惜しくも大賞は逃したけど!これは読んでおきたい!歴代本屋大賞ノミネート作品から選んだ8作品!
今回紹介する本は「惜しくも大賞は逃したけどこれは名作!歴代本屋大賞ノミネート作品から選んだ8作品」です。今や本屋大賞の発表は多くの方に注目されているイベントです。本屋大賞が発表されると書店では大賞受賞作品の特設コーナーが設置されます。多くの読書好きの方々に人気の賞である「本屋大賞」ということであっという間に作品は売れていきます!
書店に入ったけど、売り切れてたなんてこともあります。図書館でも3週間待ちなどの状態もあります。そこでがっかりしながら家に帰る人もいると思います。そんな方たちにおススメしたいのが、今回紹介する作品です。本屋大賞は逃したけど、絶対に面白いと言える作品です。本屋大賞にノミネートされたけど大賞には選ばれなかった、でも面白いと自信を持って言える人気の作品を厳選しました。
大賞作品に負けないくらいの人気と面白さを持った作品です!是非読んでみてください!
《作品①》正欲:朝井リョウ
まず紹介する1作品目は朝井リョウ先生の「正欲」です。この作品は2022年の本屋大賞で4位を獲得した作品です。この作品は、読んで衝撃でした!かなり印象に残っている作品です。自分の考え方がいかに狭く、そして偏っているということに気付かされれる作品です。
この作品が本屋大賞にノミネートされた時に、私のインスタグラムで本屋大賞の予想アンケートを実施したところ、大賞予想をした方が最も多かったのがこの作品でした。この本を読んだ方たちの多くが衝撃を受けたという感想を残しています。
何かと多様性という言葉が出てくる現代で、この作品は一読しておく価値が十分にあると感じました。本当の多様性ということはこういうことなんだと、これまでの自分の常識を覆される経験をすることになります!
《読旅レビュー》
《作品②》コンビニ人間:村田沙耶香
この作品は、2017年の本屋大賞にノミネートされており大賞受賞を逃し、第9位という結果でしたが、実は第155回芥川賞を受賞している作品で、小説としてのいい評価をすでに受けていた話題の作品です。この作品で扱っているテーマは、誰もが一度は考えたことがある「普通とは何か?」、「なぜ普通でなければいけないのか」など、日常にあるけど、その答えはと聞かれると誰もが悩んでしまうという深いものです。
難しいテーマを扱っていると読みにくいのかなと感じる方もいるかもしれませんが、この作品は非常に読みやすく、そしてストーリーの展開もテンポよく進んて行くので、難しさよりも面白かったと思える読後感があります。
人気と話題性、そして面白さがそろっている作品だと言えます。
《読旅レビュー》
《作品③》盤上の向日葵:柚月裕子
柚月裕子先生の「盤上の向日葵」です。この作品は2018年の本屋大賞で第2位を獲得しています。タイトルの「盤上」という言葉からも分かるように「将棋」が作品の中心となっているミステリー小説です。将棋が分からないとこの作品を読んでも楽しめないかというとそうではありません。
将棋が分からなくても、この作品のミステリーはもちろん、ストーリー中で描かれる重厚な人間ドラマ、そしてストーリーの展開も十分に楽しめます。
《作品④》i:西加奈子
西加奈子先生の「i」です。今年2022年の本屋大賞ノミネート作品「夜が明ける」も話題になりましたが、その作品の前作であるこの「i」は2017年に本屋大賞にノミネートされて第7位を獲得した作品です。この作品も西加奈子先生の特徴がよく表れた作品だと感じました。
「自分が存在する意味」を深く考えさせられる作品。主人公の心の叫びを西加奈子先生の独特な表現で描く、人間の優しさや強さを繊細に描く、読了後に感動に浸ることが出来る深い作品です。
現実に起きている残酷な出来事、それらに対して人は何を思い何をすることが出来るのか、人はそれと向き合いながらも強く生きていく。現代に欠けている、忘れられている人間が本来持っているはずの、必要な感情を思い出させてくれる作品だと思いました。
《読旅レビュー》
《作品⑤》その日のまえに:重松清
重松清先生の「その日のまえに」です。映画化もされているこの作品は2006年本屋大賞にノミネートされ第5位を獲得した感動小説です。
ずっと続くと思っていた当たり前の生活。その生活に突然期限を突き付けられる。その期限を前にしたときに、愛する人に一体何が出来るのか。家族の死という悲しい現実を突き付けられた時、突然期限をつけられたとき、人は一体何が出来るのか。
大切な人に対する愛情を表現したくなる。大切な人をより大切に感じることが出来る涙なくしては読めない感動小説です。
《読旅レビュー》
《作品⑥》64:横山秀夫
横山秀夫先生の「64」です。文庫本で上下巻の長編ミステリー小説です。2013年に本屋大賞にノミネートされて第2位を獲得した作品。
昭和64年。昭和最後の年はわずか7日間しかなかった。その7日間に起きたある誘拐殺人事件が平成という時代を迎える日本の中で埋もれて忘れられようとしていた。この作品は、そんな昭和64年の7日間で起きた事件を解決するための奮闘する刑事たちの姿を描いた作品です。
世の中で忘れられようとしていたその事件。刑事たちは決して忘れていなかった、諦めていなかった。必ず犯人をあの最後の7日間に引きずり戻す。事件解決のために動き出す組織、事件とメディアの関係、刑事たちの葛藤と、強い意志が見える感動のミステリー小説です!
《読旅レビュー》
《作品⑦》滅びの前のシャングリラ:凪良ゆう
凪良ゆう先生の「滅びの前のシャングリラ」です。この作品は2021年の本屋大賞で第7位を獲得した作品です。そしてこの作品を書いた凪良ゆう先生は、今映画化されて話題の「流浪の月」で2020年の本屋大賞で大賞を受賞している方です。そんな凪良先生が流浪の月の次に発表した長編小説が、この滅びの前のシャングリラです。
この作品では人類が突然「人類が滅亡する」という事態を突き付けられます。そしてその事態を徐々に受け入れながら人間たちは何を思い、行動するのか、現実では考えられないような事態が作品の舞台となっていますが、なぜかとてもリアルで、自分がそうなったときにはどうするだろうと考えてしまう作品です。
人間が生きるということについて真剣に考えて、残りの時間を生きるという感動の人間ドラマです。
《読旅レビュー》
《作品⑧》推し、燃ゆ:宇佐見りん
宇佐見りん先生の「推し、燃ゆ」です。この作品は第164回芥川賞を受賞した作品で話題性抜群でした!タイトルも「推し、燃ゆ」と一見何のこと?と思うような感じを出していて、それがまた書店で人の目を惹きました。
2021年に本屋大賞でノミネートされ、第9位を獲得しています。2021年に一番売れた小説といわれ、なんと52万部を突破している作品です。
若い世代は、このタイトルを見て想像できるのでしょうが、私は娘に説明されるまで、タイトルから想像もできませんでした。作品では現代の若者の姿を描いているのですが、現代の女の子の心情を繊細に描いており、広い世代でも支持されている作品です。
《読旅レビュー》
見逃せない!大賞は逃したけど楽しめる本屋大賞ノミネート作品8選!まとめ
それでは最後に「大賞は逃したけど、見逃せない本屋大賞ノミネート作品8選!」についてまとめましょう!
今回紹介した8作品を改めて紹介しておきます!
【さっそく読んでみたいという方はコチラ!】
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