いくつになっても!ドキドキしたい!大人の恋愛小説8選!第1弾!
今回紹介する本は「いくつになってもドキドキしたい!大人の恋愛小説8選!第1弾!」です!
これまで私、読旅が読んできた作品の中から、皆さんにおすすめしたい、「大人の恋愛小説」を8作品、第1弾として紹介します!
恋愛小説の中でも特に「大人の恋愛」だと感じた作品を厳選しています。
青春時代の恋愛というよりも、少し大人の雰囲気のある、そして大人だからこそグッと我慢する、そしてドキドキするような恋愛、年齢を重ねたからこそわかる恋愛の切なさなど感じられる作品もあります。
女性だけじゃなく、男性が読んでも素敵だなと感じる大人の恋愛小説となっています!
それでは紹介に入ります!
青春時代、若い頃には感じることのなかった感情が混ざった恋愛。
大人だからこそ分かる部分ってあるよね。
そんな大人の恋愛を厳選してみました!
※作品の横の番号はランキングではありません。
《作品1》A2Z:山田詠美
まず最初の1作品目は、山田詠美先生の「A2Z」です。
この作品は、不倫愛・夫婦愛を描いた作品です。
不倫と純愛の境界線は?
AからZまでのアルファベットに込められた大人の恋愛ストーリー、第52回読売文学賞小説賞を受賞した作品でもあります。
大人の恋愛小説らしい甘いラブシーンを描いた部分もありますが、山田詠美ワールドを感じられる、独特の会話が魅力の1つでもあります。
心を揺さぶられる表現が所々にあって、それによって物語の中に引き込まれていきます。
この作品はドロドロの不倫を描いているというよりも、なんとなく潔さを感じる不倫を描いていると感じました。
不倫を肯定するわけではないが、読んでいてこういう夫婦のあり方も完全に否定することもないと感じる作品でした。
不倫と夫婦愛、まさに大人の恋愛と言った感じの作品です。
原作とは少しイメージが違う感じがしますが、ドラマ化もされている人気の作品です!
テレビなどで不倫をした芸能人の方がSNSなどで批判されている時代。
この小説でも不倫を描いていますが、この中に描かれている不倫にはなんとなく潔さを感じました。
《作品2》マチネの終わりに:平野啓一郎
続いて2作目は平野啓一郎先生の「マチネの終わりに」です。
この作品は、福山雅治さん、石田ゆり子さんで映画化された人気の話題作です。
男性が恋したのは、婚約者がいる女性。
二人の恋愛と、芸術や生と死など、いくつものテーマが重なりながら進んでいく物語。
40代に近い年齢の男女が大人の切なすぎる恋愛経験する。
映画版では女性を石田ゆり子さんが演じていますが、この石田ゆり子さんの雰囲気が、原作の女性にぴったりとハマっていると感じました!
大人の恋愛という物語の中で、実に人間的な部分を繊細に、リアルに描いている深い作品!おすすめです!
出会ってしまった二人。
簡単にはうまくいかない、うまくいけないまさに切なすぎる大人の恋愛を感じさせる作品!
《作品3》やめるときも、すこやかなるときも:窪美澄
3作目は窪美澄先生の「やめるときも、すこやかなるときも」です。
この作品のタイトルは、結婚式の誓いの言葉でよく聞く言葉ですね。
心に傷を持った二人が、その傷を抱えたままで、次の恋愛に進むことができずに年齢を重ねてしまった。
そしてそんな大人になった二人が出会ってしまう。
私にはそんな傷などない。
そう振る舞う大人となってしまい意地になってしまった性格。心を簡単にさらけ出すことを恥ずかしいと感じている。
大人だから表現することができなかった心を、その人といるときだけはさらけ出すことが、素直になることができる。
お互いに惹かれあっていく二人は、徐々に求めあい、これまで隠してきた感情が爆発する。
愛を爆発させた大人が、素直に愛を求める。
その姿に感動しながら最後まで読んだ作品です!
色々と素直になれなかった二人。
愛を爆発させたときの姿、大人になって出せなかった感情を爆発させたところが凄く印象に残っています。
詳しい感想が見たくなった方は下の《参考記事》から作品の単独ページへ行くことができますので、そちらへどうぞ!
《作品4》冷静と情熱のあいだ:江國香織
次の4作目は江國香織先生の「冷静と情熱のあいだ」です。
この作品の雰囲気がとても好きなんです。
冷静と情熱のあいだ、このタイトルがまさにぴったりとハマっている作品。
大人のとしての冷静さの中に、実はとても情熱的な部分がある、赤で表現される情熱の部分。
作品の中に流れる落ち着いた雰囲気の背景に、この物語が映えています。
過去に激しく愛し合っていた二人が、再会する。
今の生活の中に、過去の激しい愛が混ざってくる。しかし、その愛に熱く従うことは出来ない。
まさに冷静さと情熱的な感情のあいだに揺れる二人の愛。その感情の流れがリアルにそして綺麗に描かれた名作。
タイトルと内容が実にピッタリとハマる作品!描かれる物語が全体的に綺麗な雰囲気を持つ、雰囲気がとても好きな作品です!
