【読書感想】ミステリー小説

読書感想

それは誰も知らない物語?
【蛇行する川のほとり】

過去に起きた不幸な事件。その真相を知る者、そしてその当事者が再会する。その再会から事件はまた違う方向へと形を変えていく。事件の真相とは一体?その事件を起こした真の犯人とは?
読書感想小説ミステリ―
恩田陸集英社文庫
読書感想

あの島で起きた事件はまだ解決していない!
【十角館の殺人】

角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。これらの事件の真相へと迫りながら、実はその真相が、ある男の強い思いが関係していた。最後の最後に面白い展開を見せてくれるミステリ小説です!
読書感想小説ミステリ―
綾辻行人講談社文庫
ミステリ―

それは真実か?誤報か?報道のタブーに迫る!
【セイレーンの懺悔】

私達が日常で目にしているニュース。報道のタブーに迫る!真実は一体どこにあるのか!誤報によって人生を狂わされた人。報道という世界に生きる一人の女性の葛藤と心の成長を描く。
ミステリ―読書感想小説
ドラマ化中山七里小学館文庫
読書感想

これが、存在してはいけない化け物だ!
【代償】

こんな悪を私は知りません。本書を読んで、本当に逃げられない怖さを感じました。遠縁の同年齢の少年と、その少年に運命をめちゃくちゃにされた少年の戦いを描いています。それまでの平凡な生活が突然一変します。なぜ、こんなことが起きるのか?こんな目に合うのか?なぜアイツは自分に付きまとうのか?あの悪魔の目的は一体何なんだ!
読書感想小説ミステリ―
伊岡瞬角川文庫ドラマ化
読書感想

好きになった相手は、弟の妻だった!
【危険なビーナス】

突然目の前に現れた女は、弟の妻だという。その弟とは父親が違う。しかも、肝心な弟は失踪している!何とも怪しい状況で始まるミステリー小説です。
読書感想小説ミステリ―
ドラマ化東野圭吾講談社文庫
読書感想

この小説は再読せずにいられない!
「デルタの悲劇」

公園の池でわずか10歳の少年が溺死します。その事件から10年後に、その死に関して同じクラスメイトの不良少年3人が関与を疑われます。亡くなった少年の親友と名乗る男が、3人の前に現れて、事件の関与を正直に話すように迫ってくる。一体この少年は何が目的でこの3人に近付いてきたのか、事件の真相と、その少年の関連が少しずつ明らかになっていきます。しかし、その真相は最後の最後にどんでん返しを迎えます!あなたはその仕掛けに気付けるか!
読書感想小説ミステリ―
浦賀和宏角川文庫
事件・裁判

男が無実を伝えたかったその相手とは「完全無罪」

少女誘拐殺人事件の犯人として世の中を恐怖に陥れた男は、実は「人を傷つけたくない優しい男」。人が犯罪を犯してしまう悲しい現実が見える。多くの人が関わるからこそ真実が複雑で見えなくなる。しかし、1人の人間が持つ本性は1つである。完全無罪の男が、最後に犯した罪とは。
事件・裁判読書感想小説ミステリ―
講談社文庫大門剛明
読書感想

完全犯罪の裏で狂わされた語られぬ家族の運命
【罪の声】

日本の歴史に名を残す未解決事件「グリコ・森永事件」。本書はまさにこの完全犯罪をモデルに書かれた作品です。出来る限り忠実に再現されたフィクション作品ですが、事件の本質はもちろん、その事件の裏側で巻き込まれた家族の人生についても真実と思わせられるような臨場感の伝わる作品です。
読書感想小説ミステリ―
講談社塩田武士
読書感想

愛情と憎悪が作り出した男の姿とは!
【去年の冬、きみと別れ】

死刑の判決を受けた猟奇殺人犯が起こした事件。その事件の真相には複雑な人間の感情が絡み合っていまいした。一見猟奇的な殺人事件を犯した犯人の異常な人間性により起こされた事件だと考えそうですが、実はその事件の裏にある真実の背景には、驚くべき理由が隠されていました。普通の殺人事件を解決する小説とは一味違います。
読書感想小説ミステリ―
中村文則幻冬舎文庫
読書感想

昭和に取り残された事件に犯人を引きずり戻す!
【64】

わずか7日で終わった「昭和64年」。そこで少女誘拐事件が起こる。本作品はそこから始まる。その事件を取り巻く多くの人間と組織が、複雑に絡まり合い、事件解決へと向かう。昭和に取り残された事件と被害者の父。その無念を晴らすべく奮闘する人間達の複雑な関係や感情が上手く表現された作品。クライマックスでは衝撃の結末が。被害者父の行動がたまらない。
読書感想小説ミステリ―
文春文庫横山秀夫