
豪華キャストで映画化された人気小説8作品を紹介!
今回紹介する本は「映画化された小説」です!
色々な小説があります。そんな中で、豪華なキャストで映像化されて、更に人気となる作品があります。小説を読んで、この作品いいなぁと思っていた作品が、映像化されるととても気になりますね。
原作を読みながら、頭の中で描いていた世界が、俳優さんたちによってどう変化して描かれるのか。
ここではそんな名作が豪華キャストで映画化された作品を8作品紹介しています。

実際に読旅が読んでみて、この作品は読んでよかったと思えたというのはもちろん。その中で映画化された原作小説を厳選しています!!
選書の参考にしてみてください!
※作品の横の番号はランキングではありません。
《作品1》百花:川村元気
まず最初の1作品目は、川村元気先生の「百花」です。
この作品は、親子、母親と息子の関係を描いた作品。
そして「忘れる」ということが持つ意味をテーマにした感動的な物語です。
認知症を患い始めた母と、その息子。
息子は母との関係に悩みつつも、母の介護に向き合い、彼女が忘れていく記憶の中に埋もれた過去を探ろうとします。
母と過ごしながら、息子は母との思い出を思い出していく、そして思い出の中には母の姿が、記憶を忘れていく、母親は最後まで忘れない記憶があった。
母が最期まで忘れなかった記憶とは。
親の子供に対する愛情の深さ、そして親の人間らしさ、深さを考えさせられる名作。
映画化もされている、人気の作品です。

親のことを大切にしようと改めて思った作品。
親子の関係って本当に深いなぁと思いながら感動しながら読みました。
詳しい感想が見たくなった方は
下の《参考記事》から作品の単独ページへ行くことができますので、そちらへどうぞ!
《作品2》ザリガニが鳴くところ:ディーリア・オーエンズ
続いて2作目はディーリア・オーエンズ先生の「ザリガニが鳴くところ」です。
この作品は、アメリカで大ベストセラーとなり、邦訳されて日本でも、2021年に本屋大賞翻訳小説部門で大賞に選出されています。
家族に見捨てられ、社会から隔絶されながらも逞しく自然と生きていく主人公。そんな彼女が、ある事件の容疑者となってしまう。
このように物語はミステリー要素も含んでおり、そしてそのミステリーの謎解きも巧妙で、作品を通して最初から最後まで十分楽しめる内容となっています。
彼女を取り巻く人間関係、人間の優しさや冷たさなどについても考えさせられる、様々な楽しめる要素を持った作品となっています。

大ベストセラー、そして本屋大賞翻訳小説部門大賞!
読んでみてこの評価に納得の作品でした!
《作品3》ある男:平野啓一郎
3作目は平野啓一郎先生の「ある男」です。
結婚した男性は、実は別人だった。
こんな衝撃の物語がこの「ある男」です。
結婚した男性は一体誰なのか、そしてなぜその男は他の人間になりすましたのか、生きていく上で本当の自分とは一体何か。深い問を読者に与える名作。
私の感想ですが、平野先生の作品は全体的にとても静かな感じという印象を受けます。この作品も静かな雰囲気で物語が進んでいくのですが、その物語が読者に問いかけるものは、深いものです。
人間の存在という点を問いかけながら、この社会の戸籍制度など、社会的な問題にも鋭く焦点を充てる社会派サスペンスの要素も持っています。
静かな物語の展開と、鋭いサスペンスの要素も持っている楽しめる作品です。

静かな印象なのに、社会派サスペンスの要素が上手く盛り込まれている深く楽しめる名作!!
《作品4》今夜、世界からこの恋が消えても:一条岬
次の4作目は一条岬先生の「今夜、世界からこの恋が消えても」です。
若い方たちの中で話題・人気となっているこの作品。
映画化も決定しているので更にその人気は高まっていくでしょう。
この作品は切なすぎる恋愛小説です。
青春を謳歌するはずの時期に、ある病気を抱えた少女。
その少女の前に現れた一人の青年。
罰ゲームの延長で冗談で付き合いだした二人が
いつしか二人の存在の大切さに気付いていきます。
病気を抱えた彼女を一所懸命支える青年。
しかしその思いは届くことはない・・・。
二人を襲う突然の結末が、読者の涙を誘う。
切ない恋愛だけど、それくらい相手のことを純粋に思いやれる恋愛に涙する。

いやーこの作品は切ない。。。
青春を一生懸命謳歌する二人。若い二人に突き付けられた、病気という受け入れられない現実。
乗り越えようとする2人の姿に涙が溢れました。
詳しい感想が見たくなった方は
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《作品5》正欲:朝井リョウ
5作目は朝井リョウ先生の「正欲」です。
この作品は、話題になりました!
読んで衝撃を受けた作品として印象に残っているのはこの作品です!
扱っているのは「多様性」という難しいテーマです。しかし、この多様性というテーマを読者を飽きさせない世界観で描いています。
この作品を読んで多様性というものをもっと深く考えるようになりました。これまで簡単に多様性という言葉を口にしていました。自分がそれについて理解していると思って。
しかし、この作品を読んでから、自分が多様性について何もわかっていなかったことに気付きました!