詳しい感想が見たくなった方は下の《参考記事》から作品の単独ページへ行くことができますので、そちらへどうぞ!
《作品5》すべて真夜中の恋人たち:川上未映子
5作目は川上未映子先生の「すべて真夜中の恋人たち」です。
この作品は、不器用な大人の恋愛を描いた作品です。なんとなくゆっくりとした時間が過ぎるような感覚で読んだこの作品、寂しげな印象を受けます。
人との関りを避けて生きている心を閉ざした主人公の女性が、ある時に1人の男性に出会います。
その男性の存在によって、女性の生活は少しづつ変化していきます。そして少しづつ感じてくる彼への好意。
恋愛に対して不器用な女性の心理描写が実に繊細に描かれた優しく綺麗な作品です。
真夜中というものがとても綺麗なイメージにつながります。
真夜中のイメージが作品全体にとても綺麗な印象を与えてくれる作品。
恋愛に不器用な女性の心理描写が実に繊細に描かれています!
詳しい感想が見たくなった方は下の《参考記事》から作品の単独ページへ行くことができますので、そちらへどうぞ!
《作品6》Red:島本理生
次の6作目は、島本理生先生の「Red」です。装丁も大胆なデザインですが、この作品はまさに大人の恋愛、その中でも禁断の大人の恋愛をリアルに描いています。
島本先生の作品はいくつか読んでいますが、その中に類を見ないほど官能的な表現の多い作品。
不倫という関係になった主人公は、ドロドロとした関係に溺れていく、普段の生活とは全く違う感覚から離れることができなくなった。
読んでいてもそのドキドキをリアルに感じてしまう官能的な表現に、島本先生の表現力が光ります。
映画化もされてセンセーショナルな内容で話題を呼んでいます!
この作品は、読んでいてとてもドキドキした感覚になりました。
これほどの官能的な表現を使っている島本先生の作品はないでしょう。島本先生のもう1つの魅力を見た気がしました。
《作品7》恋愛中毒:山本文緒
7作目はこの作品、山本文緒先生の「恋愛中毒」です。
悲観的な主人公が恋愛にハマっていく。
恋愛の怖さも同時に感じることもできる作品です。
恋愛小説として紹介されることが多い本作ですが、ホラー的な要素もあるように感じました。
主人公の女性の中にある深い深い闇を感じてしまった。タイトルにもある「中毒」という言葉の意味するものが、少し怖さを感じる部分もあります。
読む人によってはストーカーと感じるような内容でもあり、本人も気付かないような恐ろしい部分もあり、最後の展開まで、目が離せない作品です。
山本先生の代表作とも言われている本作。
恋愛というものにハマってしまった女性の心の奥が描かれている。ストーカーという言葉が浮かんでしまった作品。最後の展開がまた山本先生の面白さを感じずにはいられない。
《作品8》カフーを待ちわびて:原田マハ
最後、8作目は、原田マハ先生の「カフーを待ちわびて」です。
この作品は、恋愛の要素はもちろんありますが、それ以外の人間ドラマが原田先生の手によって実に心に沁みる感じで描かれている、とても深い作品です。
とてつもなく切なくて、とてつもなく美しい、そんなシーンが浮かんでくる、優しくて温かい愛を感じる名作だと感じています。
人間の温かさや優しさ、純粋な恋愛と、様々な思いを感じることができる作品で、原田マハ先生の魅力が詰まっている作品だと思います。
この作品は本当に素敵という言葉が出ます。
沖縄を舞台に描かれている作品で、恋愛はもちろんですが、人間というものを好きになれる名作です!
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いくつになっても!ドキドキしたい!大人の恋愛小説8選!第1弾!まとめ
それでは最後に今回紹介した「いくつになってもドキドキしたい!大人の恋愛小説8選!第1弾!」の全8作品を改めて紹介しておきます。
この8作品でドキドキする大人の恋愛を感じてみてください!
【全8作品のそれぞれの詳細な感想はコチラ!】
- A2Z:山田詠美
- マチネの終わりに:平野啓一郎
- やめるときも、すこやかなるときも:窪美澄
- 冷静と情熱のあいだ:江國香織
- すべて真夜中の恋人たち:川上未映子
- Red:島本理生
- 恋愛中毒:山本文緒
- カフーを待ちわびて:原田マハ
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