史上初のミステリランキング完全制覇!
【黒牢城】山崎豊子先生未完の遺作「約束の海」。この作品を読むのは2度目。先生の遺作ということもあり、簡単に読んで簡単に感想を書いて終わりということにはできませんでした。2回でも内容を深く知ることは出来ません。この作品は、未完ということもあり、先生が描いたラストはありません。だからこそ、何度も読み、そのラストを自分なりに描きます。
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⑥夜が明ける:西加奈子
6作目は、西加奈子先生の「夜が明ける」です。西加奈子先生が書いた5年ぶりの長編小説です。私的には、待ちに待ったという感じです!前作の長編小説「i」を読んで、西先生のすごさにハマってしまいました!
この作品は、書店で見た時にこの表紙のインパクトが凄くて、即手に取り購入しました。最初はこの表紙の絵の意味がよく分かりませんでしたが、読んでみると、この表紙が意味することが分かった気がします。
本作品も2022年本屋大賞で6位を獲得した作品です。西加奈子先生の世界観が存分に発揮された長編小説だと思います!人間の優しさ、人間らしさについて究極に描かれた作品、人間についてもっと深く考えたいという方におススメの作品です!
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困っている人を助ける、それは当たり前のこと
【夜が明ける】西加奈子先生の長編小説が5年ぶりに登場!2022年本屋大賞ノミネート作品に選ばれた「夜が明ける」。まちにまった作品をついに読み終えました。西先生らしい、人間の心の繊細な部分から、今の世の中に対しての不安を実にうまく表現しています。さすがノミネート作品!読んでよかったと思える名作でした!是非多くの人に読んで欲しい!
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⑦本日は、お日柄もよく:原田マハ
7作目は、原田マハ先生の「本日は、お日柄もよく」です。この作品は私が原田マハ先生のファンになるきっかけになった作品です。この作品をきっかけに原田先生の作品を読みまくっています。
この作品は本当に感動しました。私たちが普段何気なく、というか何も考えずに発している「言葉」。この言葉が持つ力を知ることになる作品です。言葉というものが、人を動かす、人の感情や心を動かす。言葉に感動する作品です。
普段はあまり知られていないスピーチライターという職業について描かれた作品で、色々な意味で勉強になる作品でした。登場人たちの心情の変化の表現、原田先生の文章の豊かさに惹かれました。
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言葉が持つ力、魅力を改めて知ることになる
【本日は、お日柄もよく】私たちが日常的に使っている「言葉」。話したり聞いたり、書いたり読んだり。本書ではこの言葉の持つ力。言葉が時には世の中を動かすことがあるということに焦点を充てて物語が描かれています。言葉が持つ魅力的な力を改めて知ることになる一冊です。自分たちが話す言葉の大切さを感じましょう。
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⑧舟を編む:三浦しおん
最後8作目は、三浦しおん先生の「舟を編む」です。この作品もとても素敵な作品です。この作品は主パン者で辞書を作る人たちのことを描いた作品で、言葉と辞書、そして仕事と人間関係などを優しく描いた作品です。何かに夢中になるということがとても大切なことなのだと感じることが出来る作品です。
言葉というものに人生をかけた人たちの生き方、働き方が感動です。2012年本屋大賞を受賞した作品です。少し古い作品ですが、今でも愛され続けている三浦先生の代表作と言えます!
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夢中になる姿は人を感動させる
【舟を編む】何かに夢中になること。それが、人間にとってどんなふうに大切なことなのか、それを改めて感じさせてくれる作品。2012年本屋大賞受賞作品の「舟を編む」を読んだ感想をまとめています。何かに没頭できることで巻き起こる人間たちが作り上げるドラマに感動します。
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ゴールデンウィークにじっくり読みたい長編小説8選!まとめ
それでは最後に「ゴールデンウィークにじっくり読みたい長編小説8選!」についてまとめましょう!
今回紹介した5作品を改めて紹介しておきます!
今回紹介した5作品!
- 蜜蜂と遠雷:恩田陸
- 正欲:朝井リョウ
- 永遠の0:百田尚樹
- 罪の声:塩田武士
- 黒牢城:米澤穂信
- 夜が明ける:西加奈子
- 本日は、お日柄もよく:原田マハ
- 舟を編む:三浦しおん
【さっそく読んでみたいという方はコチラ!】
読旅が選ぶ!まだまだある!おススメ本!
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読旅が選んだ6冊!この本がおすすめ!!
2021年に読んだ本から選んだ!【小説編】2021年に読旅が読んだ本の中から「おもしろい本」を選びました!今回は小説編です!この小説は読んでおくべき!と思える作品を厳選していますので、2022年に何を読もうかと悩んでいる人!是非参考にしてみてください!詳しい読書感想文も読めますので、じっくりと選んでみてください!2022年も、いい本に出会えますように!
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