傑作か、問題作か!テーマが繊細なだけに、この作品を不快に感じる人もいるのかもしれないね。でも本当に深い作品。厚さなんて気にならなかった!
詳しい感想が見たくなった方は
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《作品6》母性:湊かなえ
次の6作目は、湊かなえ先生の「母性」です。
この作品、湊先生のファンなら、湊先生の世界感で母性をどう描くのか、かなり楽しみに読み始めたのではないでしょうか。
そして湊先生らしくタイトルでもある「母性」というものに真っ向から問いを投げかけています。
読後感にズンと重くのしかかる読者が感じる作品から受け取る問い。
これも湊先生の作品を読んだ後に感じる独特な読後感です。
母親目線からと娘目線で物語は構成されていて、「母性」というものを母と娘がどう解釈してどう受け止めていたのか、読者がこの目まぐるしく変わる展開に、ぐいぐい作品に惹き込まれていくと思います。
同じ「母性」というものに対して、目線が変わるとこれほど認識が変わるのかと感じるほどでした。
「母性とは?」この一つの問いかけに対して、多くの考えが盛り込まれた深い名作!さすが湊先生といった感じです!

ニアミスの女王と呼ばれる先生が描いた「母性」。
さすが!と声が出そうな作品。一つの問いにここまで深く突っ込める先生の視点に脱帽です。
《作品7》線は、僕を描く:砥上裕將
7作目は、砥上裕將先生の「線は、僕を描く」です。
この作品は、水墨画の世界を知った青年は、自分の生きてきた人生と向き合い、同じように水墨画と向き合う。
水墨画の深さを知ったとき、自分の生き方の世界から、外の世界への飛び出し方を感じていく。
辛い出来事を乗り越えていく姿に感動する作品。2020年本屋大賞第3位!
芸術の世界を舞台に、挫折や葛藤、再生をテーマにした感動的な物語として高く評価された作品。
第59回メフィスト賞を受賞しました。
芸術に向き合う姿、そして人間ドラマが特徴的な作品で、画家を目指す青年が、挫折を繰り返しながらも自分の絵を通じて、そして学びながら成長していく姿を描いています。
著者である砥上さんは、自身が水墨画家であるということもあり、水墨画の表現や学び方、向き合い方など、専門的な部分にまで繊細に描かれていて、読者は、その世界にグッとハマっていけます。
本作は映画化もされ、そして続編として「一線の湖」という作品も出版されています。

砥上先生は自身も水墨画家ということで、この作品はその世界観が本当に読者に伝わります!
詳しい感想が見たくなった方は
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《作品8》沈黙のパレード:東野圭吾
最後、8作目は、東野圭吾先生の「沈黙のパレード」です。
この作品は、東野圭吾先生の人気シリーズ「ガリレオシリーズ」の第9作目で、この作品も考え抜かれたミステリー小説に仕上がっています!
この作品では、シリーズの特徴である、科学的な技術を駆使した事件解決!という色は少し控えめに感じましたが、その代わりに、巧妙に織り込まれた心理描写や複雑な人間関係が魅力となっています!
読者を飽きさせない、二転三転する展開が最後まで目が離せないと高評価の作品です。
シリーズの中ではシリーズの良さを保ちながら、シリアスな社会的テーマを持った重厚なミステリーとしての色が強くなっている作品という立場であると思います!

人気のガリレオシリーズ!
シリーズの他の作品とは少し雰囲気が違う作品となっているけど、ストーリーに織り込まれた巧妙な仕掛けは、人気シリーズの良さを保っているよ!
豪華キャスト陣で待望の映画化!見逃せない原作小説!8作品を紹介!第2弾!
それでは最後に今回紹介した「豪華キャスト陣で待望の映画化!見逃せない原作小説!8作品!第2弾」の全8作品を改めて紹介しておきます。
この8作品でぜひのめり込んで読んでみてください!!
【全8作品のそれぞれを読みたくなった方はコチラ!】
- 百花:川村元気
- ザリガニが鳴くところ:ディーリア・オーエンズ
- ある男:平野啓一郎
- 今夜、世界からこの恋が消えても:一条岬
- 正欲:朝井リョウ
- 母性:湊かなえ
- 線は、僕を描く:砥上裕將
- 沈黙のパレード:東野圭吾
読旅が選ぶ!まだまだある!おススメ本!
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